携帯料金の引き落としができなかった場合、「すぐに利用が停止されてしまうのか」「滞納し続けるとどうなるのか」不安に思う方は多いでしょう。
結論、携帯やスマートフォンの引き落としができなくても、すぐに利用が停止されることはありません。
ただし、滞納が続くと最悪の場合、強制解約処分となる場合があるため注意が必要です。
本記事では、料金が滞納した場合のリスクや残高不足を回避する方法を解説します。
携帯料金を払い忘れた方に向けて、キャリア別の対応方法も紹介するため、参考にしてください。
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携帯電話やスマホの料金の引き落とし日はいつ?

三大キャリア(docomo、au、SoftBank)の携帯電話やスマートフォン料金の引き落とし日をそれぞれ紹介します。
口座引き落としの日を間違って覚えてしまうと、残高不足で引き落としできない自体になりかねません。携帯電話料金を滞納しないためにも、毎月の引き落とし日はよく確認しておきましょう。
docomoの口座振替日
docomoの口座振替日は銀行や金融機関にかかわらず月末です。月末が休日の場合は翌営業日が振替日になります。前月の利用料金が確定する日は毎月10日ごろ、NTTファイナンスの「おまとめ請求」を利用している場合は毎月16日ごろです。
auの口座振替日
auは通常の振替日は毎月25日です。
ただしUQ mobileユーザーで2021年9月2日以降に料金プランをUQ mobileもしくはauで変更した方は、口座振替日が利用月の翌月末日が口座振替日になります。KDDIまとめて請求を利用中の方も口座振替日は翌月末日です。
また一部ユーザーには毎月10日が口座振替日の場合もあります。契約詳細がわからない方は、auのマイページ(My au)で口座振替日を確認しておきましょう。
SoftBankの口座振替日
SoftBankの口座振替日は6,16,26日の3パターンが用意されています。口座振替日はSoftBankで新規契約をした際に決まるため、振替日がわからない方はMy SoftBankのページまたはアプリで確認しておきましょう。
なおクレジット払いを指定の方は、SoftBankに限らず各クレジット会社の口座振替日に準じます。
携帯電話やスマホの料金が残高不足で引き落としできなかった場合はどうなる?

もしも携帯電話やスマートフォンの料金が残高不足で引き落としできなかった場合は、各携帯会社で対応がやや異なります。残高不足で引き落としできなかった場合の対応に関して、docomo、au、SoftBankを例にとり詳細に解説します。
docomoの場合
docomoで口座引き落としができなかった場合は、再度翌月15日に口座から引き落としの請求がかかります。
なお引き落としできなかった利用料金はdocomoショップやd gardenでも支払いが可能です。しかし再請求日前に店頭で利用料金を支払っても、口座への再請求はキャンセルにならないため、そのままにしておくと銀行口座から引き落とされてしまいます。
店頭で利用料金を支払う場合は二重払いを防ぐために、再請求日前に口座残高を請求金額以下に減らして引き落としできない状態にしておきましょう。
auの場合
auでは口座振替ができなかった場合でも、指定口座への再請求はされません。残高不足で引き落としできなかったときは、次の方法で携帯電話やスマートフォンの利用料金を支払います。
- Pay-easy(ペイジー)
- クレジットカード
- コンビニエンスストア
支払い手続きはMy auから支払い方法を決定しておこないます。支払いに関する連絡はSMSもしくはEメールで届くため、案内に従って支払いを済ませてください。なお一部のユーザーはauから後日振込書が届く場合もあります。
SoftBankの場合
SoftBankもauと同様、指定口座への再請求はおこなわれません。引き落としできなかった場合はMy SoftBankから支払い手続きをおこないます。
選べる支払い方法は次のとおりです。
- クレジットカード
- コンビニエンスストア
- インターネットバンキング
- PayPayアプリ
- PayBアプリ
コンビニエンスストアで使用できる払込用紙は引き落とし日から10日程度で届きます。
なおSoftBbankショップの店頭や指定銀行への振込でも可能です。
携帯電話やスマホの料金の滞納が続いた場合は?

携帯電話やスマートフォンの利用料金を継続して滞納した場合は以下のような対処をされます。
- 回線利用停止
- 強制解約
docomo、au、SoftBankを例にとってそれぞれ具体的に解説します。
docomoの回線利用停止や強制解約の流れ
回線利用停止になると、通話利用やデータ利用ができなくなります。ただし引き落としが二度にわたってできなくても、即日利用停止にはなりません。
利用停止の流れは次のとおりです。
4月末日 引き落とし
5月15日 再請求
5月末日 回線停止
回線が利用停止になった以降も支払いを確認できない場合は、携帯電話契約が強制解約されます。
6月15日前後 契約解除予告通知
6月22日前後 最終通知
最終通知が届いてもまだ支払いがなければ、6月末に強制解約となります。強制解約になると再契約は難しくなるため、強制解約まで進む前に対処しておきましょう。
auの回線利用停止や強制解約の流れ
再請求の案内のあとも利用料金を支払わなければ、SMSで回線利用停止の案内が届きます。利用停止は請求日の翌月中旬頃が目安です。それでもまだ支払いが確認できない場合は、最終通告である「契約解除予告」が届きます。
契約解除予告に記載された支払期日までに支払いが確認できなければ、すべての契約が強制解除となります。
SoftBankの回線利用停止や強制解約の流れ
SoftBankから送付された払込用紙の期日までに利用料金の支払いが確認できなければ、期日の翌日以降に順次利用回線が停止します。
利用停止から2か月後に届く契約解除のお知らせに支払期日が記載されているため、期日までに支払いましょう。その後も支払いが確認できなければ、自動的に契約が解除されます。
携帯電話やスマホの料金を滞納するとブラックリストや延滞利息がかかる?

契約電話やスマートフォンの利用料金を滞納すると、次のような事態が発生します。
- ブラックリストに掲載される
- 延滞利息が発生する
ブラックリストに掲載されるとどうなるのか、また延滞利息の支払いはどうなるのか、詳細を確認しましょう。
ブラックリストに掲載される
未払いを継続するとTCAまたはTELESAに不払者情報が掲載されます。
携帯電話もしくはスマートフォンを契約する場合は、各携帯電話会社がTCAやTELESAに事故情報の有無を紹介します。
利用料金を滞納し続けると個人情報や事故情報を開示されるため、未払いの方は他の携帯会社での契約も難しくなるでしょう。
延滞利息が発生する
支払い期日までに入金が確認できない場合はdocomo、au、SoftBankともに年利14.5%の延滞利息が発生します。
ただしauは支払い期日から10日以内、docomoおよびSoftBankは支払い期日から15日以内を免除期間とし、免除期間に支払えば延滞利息は発生しません。
民事訴訟を起こされる可能性がある
携帯電話やスマートフォンの利用料金を滞納し続けると、最終的に民事訴訟を起こされる可能性があります。
民事訴訟で敗訴すると、財産を差し押さえられる可能性も否めません。携帯電話会社から訴状が届いたら、迅速に今後のことを弁護士に相談しましょう。
携帯電話やスマホの料金の引き落とし前に残高不足を解消する方法

携帯電話やスマートフォンの利用料金が払えない場合、残高不足を補うために次の5つの方法が考えられます。
- キャッシングを利用する
- 日払いの仕事をする
- 不用品を売る
- 家族や知人に頼る
- クレジットカードでの支払いに変更する
これらは比較的簡単に現金を用意できる方法です。具体的にいくらくらいお金を用意できるのか、それぞれの方法の詳細を確認しましょう。
キャッシングを利用する
キャッシングを利用すると10万~50万円の借入が可能です。
ただしキャッシングには年18%程度の利息がかかるため、長期的な利用ではなく早めの返済をおすすめします。
携帯電話やスマートフォンの延滞情報は消費者金融の信用情報には掲載されませんが、ほかの借金で延滞や事故情報がある方は契約を断られることもあります。
日払いの仕事をする
日払いの仕事なら仕事をした当日に現金支給か、翌日に給料を受け取ることが可能です。
仕事にもよりますが、未経験者でも1万円前後から2万円程度のお金は1日で稼げるでしょう。
また、派遣として仕事をしている方は、登録派遣会社が日払いや前払いに対応可能かどうかを確認するとよいでしょう。
不用品を売る
ネットオークションやメルカリなどの中古品売買のサイトを利用すると不用品を現金化できます。
携帯電話やスマートフォンの利用料金引き落とし日が迫っている方は、不用品の写真を撮って売買サイトに掲載しましょう。
不用品を取引できるサイトは次のとおりです。
- メルカリ
- Yahoo!オークション
- 楽天ラクマ
そのほか質屋や不用品買取業者の利用もおすすめです。大切な物を手放したくない方は、一時的に現金化できる質屋の利用がよいでしょう。
家族や知人に頼る
家族や知人に理由を説明して納得してもらえれば、一時的に現金を借りることもできます。
ただし、お金の貸し借りを軽く考えていると、信頼関係は失われ大切な友人を失くしてしまいます。親や兄弟から縁を切られることもあるでしょう。
親や知人に頼る方法は最終手段と考えましょう。
クレジットカードでの支払いに変更する
クレジットカード払いでは銀行残高が不足していても、携帯電話やスマートフォンの利用料金の支払いが滞ることはありません。
銀行口座が残高不足の場合は、各キャリアのマイページから支払い方法の変更手続きをおこなえば簡単に変更できます。
早めに手続きをすれば当月分から変更可能です。残高が足りない月は前もってクレジットカード払いにして延滞を防ぐとよいでしょう。
携帯電話やスマホの料金や引き落としに関するよくある質問

携帯電話やスマートフォンの利用料金および引き落としに関するよくある質問は、次のとおりです。
- 利用料金の請求内容を確認するには?
- 引き落とし口座を変更するには?
- 未払い料金を支払ってから利用停止が解除されるタイミングは?
- 支払いを延滞すると他のローン契約に影響する?
- 強制解約されると新規契約はできない?
不明点は早めに解消し、滞りなく支払いをおこなえるようにしましょう。
利用料金の請求内容を確認するには?
利用料金の請求内容を各キャリアごとに解説します。
docomoの請求内容を確認する方法は次のとおりです。
- WebブラウザからMy docomoにログインして確認する
- My docomoアプリから確認する
- dメニューから確認する
- 電話で確認する
- iモードで確認する
- iアプリで確認する
- 紙の請求書で確認する
auの請求内容を確認する方法は次のとおりです。
- WebブラウザからMy auにログインして確認する
- My auアプリから確認する
- 紙の請求書で確認する
SoftBankの請求内容を確認する方法は次のとおりです。
- WebブラウザからMy SoftBankニログインして確認する
- My SoftBankアプリから確認する
- LINEアプリで確認する
- 紙の請求書で確認する
なお紙の請求書は3社とも発行手数料がかかります。またSMSやEメールを利用すると、事前に請求内容を確認することも可能です。
引き落とし口座を変更するには?
docomoで引き落とし口座を変更する方法は、オンライン手続き、来店そして郵送があります。手続きができるのは契約者本人もしくは法定代理人、契約者の家族名義のみです。
auで引き落とし口座の変更をする場合は、アプリもしくはauの公式サイトのMy auで手続きが可能です。銀行口座の変更も、クレジットカード払いへの変更もMy auでおこないいます。
SoftBankで引き落とし口座を変更する場合は、銀行口座もしくはクレジットカードの名義が同じであればMy SoftBankまたは郵送で手続きが可能です。
未払い料金を支払ってから利用停止が解除されるタイミングは?
未払い料金を支払ってから利用停止が解除されるタイミングは、30分程度です。各キャリアの公式サイトを確認すると、docomoは最短数分、auは30分、SoftBankは30分~3時間と記載されています。
なお例外として次のようなケースは、利用停止解除までに数日必要です。
- インターネット利用料金と携帯電話料金を合算して請求される
- ネットワーク制限がかかっている
- 有料コンテンツを利用している
上記以外のケースで未払いを解消したにもかかわらず利用停止が解除されない場合は、デバイスの再起動で治ることがあります。
支払いを延滞すると他のローン契約に影響する?
ローン契約と携帯電話延滞情報の紹介先が異なるため、携帯電話料金の未払いが他のローン契約に影響するとは限りません。
ただし、本体代金を分割払いにして携帯電話の利用料金と合算請求にする契約は、本体代金はローン契約になります。
ローン契約が含まれる請求を滞納すると信用情報機関に登録されるため、住宅ローンのようなローン契約に支障が出る恐れがあります。
強制解約されると新規契約はできない?
滞納による強制解約があると他のキャリアでも新規契約はできなくなるでしょう。
携帯会社は新規契約時に事故情報がないか照会するため、事故情報が登録される期間は5年~10年です。事故情報が消えると携帯電話の新規契約はできます。
ただし事故を起こしたキャリアでは顧客情報を残しているため、同じキャリアでの契約は難しいかもしれません。
まとめ

携帯電話やスマートフォンの利用料金が残高不足で引き落としできなかった場合、早めの対処が重要です。再請求日を超えると延滞料金が発生するうえ、再請求日を超えても支払いがない場合は利用停止や強制解約処分になります。
本体代金の返済延滞ともなると他のローンにも影響するため、請求日前に残高を確認しておくことも大切な対処法です。また毎月銀行口座の残高が不安な方は、ゲームやアプリであまり課金しすぎないように注意しましょう。
※本記事の情報は2023年4月時点のものです。
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