仮想通貨ネムが気になっている方の中には「ネムの特徴は?」「将来性はある?」このような疑問がある方も多いでしょう。
これまでネムは価格が何度も上昇したりNFTやDeFi分野への参入の動きがあったりするため、将来性のある仮想通貨といえます。
本記事内では、ネムの基本的な情報のみでなく、他の仮想通貨との違いや価格の推移なども解説するため、ネムが気になっている方は参考にしてください。
仮想通貨ネム(XEM/NEM)とは?
仮想通貨ネムとは、2015年に発行された仮想通貨であり、経済的に自由なプラットフォームの開発を目指して発行されました。
2018年にコインチェックの流出事件が起きてネムの価格が下落しましたが、コインチェックの流出事件はネムのキュリティの問題ではなく、コインチェック側の問題です。
マイナスな名前の広がり方ではありますが、上記の事件で名前を知った方も多いのではないでしょうか。
ネムはセキュリティの高さが特徴です。セキュリティとして「Eigen Trus」を採用しているため、他の仮想通貨よりも安全性に関しては高いといえます。
また、日本が開発したブロックチェーンシステムである「mijin」にネムの技術が採用されているため、日本にとっては馴染みのある仮想通貨です。
mijinは多くの国内企業が採用しており、さらに採用する企業は増えると予想できます。
ネムは、ブロックチェーンの技術で経済的に自由なプラットフォームを開発する目的の仮想通貨と覚えておきましょう。
仮想通貨ネム(XEM/NEM)の4つの特徴
仮想通貨であるネムを最近知った方は、まず特徴を理解しましょう。主な特徴は次の4つです。
- 高いセキュリティと高速の速度処理
- トークンが上限まで発行済み
- 独自トークンの発行が可能
- 価格変動が高い
1つずつ解説します。
高いセキュリティと高速の速度処理
ネムは、高いセキュリティと高速の速度処理が特徴です。
ネムのセキュリティには「Eigen Trus」と呼ばれるアルゴリズムを採用しています。Eigen Trusは、ネットワークに参加しているスマートフォンやタブレットなどの端末同士で評価するシステムです。
ネットワークに参加している者同士で情報をチェックし、不正がある場合は排除します。
ハッキングされやすいといわれている仮想通貨ですが、Eigen Trusのシステムであればネットワークに参加している者同士でチェックするため、ハッキングの危険性が低いです。
コインチェックの流出事件でネムのセキュリティが甘いと感じた方も、安心して購入できるのではないでしょうか。
また、高い処理速度も特徴です。他の仮想通貨であるビットコインよりも10倍以上速い速度で処理できるため、スムーズに決済したい方にはメリットがあります。
トークンが上限まで発行済み
ネムは、すでに発行上限である89億9999万9999枚の通貨を発行しています。そのため、今後通貨の供給量は増加しません。
今後供給量が増えないため、仮想通貨としての価値が安定したり上がったりすると予想できます。
反対に、今後も多くの通貨が発行される場合は価値が下がる可能性があるため、他の仮想通貨を購入する際は注意してください。
ネムの価格が今後下落しないか不安で購入するか迷っている方は、トークンが上限まで発行されていると把握できれば、安心して購入できるのではないでしょうか。
独自トークンの発行ができる
ネムは、独自トークンを発行できます。
独自トークンとは、仮想通貨のシステムによって発行されるコインです。独自トークンを利用して他マイニングで報酬を受け取れない制限はありますが、ウォレットで売買できます。
ネムの独自トークンは「モザイク」です。「ネームスペース」と呼ばれるものをレンタルすると発行できます。
ネームスペースとは、Web上のページが保有しているドメインのようなイメージです。モザイクは次のような用途で使用できます。
- 株式
- 投票
- 署名
- デジタルゲーム
もちろん仮想通貨として利用できますが、コミュニティ内で上記のような用途でも利用できるため、好みの用途で利用しましょう。
価格変動が大きい
ネムのこれまでの価格変動を見ると、大幅に上昇したり下落したりしています。
2018年に入った頃から、仮想通貨市場全体の成長に伴って価格が大幅に上昇し、2018年の1月7日には過去最高値の211円に到達しました。しかし、コインチェックの流出事件により1月末には80円にまで下落しています。
このように、ネムの価格変動は大きいです。安定している仮想通貨がおすすめなわけではありませんが、今後も価格が大幅に上昇したり下落したりする可能性はあるでしょう。
これからネムを購入する方は、過去の価格推移をよく確認したうえで購入を検討してください。
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ネム(XEM/NEM)と他の仮想通貨の違い
ネムと他の仮想通貨には、どのような違いがあるのでしょうか。購入を検討している方は、他の仮想通貨との違いを理解したうえで検討しましょう。
- ネムの承認方式は「PoI(Proof of Importance)」
- ハーベストによるマイニング方式
- 公証機能
1つずつ他の仮想通貨との違いを紹介します。
ネムの承認方式は「PoI(Proof of Importance)」
ネムは、承認方式に「PoI(Proof of Importance)」を採用しています。
仮想通貨の承認方式とは、どのような条件で通貨を発行するための承認をおこなうのかを定めている仕組みです。承認方式は統一されているわけではなく、仮想通貨によってそれぞれ異なります。
PoIとは、他の承認方式であるPowやPoSのマイニングによって、通貨の保有量が偏らないようにする目的で開発されたコンセンサスアルゴリズムです。
そのため、PoIはネムのコミュニティへの貢献度を重視した承認方式を採用しています。
「ネムの通貨をどれほど保有しているのか」や「どれほどの期間保有しているのか」などの基準でスコアを計算し、一定のスコアを超えると報酬が得られる仕組みの承認方式です。
Polの承認方式であれば、多くの通貨を保有している方が必ずしもマイニングによって大きな報酬を得られるわけではなくなるため、偏りを防げます。
ネムの承認方法はPoIであり、コミュニティへの貢献度をスコア化し、報酬が得られる仕組みと理解しておきましょう。
ハーベストによるマイニング方式
ネムは、ハーベストと呼ばれるマイニング方式を採用しています。
マイニングとは、取引情報を承認する作業のことで、承認作業をおこなうと報酬として仮想通貨が支払われる仕組みです。承認作業では、ブロックチェーン上のブロックに記録されている取引情報を確認します。
ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨は、上記の方法でマイニングをおこなうと報酬として通貨を受け取れますが、ネムはハーベストと呼ばれる作業によって報酬を受け取ると覚えておきましょう。
ハーベストとは、ナノウォレットと呼ばれるウォレットにネムを預けると、承認に参加する権利を得られる仕組みです。
ビットコインでおこなわれているマイニングは、PCを所有している方や高額な電気代を支払える方でないと参加できませんでした。そのため、経済力のない個人はマイニングによる報酬を得られないデメリットがあります。
しかし、ネムのハーベストであれば、ネムを「ナノウォレット」と呼ばれるウォレットに預けるとマイニングへの参加権が獲得できるため、個人でもマイニングによる報酬を得られやすくなりました。
ハーベストによるマイニングが他の仮想通貨と異なる点です。
公証機能
ネムは、公証機能が他の仮想通貨と異なります。
「アポスティーユ」と呼ばれる公証発行機能を採用しているため、第三者を介さずに公正証書を発行可能です。
また、アポスティーユを利用すれば、次の重要な書類の改ざんやハッキングなどを防げます。
- 法律関係の公的資料
- 企業の契約資料
- 債務情報が記載された資料
これまで公正証書を発行する際にかかっていた手間を、アポスティーユによって短縮できます。そのため、これから利用される場面が増える可能性も高いです。
ネムは、他の仮想通貨とは異なり「アポスティーユ」と呼ばれる公証機能を採用していると覚えておきましょう。
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ネム(XEM/NEM)のこれまでの価格推移
ここでは、ネムのこれまでの価格推移を確認します。ネムは、次のポイントで価格が変動しました。
- コインチェックのハッキングによる大量流失
- Consensusの実装による高騰
- 新ブランド(シンボル/Symbol) の発表
それぞれどのように変動したのか解説します。
コインチェックのハッキングによる大量流失
ネムは、コインチェックのハッキングによる大量流失事件によって、価格が大幅に下落しました。
2017年12月に中国のアプリである「Wechat」と連携するとの噂が流れた影響で、2017年の年末に120円まで価格が上昇し、2018年には250円まで高騰しています。
しかし、2018年1月にコインチェックのハッキングによる大量流失事件が起こり、ネムが大量に流出した影響で、2018年の4月には23円にまで大きく下落しました。
11月には10円を下回る価格まで下落し、しばらく価格は上がりません。
Consensusの実装による高騰
コインチェックのハッキングによる大量流失により、価格が下落していたネムですが、2019年5月に開催された「Consensus」の影響によって5月16日に10円台まで価格が上昇しています。
2019年5月初めの価格は5円台だったため、約2倍価格が上昇している計算です。
Consensusとは、仮想通貨メディアであるCoinDeskが主催したブロックチェーンのカンファレンスで、開発者や企業、投資家などの多くの方が参加しました。
仮想通貨に関するイベントが実施された影響で価格が上昇するため、今後おこなわれる仮想通貨関連のイベントをチェックしておきましょう。
新ブランド(シンボル/Symbol) の発表
Consensusの実施により、2019年は10円まで価格が上昇しましたが、2020年頃までは5円前後に落ち着いていました。
しかし、2021年の3月に84円まで高騰しています。大きく価格が上昇した理由は、新ブランドが発表されたためです。
3月にネムのカタパルトアップデートがおこなわれ、新ブランドの「Symbol」の影響で、ネムの価格は高騰しました。ネムの動きに多くの方が期待したためです。
ネム(XEM/NEM)の将来性に関する4つのポイント
ネムの購入を迷っている方も多くが、将来の価格を心配しています。ネムの将来性を次の4つのポイントに分けて解説するため、ネムに将来性があるのか検討しましょう。
- ハードフォーク計画
- シンボル(XYM)カタパルトの実装
- DeFiへの参入
- NFTへの参入
1つずつ解説します。
ハードフォーク計画
ネムの将来性は、ハードフォーク計画に関係しているといえます。ハードフォーク計画とは、ブロックチェーンで定められている規則を緩和すると発生する分岐です。
ハードフォークを実行し、どちらのブロックチェーンも多くの方が利用する場合は、どちらのブロックチェーンの通貨も価値を保てます。
しかし、ハードフォークを実行した後に片方のブロックチェーンが使用されなくなった場合は、片方のブロックチェーンと通貨は使用されなくなる仕組みです。
ネムはハードフォークによるアップグレードに成功し、セキュリティや処理速度が向上したため、今後の拡大が期待できます。
シンボル(XYM)カタパルトの実装
ネムが将来価格上昇するためには、シンボルが重要です。シンボルの知名度が上がり価格が上昇すれば、将来性のある仮想通貨になります。
シンボルは、「NEMBER ART」のプラットフォーム内ですでに活用されているため、今後知名度が高まり、さまざまなプラットフォームで活用される可能性は高いです。
ネムの将来性が気になる方は、今後NFTやDeFi分野でどれほど活用されるのか確認しておきましょう。
DeFiへの参入
ネムの将来性は、DeFiへの参入が増える点も大きく関係します。
DeFiとは、ブロックチェーン技術を利用して構築された分散型金融システムです。中央管理者は不在で、利用しているユーザー同士で取引や管理をおこないます。
従来の金融システムでは、中央管理者を介して取引を行なっていたため、時間やコストがかかっていましたが、DeFiであれば大幅に削減可能な点が特徴です。
実際、2021年にネムがカタパルトアップデートをおこなった際に、分散型アプリケーションを開発できるプラットフォームの「Fantom」と連携しました。
そのため、今後さらにDeFi分野へ参入する可能性が高いと言えます。
NFTへの参入
2022年も盛り上がりを見せているNFT分野への参入も、ネムの将来性に大きく関係します。
実際、NEMBER ARTはシンボルを活用してNFTを売買できるプラットフォームのため、すでにシンボルが活用し始められていると言えるでしょう。
今後さらにNFTが盛り上がり取引高が増えれば、シンボルの価格も高騰します。シンボルがNFT分野に活用されるか確認しておきましょう。
ネム(XEM/NEM)購入におすすめの国内仮想通貨取引所
ネムは、国内仮想通貨取引所で購入できます。おすすめの取引所は、次の3つです。
- コインチェック
- DMMビットコイン
- ビットフライヤー
それぞれの特徴を解説するため、自身に最適な取引所を利用しましょう。
コインチェック
コインチェックの主な特徴は、次のとおりです。
- 国内最大級の取り扱い通貨数
- 取引画面が見やすい
- アプリのダウンロード数が国内No.1
コインチェックは、5,000種類以上の通貨を取り扱っており国内最大級です。ネム以外に気になっている仮想通貨がある方は、コインチェックが最適ではないでしょうか。
取引画面が見やすい点も特徴です。利用者からの評価が高く、仮想通貨取引をしたことがない方でも直感的に操作できます。
アプリでも取引できるため、外出先でもこまめに確認したい方も安心です。
\アプリDL数No.1/
コインチェックをチェック
DMMビットコイン
DMMビットコインの主な特徴は、次のとおりです。
- 手数料が安い
- セキュリティが頑丈
- サポートセンターが24時間対応
DMMビットコインは、手数料の安い仮想通貨取引所として人気です。入金手数料や出金手数料、送金手数料はすべて無料のため、無駄な手数料で損しません。
また、セキュリティの頑丈さも特徴です。仮想通貨はハッキングや不正アクセスなどの被害が懸念されていますが、金融の専門家が集まってセキュリティ体制を整えています。
24時間サポートセンターが対応してくれるため、仮想通貨を初めて購入する方も安心です。
ビットフライヤー
ビットフライヤーの主な特徴は、次のとおりです。
- 各種手数料が無料
- 最小発注数量が低い
- 最短10分で口座開設
ビットフライヤーは、売買手数料や送付手数料、利用手数料などの、他の仮想通貨取引所では有料のことが多い手数料も無料で利用できます。
最小発注数量が低い点もメリットです。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を1円から購入できるため、高額な投資をしたくない方も利用しやすい取引所と言えます。
ビットフライヤーは、最短10分で口座を開設できるため、すぐに始めたい方はビットフライヤーを選びましょう。
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仮想通貨ネム(XEM/NEM)に関するよくある質問
ここでは、仮想通貨ネムに関するよくある質問に答えます。安全性や懸念点、将来性について回答するため、気になる方は確認しましょう。
ネムは安全性のある暗号資産ですか?
ネムは、仮想通貨の中でもセキュリティが強固な暗号資産です。Eigen Trustと呼ばれるアルゴリズムで、利用者同士が監視する仕組みを採用しています。
ネムの懸念点を教えてください
ネムの懸念点は、シンボルの知名度が上がらない点です。新ブランドであるシンボルの知名度が上がらないと、価格は上昇しません。DeFiやNFT分野での知名度拡大に期待しましょう。
ネムの今後に期待できますか?
ネムは今後に期待できます。実際にDeFiやNFT分野への参入が増えてきているため、知名度が上がっています。ネムの将来性が気になる方は、今後の動きを確認しておきましょう。
まとめ
今回は、仮想通貨ネムの基本的な情報や特徴、他の仮想通貨との違いなどについて解説してきました。もう一度ネムの特徴をお伝えすると、次のとおりです。
- 高いセキュリティと高速の速度処理
- トークンが上限まで発行済み
- 独自トークンの発行が可能
- 価格変動が高い
ネムは、仮想通貨の中でも強固なセキュリティのため、安心して利用できます。
コインチェックの流出事件で名前を知った方も多いですが、ネムではなくコインチェックのセキュリティの問題で発生した事件のため、ネムのセキュリティは関係ありません。
ネムの今後の動き次第では、価格が上昇する可能性が高いため、動きに注目しておきましょう。
※本記事の情報は2022年11月のものです。
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