証券会社の中でも特に知名度が高い「楽天証券」と「SBI証券」はどちらがおすすめなのか?気になる方向けに、今回の記事では楽天証券とSBI証券の特徴を項目別比較してメリット、デメリットを徹底解説していきます。本記事を参考に、あなたにピッタリの証券会社はどこなのか検討しましょう。
楽天証券とSBI証券の概要

まず、楽天証券とSBI証券の基本概要をそれぞれ次の表にまとめました。
【楽天証券の概要】
提携銀行 | 三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、楽天銀行、PayPay銀行、セブン銀行、関西みらい銀行、住信SBIネット銀行、イオン銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、広島銀行 |
口座開設数 | 約800万口座 |
投資信託取扱本数 | 2,656本 |
MISA取扱銘柄数 | 2,558枚柄 |
つみたてNISA取扱銘柄数 | 182銘柄 |
iDeCo取扱銘柄数 | 32銘柄 |
IPO実績 | 74社 |
外国株式取扱国数 | 6カ国 |
ポイント投資 | 楽天ポイント |
ポイント還元率 | 1% |
【SBI証券の概要】
提携銀行 | 住信SBIネット銀行、三菱UFJ銀行、 三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、楽天銀行、PayPay銀行、ゆうちょ銀行、セブン銀行、スルガ銀行、イオン銀行 |
口座開設数 | 約845万口座 |
投資信託取扱本数 | 2,664本 |
NISA取扱銘柄数 | 2,591銘柄 |
つみたてNISA取扱銘柄数 | 183銘柄 |
iDeCo取扱銘柄数 | 37銘柄 |
IPO実績 | 122社 |
外国株式取扱国数 | 9カ国 |
ポイント投資 | Tポイント、Pontaポイント、dポイント、Vポイント |
ポイント還元率 | 1.1% |
両社ともに実店舗を持たないネット証券
楽天証券とSBI証券の両社に共通する点は、実店舗を持たないネット証券という点です。実際に店舗がないため人件費や維持費を削減している分、手数料が安いメリットがあります。
証券会社を比較する際に注目するポイント

次に、証券会社を比較する際に注目すべきポイントについて紹介します。数多くある中から適切な証券会社を選ぶには重要な項目を比較することが大切なため、しっかりチェックしておきましょう。
約特手数料を比較する
1点目は約特手数料です。約特手数料とは、約定値段に株数を掛けて受け渡しが行われる手数料のことを指します。証券会社によって約定代金や手数料は異なるため、主に取引されるサービスの約特手数料を確認するようにしましょう。
取扱商品の豊富さを確認
2点目は取扱商品数の豊富さです。取扱商品が多い分様々な投資にチャレンジすることが出来るため、投資チャンスが広くなる点がメリットになります。他社が取り扱っていない銘柄に投資できることで競争率が低くなるため、リターンが大きくなる可能性が高まることも重要なポイントです。
投資しながら貯まるポイントを確認
3点目は投資しながら貯まるポイントの種類です。現在ご自身が貯めているポイントが貯まる証券会社を選ぶという方法もあります。
例えば楽天証券の場合は、楽天ポイントを投資に利用できる「ポイント投資」という制度がありますし、一方でdポイントやPontaポイントをメインで貯めている方にとってはSBI証券の方がお得に利用できるといえます。
現在すでに貯めているポイントがある場合は、そのポイントが貯まる証券会社を選ぶことも視野に入れてみましょう。
【項目別】楽天証券とSBI証券を比較

実際に表で楽天証券とSBI証券の基本概要を見比べたものの、結局どの部分を比較して注目すればいいのかわからない方がほとんどです。ここでは、特に注目すべき項目別で楽天証券とSBI証券の違いを比較しました。
手数料を比較
まず、重要な項目が「手数料」です。限られた資金内で有意義な投資を行うためには、手数料をなるべく安く抑えることに越したことはありません。投資初心者の方ほど、手数料の違いは今後の投資活動に大きな影響を及ぼすため重要項目の1つとなります。
1日に100万円以上の取引をするならSBI証券の方が安い
結論、1日に100万円以上の取引をする場合は、SBI証券の方が安く取引できる手数料設定になっています。
【楽天証券の超割コース】
証券社名 | 名称 | 手数料 | ポイント還元率 |
---|---|---|---|
SBI証券 | スタンダードプラン | ・5万円まで:55円 ・10万円まで:99円 ・20万円まで:115円 ・50万円まで:275円 ・100万円まで:535円 ・150万円まで:640円 ・3,000万円まで:1,013円 ・3,000万円超:1,070円 |
1.1% |
楽天証券 | 超割コース | ・5万円まで:55円 ・10万円まで:99円 ・20万円まで:115円 ・50万円まで:275円 ・100万円まで:535円 ・150万円まで:640円 ・3,000万円まで:1,013円 ・3,000万円超:1,070円 |
1.0% |
証券社名 | 名称 | 手数料 |
---|---|---|
SBI証券 | アクティブプラン | 100万円まで:0円 200万円まで:1,238円 300万円まで:1,691円 以降+100万円ごと:295円 |
楽天証券 | いちにち定額コース | 100万円まで:0円 200万円まで:2,200円 300万円まで:3,300円 以降+100万円ごと:1,100円 |
特にSBI証券のアクティブプランと楽天証券のいちにち定額コースでは、金額が大きくなればなるほど手数料の差が開いています。大きな金額の取引を行う可能性が発生する場合は、SBI証券の方が手数料を安く済ませることが出来ます。
SBI証券は夜間取引の手数料が無料
SBI証券の夜間PTSでは「朝8:20~」「夜16:30~23:59」まで取引をおこなうことができますが、取引手数料を無料で行うことが可能です。夜間PTSの取引が無料で行える証券会社はSBI証券だけなため、非常に大きな魅力の1つです。
取引所取引の取引時間外のニュースや、欧米の株式市場の動向を見ながらリアルタイムで取引が出来るため、日中は仕事や子育てなどで忙しい方でも、夜間の時間を利用して落ち着いて取引を行うことが可能となります。
では、実際に昼間と夜間の時間の手数料の差がどれくらいあるのか、次の表を参考にしてみてください。
【現物取引】
1注文の約定代金 | PTS取引手数料 | 取引所手数料 (スタンダードプラン) |
---|---|---|
~5万円 | 51円 | 55円 |
~10万円 | 94円 | 99円 |
~20万円 | 110円 | 115円 |
~50万 | 261円 | 275円 |
~100万円 | 508円 | 535円 |
~150万円 | 608円 | 640円 |
~3,000万円 | 963円 | 1,013円 |
3,000万円以上 | 1,016円 | 1,070円 |
夜間PTSの取引手数料が無料なのはSBI証券のみです。日中仕事などで忙しい方でも夜間にじっくり世界のニュースなどを見ながら取引することが出来ます。夜間でも無料で行える点は働く方々にとって非常に大きなメリットの1つです。
【信用取引】
1注文の約定代金 | PTS取引手数料 | 取引所手数料 (スタンダードプラン) |
---|---|---|
~10万円 | 94円 | 99円 |
~20万円 | 140円 | 148円 |
~50万円 | 188円 | 198円 |
50万円以上 | 366円 | 385円 |
取引所とPTSで同じ株価の場合であれば、取引所ではなくPTSで取引をしたほうが、手数料の分だけ利幅が多くなるため投資効率が向上する可能性があります。
取扱商品数を比較
次に、楽天証券とSBI証券の取扱数を比較してみます。次の表を参考にしてください。
楽天証券 | SBI証券 | |
---|---|---|
取扱商品名 | 国内株式、外国株式、投資信託、楽天ラップ、NISA、つみたてNISA、FX、CFD、バイナリーオプション、iDeCo、債券、先物、オプション、金、プラチナ | 国内株式、外国株式、投資信託、SBIラップ、NISA、つみたてNISA、FX、CFD、iDeCo、債券、先物、オプション、金、銀、プラチナ、ST(セキュリティー・トークン)、保険 |
国内株式取扱銘柄数 | 182銘柄 | 183銘柄 |
米国株取扱銘柄数 | 4,653銘柄 | 6,000銘柄以上 |
米国ETF | 405銘柄 | 304銘柄 |
外国株取扱国数(国名) | 6カ国 (アメリカ、中国、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア) |
9カ国 (アメリカ、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア) |
投資信託取扱本数 | 2,642銘柄 | 2,658銘柄 |
NISA取扱銘柄数 | 2,558銘柄 | 2,591銘柄 |
つみたてNISA取扱銘柄数 | 182銘柄 | 183銘柄 |
iDeco取扱銘柄数 | 32銘柄 | 37銘柄 |
外国株の商品数はSBI証券の方が多い
外国株の商品数や取扱国数はSBI証券の方が多いです。外国株式とは、外国籍の企業が発行している株式のことを指しますが、メリットがいくつかあります。
まず、日本にない銘柄に投資可能であること、また為替差益を狙えることなど日本以外の銘柄を購入することは様々な恩恵があります。そのため、外国株の投資を考えている方にとってはSBI証券が適切です。
NISAの場合SBI証券は買付・売却ともに無料
SBI証券においてNISAは買付・売却ともに手数料が無料で行うことができます。国内株式、投資信託は一切手数料がかからないため大きなメリットとなります。
(外国株式は買付手数料のみ無料)楽天NISAの場合は国内株式の買付・売却の手数料が無料で、海外ETFは買付手数料が全額キャッシュバックというシステムです。つみたてNISAの場合の対象商品は投資信託のみのため、SBI証券と比較すると若干選択肢の幅が狭くなります。
iDecoは楽天証券の方が管理しやすい
楽天証券でのiDecoは個人型確定拠出年金(iDeCo)ガイドが用意されており、最新の情報を図解や表にてわかりやすく解説しています。確定拠出年金の仕組みや税制メリットなどの「準備編」、運用商品の選び方・保有商品の入れ替え方などの「実践編」の2部構成に分かれております。
そして、楽天証券のiDecoで取り扱っている31本の投資信託と定期預金のすべての商品について紹介されている点がポイントです。また、SMSでiDeco関連の相談やよくある質問を確認できるSMS送信サービス(oDecoらくナビ)も行っているため、安心して管理・運用できます。
金・銀・プラチナの取引ならSBI証券
SBI証券は、金のスポット取引と積立取引に対応している証券会社です。買付手数料は2.2%と楽天証券より高めの金額設定ですが、金を「特定保管」するシステムのため安全性に優れているといえます。
特定保管は預けた資産が預け先の会社の資産とは完全に別で保管されるため、消費寄託式の証券会社と比較して安心した運用が可能です。
IPO |IPO取引実績はSBI証券の方が多い
次に、楽天証券とSBI証券のIPO実績について比較してみましょう。
楽天証券 | SBI証券 | |
---|---|---|
IPO取扱数 | 74社 | 122社 |
IPO実績 | 2019年:26社 2020年:38社 2021年:74社 |
2019年:85社 2020年:85社 2021年:122社 |
IPO抽選方式 | 100%抽選 | 配分予定数量の70%通常抽選 IPOチャレンジポイント抽選30% |
SBI証券はIPO取扱実績がネット証券の中で圧倒的No.1となります。2021年時点で上場企業125社のうち122社のIPO取扱実績があり、ほとんどの商品を取り揃えている点がメリットです。
一方口座数が多いためライバルが多いという弱点もありますが、SBI証券のIPO抽選方式は特殊な設定でカバーができます。SBI証券のIPOは抽選方式で、30%が「IPOチャレンジポイント」という制度にて抽選されています。
IPOチャレンジポイントとは、新規上場株式のブックビルディンゴの抽選・配分に外れた回数に応じて加算されるポイントのことです。
つまり、抽選に外れてしまってもIPOチャレンジポイントが貯まるため、次回以降のIPO抽選申し込み時にポイントを利用することでIPO当選しやすくなるシステムとなっています。仮に外れても次回の当選確率がUPすることを考えると、積極的にIPOにチャレンジしやすくなる点はメリットです。
楽天証券は、2019年時のIPO取扱実績が26社に対して2021年では74社と約2年の間で大幅にIPO取扱実績を伸ばしている点がポイントです。
抽選方式は100%抽選で行われるため、平等さを求める方にとってはおすすめです。
SBI証券のようにチャレンジ回数が多いほど当選しやすくなる訳ではありませんが、逆に1回目のIPO抽選でも5回目のIPO抽選でも特に当選確率は変わらないため、初めてチャレンジされる方にとっては比較的チャンスが大きい傾向にあります。
取引ツール・アプリ|楽天証券アプリが使いやすい
次に、取引ツールやアプリの違いについてチェックしていきましょう。
楽天証券 | SBI証券 | |
---|---|---|
トレーディングツール | マーケットスピード マーケットスピード Ⅱ |
HYPER SBI HYPER SBI 2 |
スマホアプリ | iSPEED iSPEED FX iSPEED 先物OP |
SBI証券 株 アプリ SBI証券 米国株 アプリ HYPER FXアプリ HYPER 先物・オプションアプリ 取引所CFD アプリ -くりっく株365 |
単元未満株取引 | 不可 | 可能 |
PTSの取引 | 可能 | 可能 |
テクニカル指標 | 15種類 | 8種類 |
初心者の方は楽天証券のツールやアプリの方が使いやすくスムーズに運用が出来るため向いています。テクニカル指標も15種類とSBIの証券の約2倍の数が用意されているため、テクニカル分析もしっかり行える点がメリットです。
また、最新ニュースや銘柄情報、チャートなどを1画面に表示できる自分専用のMy Page機能があるため、使い勝手がよくスムーズに操作が行える点もポイントです。一方でSBI証券の場合は単元未満株取引が可能な点がメリットです。
単元未満株取引は少額投資のためリスクが低い点や配当金がもらえる点、また一部の銘柄に対して株主優待をもらえるなどのメリットがある取引のことを指します。
しかし、単元未満株取引もメリットのみならず、注文方法やタイミングに制限がある点や、手数料負けしやすいリスクが高い点などデメリットもあります。
単元未満株取引にあまりこだわりがなく、簡単にシンプルに取引を完了させたい、わかりやすいツールを使いたいという方には楽天証券をおすすめします。
単元未満株の購入|楽天証券では購入できない
楽天証券には単元未満株取引が出来ないため、単元未満株取引もおこないたい方にとってはSBI証券の方が適している可能性があります。
しかし、楽天証券では楽天クレジットカード払いで貯まった通常ポイントを100円から運用できる「ポイント投資」の制度があるため、少額での投資を考えている方は楽天証券でも行うことは可能です。
現金を使わずに投資信託や国内株式、米国株式やバイナリーオプションなどに投資が可能なため、気軽にローリスクで投資にチャレンジすることができます。
楽天証券とは、はじめてでも低コストでお得に投資活動や資産形成ができることで知名度が高いことで有名です。実際に新規口座開設数4年連続No.1 、NISA口座開設数3年連続No.1、iDeCo新規加入者数3年連続No.1(2022年3月30[…]
楽天証券のメリット・デメリット

次に、楽天証券のメリット・デメリットについて紹介します。
楽天証券を利用するメリット
まず、楽天証券を利用するメリット3点を紹介します。
楽天グループで連携すると便利
楽天証券と楽天カードと楽天キャッシュを同時に利用することで、お得に資産形成することができます。まず、楽天カードを作成することで最大7,000ポイントを獲得可能です。次にオンライン電子マネーの楽天キャッシュへチャージすることでチャージ額の0.5%がポイントでもれなく還元されます。
さらに楽天キャッシュで楽天証券の投信積立金額を決済することで、毎月最大5万円まで、さらに0.5%ポイント還元となります。
(2022年8月買付分~12月買付分)つまり、あわせて最大1.0%のポイント還元がされるため、お得に投資が可能です。楽天カードから楽天キャッシュへのチャージはオートチャージにも対応しているため、毎回チャージする手間も省けて便利に利用できます。
楽天カードは年会費永年無料のため、ぜひ楽天グループで連帯して楽天証券を利用してみましょう。
楽天ポイントで投資ができる
ポイント投資とは、楽天グループを利用して貯まったポイントを仕様して、楽天証券にて投資ができるサービスのことを指します。投資信託、国内株式(現物)、米国株式(現物・円貨)、バイナリーオプションの4種類であれば、楽天ポイントでの投資が可能となります。
初めての投資となるとリスクが気になってなかなか一歩目が踏み出せない方が多いです。しかし、ポイント投資の場合は現金を使わずに投資できるため、気軽に投資デビューすることができる点がメリットとなります。
楽天証券の口座をお持ちであればどなたでもポイント投資を行うことが出来るため、普段の楽天クレジットカード払いで貯まったポイントを使って試しに投資チャレンジされたい方におすすめです。
さらに、楽天証券で投資信託にポイント投資を行うことで、楽天市場でのお買い物でのポイント還元が+1倍アップするメリットもあります。
初心者でもアプリやツールが使いやすい
楽天証券では、初心者でも使いやすいアプリやツールが充実しています。たとえばトレーディングツールである「MARKET SPEEDⅡ」はパソコン用アプリの1つで最新のトレーディングツールです。
利用者の要望に応じて1画面で投資に必要な最低限の情報が全て閲覧できる「My Page」機能や、マルチチャート機能、ヒートマップ機能など便利な機能も備わっています。
他に初心者から上級者まで幅広い方々に支持されている「MARKET SPEED」ではWindowsとMacの両方に対応しており、値上がり、出来高、信用買残減などの30種類近い項目のランキングかリアルタイムで更新されるため、初心者でもわかりやすく投資の適切な判断をすることが可能です。
他にもFX専用のトレーディングツール「MARKET SPEED FX」やスマートフォン専用のトレーディングツールアプリ「iSPEED」などが用意されています。
「iSPEED」は2021年2月時点で累計ダウンロード数500万を超える人気アプリとして有名です。スマホ専用アプリならではの、リアルタイム通知機能である「株アラート」が便利でApple Watchとの連動も可能なため場所を問わずに投資状況を確認できる点がメリットです。
楽天証券では様々なアプリやツールが用意されているため、初心者でも安心して投資を行うことができます。
楽天証券を利用するデメリット
一方で、楽天証券を利用するデメリットを2点紹介します。
IPOの取扱銘柄数が少ない
1点目のデメリットはIPOの取扱銘柄数が少ない点です。楽天証券でもIPO投資は取扱いがあるものの、他社のIPO取扱銘柄数と比較すると少ないのが現状です。また、IPOはIPO取扱銘柄数だけではなく、IPO主幹事数になっているかどうかが当選確率を左右する点も見逃せません。
IPO主幹事になると、多くの購入割口数が割り当てられるため当選確率が上がる仕組みになっています。しかし、楽天証券は近年IPOの主幹事実績がないため、SBI証券など主幹事数を20社前後持っている証券会社と比較すると、当選確率が低くなってしまう点がデメリットです。
そのため、IPOに積極的に参加したいと考えている方にとって楽天証券は不利に働く可能性が高くおすすめできません。
ミニ株(単元未満株)投資は出来ない
2点目のデメリットは、ミニ株(単元未満株)投資ができない点です。株式投資では取引可能な単位が100株単位と決められているところ、ミニ株(単元未満株)投資を利用することで1株や10株など少ない単位で株を購入することが可能になります。
もちろん少額の投資になるため、初心者の方でもチャレンジしやすい点がメリットです。しかし、楽天証券ではミニ株(単元未満株)投資のサービスは行っていないため、100株以下の株取引が一切できません。
例えば、「購入したい株があるものの人気な会社のため100株は高額すぎて買えない、しかし1株や10株なら投資したい」といった状況でミニ株(単元未満株)投資は魅力的ですが、楽天証券の場合は残念ながら投資することが不可となります。
他の証券会社ではミニ株(単元未満株)投資に対応している会社も多いため、デメリットとして目立つ傾向があります。
楽天証券の口コミ・評判

では、実際に楽天証券を利用した方々のTwitter口コミを紹介します。
やはり、アプリやツールの見やすさを評価しているレビューはいくつかありました。また、デメリットでも挙げたIPOに関してもう少し力を入れてほしいというレビューも目立ちました。手数料の安さも評価されています。
SBI証券のメリット・デメリット

次に、SBI証券のメリット・デメリットについて紹介します。
SBI証券を利用するメリット
まず、SBI証券を利用するメリットは4点あります。
取引手数料が安い
1点目のメリットは、取引手数料が業界の中でも安い点です。スタンダードプランでは最小55円(税込)、アクティブプランの場合は1日の約定代金が100万円以下の場合は取引手数料が無料となります。
しかも、夜間手数料も無料なため、お得に運用することが可能です。1回の手数料自体は大きな金額ではないとはいえ、長い目でみると手数料はかなり大きな差となります。
Tポイントが貯まる
2点目のメリットはTポイントが貯まる点です。数あるポイントの中でもTポイントはファミリーマートやTSUTAYAの影響もあり、貯めている方は比較的多い傾向にあります。
Tポイントを使用したポイント投資が1ポイントから利用できますし、取引に応じてマイレージとしてTポイントが貯まるため一石二鳥です。他にもdポイントやPontaポイント、Vポイントなど様々なポイントを貯められるため選択肢が豊富な点がメリットといえます。
IPO株式投資で利益を上げられる可能性が高い
3点目のメリットはIPOの株式投資で利益を上げられる可能性が高い点です。SBI証券ではIPO取扱銘柄数が業界の中でも多く、取引実績も豊富にある証券会社です。新規公開株の内、約9割以上の割合を占めるためほとんどのIPO株を購入することが可能となります。
また、抽選方式にIPOチャレンジポイント制度を導入しており、抽選に外れても次回以降の当選確率が上がる方式があるため、結果的に利益を上げられる可能性が高い点もポイントです。さらに、SBI証券ではIPO主幹事となっている銘柄が21社もあります。
主幹事になることで公募価格に対する値上がり率が非常に高いため、IPO株式投資にチャレンジされる予定がある方は、SBI証券での口座開設をしておくことをおすすめします。
25歳以下なら国内株式現物手数料が無料
4点目のメリットは25歳以下の場合は国内株式現物手数料が無料な点です。インターネットコースの個人の方で26歳の誕生日を迎える前日までの間は国内株式現物手数料が完全無料で取引可能となります。
単元未満株の取引に関する売却手数料は対象外となりますが、基本的な国内株式の手数料が無料で行える点は大きなメリットです。若いうちから証券会社に登録して取引を行うことで良い経験になるため、25歳以下の方々はぜひこの機会にSBI証券で口座開設して国内株式取引にチャレンジしてみましょう。
SBI証券を利用するデメリット
一方で、SBI証券を利用するデメリットは、2点あります。
国内株と海外株のアプリが別で切り替えが必要
1点目のデメリットは、国内株と海外株のアプリが別のため切り替えが必要な点です。楽天証券の場合はiSPEEDのように1つのアプリで全ての取引が完了する非常に便利なシステムがあります。
初心者の方にとって、分かりやすさや見やすさはかなり重要なポイントとなるため、楽天証券のiSPEEDは多くの方々に支持されています。しかし、SBI証券の場合は商品ごとにサイトやアプリが展開されているため、スマホでの取引がかなり複雑になっています。
取引を行おうとしたらPC画面に飛ばされてしまうなど、色々な画面やサイトを介すため操作へのストレスが比較的大きいです。
また、取引操作が複雑で面倒だと取引が億劫になるだけではなく操作ミスが発生するリスクも高まるため、国内株と海外株でアプリが別々になっている点は大きなデメリットといえます。
システム障害が発生する
2点目のデメリットは、システム障害が比較的発生しやすい点です。システム障害が発生すると当然取引などの操作が出来なくなるため、ストレスに感じてしまう可能性があります。また、システム障害に伴ってメンテナンスが多い点もデメリットとして挙げられます。
メンテナンス中はスマホアプリにログインができないため、せっかく取引を行おうと思っても肝心なタイミングで取引が行なえない場合があるため注意が必要です。
システム障害が起きた際にはカスタマーサービスセンターより電話での注文をすることも可能ですが、実際は多くの方々がカスタマーサービスセンターを集中的に利用するため、電話は通じにくい傾向にあります。
システム障害時でも問い合わせフォームや電子メール、チャット、FAXでの注文は出来ないため、不便な点がデメリットです。
SBI証券の口コミ・評判

次に、実際にSBI証券を利用した方々のTwitter口コミを紹介します。
IPO実績が豊富だからこそ軽い気持ちでIPOにチャレンジ出来る点が魅力と伝わります。また、デメリットに挙げたアプリやツールの分かりづらさに対するネガティブなレビューはいくつか見られました。
一方で様々なポイントに変換出来る点を評価している方もいます。2社の口座をお持ちの方でポイントを上手く使われている方のレビューもありました。
2社の口座を持つこともおすすめ!

楽天証券とSBI証券のどちらにしようか決めかねている方は、2社の口座を開設されることもおすすめします。
両方のメリットを使い分けて利用する
楽天証券とSBI証券の2社の口座を持つことで、両方の証券会社が持つメリットを使い分けて投資することが可能です。また、複数の証券会社から申し込むことで単純にIPOの当選確率が上がる点もメリットとなります。
さらに、1つの証券会社でシステム障害が発生した場合でも、もう一つの証券会社の口座を使用することで取引が出来るため、リスクを分散させる役割もあります。
後で1社にまとめることもできる
後に好みの1社が決まった場合には、1社にまとめることも出来るため安心です。そのため、最初は複数の証券会社を開設していいところ取りをしながら取引をされる方が多い傾向にあります。
楽天証券とSBI証券に関するよくある質問

最後に、楽天証券とSBI証券に関するよくある質問について紹介します。
初心者はどちらを選ぶと良いですか?
手数料の安さを重視したい場合はSBI証券、取引ツールやアプリの便利さ、ポイント投資にこだわりたい場合は楽天証券を選ぶことをおすすめします。
両方とも捨てがたい場合は2社とも開設することも視野に入れましょう。どちらもカスタマーサービスセンターが設置されており、わからないことは問い合わせ出来る環境はあるため心配なく利用できます。
口座開設に手数料はかかりますか?
楽天証券もSBI証券も口座開設の手数料・管理料は無料です。気軽に口座開設できるため、ぜひ申し込みしてみましょう。
電話で問い合わせることもできますか?
楽天証券、SBI証券ともに電話問い合わせにも対応しています。不明点や不安な点がある方はぜひ電話にて問い合わせしてみてください。
SBI証券カスタマーサービスセンター:0120-104-214(年末年始を除く平日8:00~18:00)
楽天証券カスタマーサービスセンター:0120-41-1004(年末年始を除く平日8:30~17:00)
まとめ

今回は、楽天証券とSBI証券のどちらがおすすめか?項目別に特徴やメリット、デメリットを比較して紹介しました。証券会社は、一概に優劣は付けづらく、あなたがどんな投資をメインに行っていきたいかによって、楽天証券とSBI証券のどちらが有利になるか左右する部分が多いです。
簡単にまとめると、初心者でもわかりやすいアプリやツールを使って投資したい方や既に楽天サービスをいくつか利用している方は楽天証券、IPO投資やミニ株(単元未満株)投資も積極的に行いたいと考えている方はSBI証券を選ばれることをおすすめします。
両者のメリットやデメリット、口コミを参考にして、あなたにピッタリに証券会社を選んでください。
※本記事の情報は2022年10月時点のものです。
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