ビットコインといった暗号資産の価値が上がっているなかで、仮想通貨の取引ができる業者も増えています。
暗号資産の取引をしたいユーザーにとっては、さまざまなサービスのなかから選べるようになっており、自分に適した取引所を見つけやすいです。
仮想通貨取引を検討している方からは、楽天グループの子会社が運営する楽天ウォレットが注目を集めています。
サービスを選ぶときに、取り扱い銘柄、口座開設が有料なのか、手数料が高いかどうかは重要なポイントです。
そこで、楽天ウォレットの手数料の種類、特徴を詳しく紹介します。また、ほかの仮想通貨取引所との比較や、実際に楽天ウォレットを使っている方の口コミも合わせて解説します。
楽天ウォレットの特徴とは?

まずは、楽天ウォレットの特徴を確認します。
会社名 | 楽天ウォレット |
暗号資産数 | 現物取引:3種類 レバレッジ取引:5種類 |
最低取引金額 | 0.0001 BTC |
売買手数料 | 無料 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 300円 |
レバレッジ倍率 | 2倍 |
楽天グループの暗号資産取引所
楽天ウォレットは、楽天グループの連結子会社「楽天ウォレット株式会社」が運営しています。楽天グループのさまざまなサービスと連携しており、楽天銀行の口座を使って最短即日で口座開設できます。
ユーザーから預かった資産は、楽天グループの楽天信託が提供している口座で管理しています。内部管理やセキュリティ体制もしっかりと整っているため、安心して使えます。
楽天ウォレットのサービスは、スマートフォンのアプリで利用可能です。現物取引は販売所方式で、ビットコイン・ビットコインキャッシュ・イーサリアムの3種類を扱っています。
最少購入数は100円ですので、初めて仮想通貨取引をする方にとってもハードルが低いです。また、24時間365日取引口座に法定通貨を入出金できるため、相場が急に変動した際にも対応できます。
楽天ポイントで仮想通貨を得ることができる
楽天ウォレットは、楽天市場や楽天カードで貯まった楽天スーパーポイントを仮想通貨に交換できることが特徴です。スマートフォンのアプリからポイントの交換手続きが行え、楽天ウォレットが扱う3種類の仮想通貨に交換できます。
1ポイントは1円で換算されており、最低100ポイントから仮想通貨に交換できます。買い物や旅行で貯まった楽天ポイントに換えることで、気軽に仮想通貨投資を利用できます。
仮想通貨を買い物に使える
楽天ウォレットで扱っている仮想通貨は、売却した後に手数料300円を支払うことで、銀行口座から利用可能です。
また、楽天ウォレットのスマートフォンアプリを使うと、手数料が無料で仮想通貨を楽天キャッシュへチャージできます。
さらに、楽天キャッシュにチャージできるため、楽天市場といった楽天グループのサービスや、楽天ポイントカード、楽天ペイなどのアプリを使ってコンビニエンスストアやスーパー、ドラッグストアなどでの買い物にも使えます。
なお、楽天ペイでは、楽天キャッシュを使用して支払うことで100円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まるため、お得に仮想通貨を活用できます。買い物に使える仮想通貨は、楽天ウォレットの現物取引サービスで運用できるビットコイン・イーサリアム・ビットコインキャッシュの3種類です。
仮想通貨からチャージ可能な楽天キャッシュは最低金額1,000円で最大金額10万円(1か月の合計)で、チャージが完了すると楽天キャッシュ残高に反映される仕組みです。
最大レバレッジは2倍
レバレッジ取引とは、証拠金を入金し、投資額以上の金額の仮想通貨を取引できるサービスです。
楽天ウォレットでもレバレッジ取引が可能であり、ビットコイン・イーサリアム・ビットコインキャッシュの3種類のほか、5種類のベアで最大レバレッジ2倍までの取引ができます。
楽天ウォレットの無料・発生する手数料の種類

楽天ウォレットを利用するにあたり、どのような手続きにいくらの手数料が発生するのか確認しておくことが大切です。手数料が無料のものもあるため、各種手続きにかかる料金を紹介します。
口座開設・口座管理手数料
楽天ウォレットの口座開設や口座管理手数料は無料です。実際に仮想通貨の取引をするかどうか迷っている方でも、気軽に口座を開設できます。
現物売買手数料
楽天ウォレットの現物取引売買手数料は無料です。ただし、スプレッドが発生するため、実際にはスプレッド=手数料だと考えられます。
スプレッドとは、売値と買値の差額のことであり、取引ごとに異なります。取引量が増えたり価格変動をしたりといった場合はスプレッドが広がる場合があります。
日本円入出金手数料
楽天ウォレットの日本円出入金手数料は無料です。楽天銀行から入金する場合は、即時反映されるうえに、手数料が無料なことが魅力です。
ただし、金融機関で振込手数料がかかるケースがあるため注意が必要しなければなりません。
暗号資産(仮想通貨)入庫手数料
暗号資産の入庫手数料は無料です。別の取引所から楽天ウォレットの口座へ暗号資産を移す際にも手数料がかからないため安心です。
暗号資産(仮想通貨)出庫手数料
楽天ウォレットの暗号資産を出庫する際にかかる手数料は、通貨ごとに違いがあります。
たとえば、ビットコインを出金する際は0.001BTCの手数料がかかり、イーサリアムは0.01ETH、ビットコインキャッシュは0.001BCHということです。
楽天ウォレットはレバレッジ取引で、ライトコイン、リップルを取り扱っていますが、現物取引で取り扱っている通貨だけが出金できる点に注意が必要です。
さらに、暗号資産を出金する際に手数料がかかるため、いくつものウォレットを使い分けている方は、手数料が高額にならないように出金回数を抑えることが大切です。
また、暗号資産を出金する際には、入力間違いで出金ミスをしないように十分注意しましょう。金融機関からの振込で口座番号を入力するのと同じように、仮想通貨もウォレットに出金するときにアドレスを入力します。
アドレスを間違えて入力して出金が完了すると取り戻すのは極めて難しいです。さらに、ウォレットで出金する際には手数料がかかりますが、楽天キャッシュに出金する場合は無料です。
日頃から楽天キャッシュを使っている場合は、出金先を使い分けると手数料を節約できます。
解約手数料
楽天ウォレットの解約手数料は無料です。
ただし、解約する際の出金や出庫に関してはビットコインを出金する際は0.001BTC、イーサリアムは0.01ETH、ビットコインキャッシュは0.001BCHの解約(出金・出庫)手数料がかかります。
証拠金取引の手数料
楽天ウォレットでは、証拠金取引の手数料は無料です。
取り引きのたびに手数料がかかると、トータルの出費が大きくなり、予定外に資産が減るリスクがあります。そのため、証拠金取引の手数料が無料なことは魅力のひとつです。
楽天ウォレットと他社の仮想通貨を比較

仮想通貨投資を行えるサービスは複数あるため、どこを利用しようか迷う方も多いと思います。
そこで、楽天ウォレット以外に人気のサービスとして、DMM bitcoin、コインチェック、bitFlyerを紹介します。それぞれの手数料のほか、取り扱い銘柄数でも比較してみます。
手数料の違い
まずは、サービスを利用する際にかかる手数料を比較してみます。楽天ウォレット、DMM bitcoin、コインチェック、bitFlyerの口座開設、売買手数料、入金手数料、出金手数料、解約手数料は以下のとおりです。
楽天ウォレット | DMM bitcoin | コインチェック | bitFlyer | |
口座開設手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
売買手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 販売所:無料 取引所:0.01~0.15% |
入金手数料 | 無料 | 無料 | 0円~1,018円 | 0円~330円 |
出金手数料 | 一律300円 | 無料 | 407円 | 220円~770円 |
解約手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
口座開設手数料はいずれのサービスも無料です。なお、解約手数料自体は無料ですが、残高がある場合は出金手数料がかかります。
DMM Bitcoinは、各種手続きで手数料がかからないことが特徴です。暗号資産の取引のほか、日本円の入金・出金はそれぞれ手数料がかかりません。
暗号資産を別の取引所に送る場合も、手数料が無料です。取引所の使用方法がわからない場合はLINEで問い合わせができるため、初心者でも利用しやすいことが魅力です。
コインチェックも、初心者向けのサービスとして人気を集めています。2019年には取引所のアプリダウンロード数がナンバーワンとなっており、多くの方が利用していることが分かります。
コインチェックは日本円を銀行から入金するときの手数料が無料です。暗号資産を買ったことがない方でも、手数料による出費を抑えられることがメリットでしょう。
コインチェックはビットコインがもらえるキャンペーンを行っていることもあるため、キャンペーンを活用するのもおすすめです。
bit Flyerは各種手数料が無料、日本円での入金は住信SBIネット銀行からの日本円の入金は無料、三井住友銀行の口座を利用する場合は手数料を抑えられます。
取り扱い銘柄数の違い
仮想通貨を取り引きする際に、どの銘柄にするのかを決めなければなりません。
選択肢が多いことが一概に良いとは言えませんが、銘柄数が多いか少ないか、何と取り扱っているのかをあらかじめチェックしておきます。
楽天ウォレット | DMM bitcoin | コインチェック | bitFlyer | |
取り扱い銘柄数 | 販売所:ビットコイン・イーサリアム・ビットコインキャッシュ 取引所:− レバレッジ取引: BTC/JPY(ビットコイン/円) ETH/JPY(イーサリアム/円) XRP/JPY(リップル/円) BCH/JPY(ビットコインキャッシュ/円) LTC/JPY(ライトコイン/円 | 販売所:ビットコイン・イーサリアム・リップル・ビットコインキャッシュ・ライトコイン・ステラルーメン 取引所:− レバレッジ取引:ビットコイン・ イーサリアム・リップル・ステラルーメン・モナコイン・ネム・ライトコイン・イーサリアムクラシック | 販売所:ビットコイン・イーサリアム・ビットコインキャッシュ・ライトコイン・リスク・イーサリアムクラシック・ファクトム・ネム・モナコイン・ステラルーメン・クアンタム・BAT・IOST・Enjin Coin・OMG・XRP 取引所:ビットコイン、ファクトム、イーサリアムクラシック、モナコイン、パレットトークン レバレッジ取引:− | 販売所:ビットコイン・イーサリアム・イーサリアムクラシック・ライトコイン・ビットコインキャッシュ・モナコイン・リスク・リップル・ベーシックアテンショントークン・ネム・ステラルーメン) ・テゾス・ポルカドット・チェーンリンク・シンボル 取引所:ビットコイン・イーサリアム・ビットコインキャッシュ・モナコイン・リップル・ステラルーメン レバレッジ取引-(公式サイトに明記なし) |
仮想通貨取り扱い数はコインチェック、bit Flyerが多く、人気の通貨のほか珍しい通貨も選べます。取引可能な仮想通貨の種類が多いと選択肢が広がります。
また、取り扱い銘柄数が多いと、タイミングよく仮想通貨を購入できることや、リスクを抑えられることがメリットです。
たとえば、最新情報をチェックして気になる仮想通貨を購入しようと思っても、口座開設をした取引所で取り扱っていないとすぐに投資できません。
口座開設をするためには手続きが必要で、手続きが完了するまでのあいだに値上がりしてしまうといったこともあります。取り扱い銘柄数が多いと、気になる仮想通貨をすぐに購入できてチャンスを逃しにくいでしょう。
さらに、1つの銘柄に投資をしていると、値下がりしたときに資産が大きく減ってしまいます。
しかし、いくつもの銘柄に投資をしていると、1つの銘柄が値下がりしてもほかの銘柄が値上がりすれば差額をカバーできます。取り扱い銘柄数が多いと分散投資ができるため、リスクを抑えられることがメリットです。
とくに仮想通貨取引初心者は、分散投資をすることが大切です。取り扱い銘柄数が多ければ自然に選択の幅が広がるため、リスクを抑えて投資を始められます。
楽天ウォレットは、楽天グループの楽天市場、楽天ブックス、楽天トラベルなどを利用している方、楽天Edyや楽天ペイといった電子決済サービスを使っている方から注目を集めています。 楽天ウォレットの利用を検討している方は、基本的な使い方を知[…]
楽天ウォレットに関する良い口コミ・評判

楽天ウォレットを実際に利用しているユーザーは、サービスや取り引きについてどのような感想を持ったのでしょうか。楽天ウォレットに関する口コミを紹介します。まずは、良い口コミ・評判から見ていきます。
長い期間、楽天ポイントを使って仮想通貨を運用していると、短時間ではマイナスになってもいずれプラスになるという口コミがありました。
数日・数時間単位で値動きを見極めるのは困難ですが、数年後にプラスになる可能性があるため、長時間の運用を検討しましょう。
また、楽天ウォレットは簡単に仮想通貨の購入手続きができるため、初心者でも利用しやすいという口コミも目立ちました。
楽天ポイントを使って仮想通貨投資を始められることが高評価を得ています。さらに、仮想通貨を楽天キャッシュへ変えられることも魅力だと感じる方が多いようです。
楽天ウォレットに関する悪い口コミ・評判

楽天ウォレットで仮想通貨を買った場合、別の取引所に送金する場合の手数料がかかるという口コミが目立ちました。楽天ウォレットで買った仮想通貨を送金する予定の方は注意しましょう。
また、自動積立ができない点や、手数料が高いこと、送金手数料がかかることなどに不満を持つ方が多いようです。
ほかにも、仮想通貨を入手する以外の方法で楽天ポイントを使った方が良いと考える方もいます。
仮想通貨の取引は、少額で運用した場合でも100円は約0.000000017ビットコインほどなので、円に換算するときに最低取引数量のルールによっては出金できなくなることもあります。
楽天ウォレットは。楽天が運営する暗号資産(仮想通貨)取引所です。楽天ウォレットは最短即日で口座開設ができるうえ、楽天ポイントが取引に使えるため、楽天ユーザーからの支持は高くなっています。 しかし、「楽天ウォレットの口コミは良いの?」[…]
楽天ウォレットのメリット

楽天ウォレットは、ほかの取引所とは異なる特徴やメリットがあります。
たとえば、仮想通貨を買い物に使用できたり、セキュリティ対策が整っていたりなどです。楽天ウォレットのサービスや機能面で、メリットだと感じやすいことを詳しく紹介します。
楽天キャッシュで仮想通貨を買いものに利用できる
楽天ウォレットは、楽天キャッシュを経由すると仮想通貨を日常生活の買い物に使えることがメリットです。一般的に、仮想通貨で買い物をする場合には1度売却して日本円にしてから出金する必要があります。
しかし、楽天ウォレットでは専用のアプリで仮想通貨から楽天キャッシュへ出金(チャージ)ができます。
楽天キャッシュは楽天ポイントと同じように、楽天サービスや楽天の加盟店で買い物をする際に使えます。出金する必要はありますが、「仮想通貨を利用して買い物ができる」ということです。
スマートフォンのアプリが使いやすい
楽天ウォレットには、専用のスマートフォンアプリがあります。保有している資産を一括で円に換算できるため、いくつもの仮想通貨を持っている場合でも資産額を確認しやすいことが特徴です。
さらに、運用情報は月次、年次、週次でチェックできて、損益の評価も見られるため、運用方法を検討しやすいです。
アプリから楽天銀行に即時出金や入金ができるため、仮想通貨取引は難しいのではというイメージを持っている方でもスマートフォン1台で始められることがメリットです。
大手企業運営なので倒産の心配が少ない
楽天ウォレットは、楽天グループの連結子会社の楽天ウォレット株式会社が運営しています。
大企業の楽天グループのため、倒産する心配はほとんどありません。長期間資産を保有しておきたい方でも安心です。
なお、仮想通貨取引を行えるサービスが万が一倒産した場合でも、仮想通貨で返金、法定通貨で返金、独自トークンを発行するなどの方法で返金してもらえます。
ただし、法定通貨で返金される場合には税金の対象になることがあり、いずれの方法でも返金までには手間も時間もかかり不安も大きいです。
そのため、倒産の心配が少ない大手グループのサービスを使うのがおすすめです。
セキュリティがしっかりしている
楽天ウォレットは、セキュリティがしっかりしていることがメリットです。
仮想通貨投資をする際、セキュリティが整っているかどうかは重要ですが、楽天ウォレットではコールドウォレットを採用しており、アカウントにログインする際には二段階認証が必要です。
また、信託財産として預かった金額を守っています。コールドウォレットは、ウォレットとインターネットを切り離すことでハッキングにより資産が盗まれることを予防する方法です。
アカウントのログインする際の二段階認証は、不正アクセスを防ぎます。楽天ウォレットを使ううえで、セキュリティに関しては安心して取引ができます。
レバレッジ取引(証拠金取引)ができる
楽天ウォレットではレバレッジ取引(証拠金取引)ができます。証拠金取引は、自分の資産よりも大きい金額で取引できるシステムです。
たとえば、レバレッジを2倍にした場合は1,000円(税込)の証拠金をもとに2,000円(税込)の取引ができるため、資産が少なかったとしても大きい利益を得られるチャンスがあります。
ただし、損失が出た際の金額も大きくなるため十分に注意が必要です。楽天ウォレットでは最大レバレッジは2倍のため、大きく値動きしない限り大幅に資産が減少するリスクは抑えられます。
楽天銀行は土日でも出金できる
楽天銀行はネット銀行のため、土日祝日でもすぐに出金や入金ができます。
日本のほかの取引所やネット銀行以外を使うと、土日は入出金の申請を行っても反映されるのは週明けになるため、土日に手続きをしたい方にとっては大きなメリットだといえます。
楽天ポイントで仮想通貨を手に入れられる
楽天ポイントは、楽天市場や楽天トラベル、楽天ブックスといった楽天サービスと加盟店で使えるポイントです。1ポイント1円で貯まる仕組みであり、楽天カードを使ったりサービスを利用したりすることで貯まります。
貯まった楽天ポイントで仮想通貨を手に入れられるため、普段から楽天グループのサービスや加盟店を使っている方にとってはお得になります。
スピーディーに口座開設ができる
取引所のサービスを使うためには、基本的にサービス内の口座を開設しなければなりません。
口座を開設するためには本人確認書類を提出したり、取引所で審査を行ったりするため、実際に申し込みをしても口座開設までは数日の時間がかかります。
しかし、楽天ウォレットでは、楽天会員であり楽天銀行の口座を持っている方であれば即日口座を開設できることがメリットです。
なお、即日口座を開設できる理由は、楽天が口座情報を持っており本人確認のでも省略できるためです。
楽天キャッシュにチャージできる
楽天ウォレットは、仮想通貨の残高を楽天キャッシュ(電子マネー)にチャージできることがメリットです。
仮想通貨を普段の買い物に使いたい場合は、取引所の口座を経由して換金や出金、送金といった手続きを行うことが一般的です。
しかし、楽天ウォレットは楽天グループのサービスである楽天キャッシュと連携しており、スマートフォンのアプリで手続きをするだけで仮想通貨を出金できます。
バーコード決済の楽天ペイや、楽天ポイントに対応するお店で利用できます。飲食店やコンビニエンスストアといった実店舗のほか、楽天のネットショッピングでも使えるため非常に便利です。
なお、チャージするための手数料は無料で、チャージ金額の上限は1回あたりもしくは1か月合計で10万円までです。
楽天ウォレットのデメリット

楽天ウォレットはメリットが多いサービスですが、デメリットもあります。楽天ウォレットのデメリットと、デメリットを解消する方法もチェックしてみます。
取り扱い通貨が3種類しかない
楽天ウォレットは、取り扱い通貨が3種類しかないことがデメリットです。証拠金取引でも5種類であり、大手の取引所の場合は取り扱い銘柄が10種類以上のところもあります。
取り扱い銘柄が多いと最適なタイミングで取引できるため、仮想通貨取引に慣れている場合には取り扱い通貨が少ないことはデメリットになります。
出金手数料がかかる
楽天ウォレットは販売所方式であり、現物証拠金ともに取引手数料無料、仮想通貨入金、日本円入金などの手数料も無料です。
ただし、日本円の出金と暗号資産の出金には手数料がかかるため「資産を出金するときだけ手数料がかかる」と理解しておきましょう。
楽天ウォレットの日本円の出金手数料は一律で300円、暗号資産の手数料はビットコインが0.001BTC、イーサリアムが0.01ETH、ビットコインキャッシュが0.01BCHです。
手数料を抑える方法
楽天ウォレットで手数料が必要なのは、出金のときのみのため、出金する回数を減らすことで手数料を抑えられます。
たとえば、一回でまとめて出金する、毎月の出金回数を決めるといった方法で手数料を管理してみてください。何度も出金をしていると、思っていた以上に手数料がかかるため注意が必要です。
さらに、日本円で出金する際には手数料がかかりますが、楽天キャッシュに出金(チャージ)する場合は手数料が無料です。
日頃から買い物で楽天ペイを使っている、楽天市場で買い物をすることが多いという方は、楽天キャッシュを活用すると手数料を節約できます。
取引所形式には対応していない
楽天ウォレットの取引方法は販売所方式のみであり、取引所方式で売買できないことはデメリットです。
取引所方式は買い手・売り手が条件を提示し、条件がマッチした場合に取引を行います。売価や買値を設定できるため、取引しやすくなります。
しかし、販売所方式よりも取引所方式のほうが良いというものではありません。
販売所方式は価格設定ができないですが、自分のタイミングで取引ができることがポイントです。売り手と買い手の条件によっては条件がマッチしないと取引できない取引所方法とは異なるメリットだといえます。
スプレッドが広い
楽天ウォレットは、スプレッドが広いことがデメリットです。スプレッドは、仮想通貨取引をする場合に購入額と売価と買値の差額を指します。スプレッドが広いと、差額が大きくなります。
しかし、楽天ウォレットは取引で楽天ポイントが貯まることもあります。楽天ポイントは仮想通貨取引や買い物に使えるため、「スプレッドが広く割高だから損をする」とも言い切れません。
楽天ウォレットはこんな方におすすめ!

さまざまな取引所があるなかで、楽天ウォレットを使うことでメリットを得やすい方、魅力を感じられる方の特徴を紹介します。
楽天ウォレットをおすすめできる方の特徴に自分が当てはまっているかどうか確認し、サービスの利用を検討しましょう。
楽天ユーザー・楽天ポイントを貯めている方
楽天ウォレットでは、楽天ポイントを仮想通貨に交換できたり、支払いに利用できたりします。
日頃から楽天市場や楽天トラベルなどの楽天サービスを使っている場合は、楽天ポイントを貯めやすいため、楽天ウォレットを活用できます。
また、楽天銀行の口座を所有している方は、申し込みをしたら即日楽天ウォレットに口座を開設できたり、持っている楽天ポイントで仮想通貨を入手したり、楽天ウォレットの仮想通貨を楽天キャッシュで出金したりといったこともできます。
楽天ポイントが貯まっていれば、すぐに仮想通貨取引を始められることが魅力です。
手軽に仮想通貨を始めてみたい方
楽天ウォレットは、仮想通貨取引初心者の方にもおすすめのサービスです。
販売所方式のため価格設定が不要であり、取り扱い銘柄数が少なく迷わないこと、最小金額は100円で少額から取引ができることなどが理由です。
また、セキュリティも強化されており、安心して仮想通貨取引にチャレンジできます。
レバレッジ取引をしたい方
日本の仮想通貨取引所は現物での取引のみというケースが多いですが、楽天ウォレットはレバレッジ取引ができることが特徴です。
「レバレッジ取引はリスクが大きい」というイメージを持つ方もいますが、楽天ウォレットのレバレッジは最大2倍のため、長期間運用する場合でも資産がなくなるリスクは低いです。
特にビットコイン取引をする場合、価格は上昇を続けているためレバレッジ取引で利益を得るといったことも目指せます。
楽天ウォレットに関するよくある質問

楽天ウォレットを利用するにあたり、確認しておくべきことや疑問を抱きやすいことを紹介します。
楽天ウォレットを始めるなら楽天銀行の口座を開設した方がいいですか?
必ずしも楽天銀行の口座を開設する必要はありませんが、口座を持っていることでさまざまなメリットがあります。
楽天銀行は最大で月7回までATM手数料が無料で、最大月3回まで他の銀行への振込手数料も無料です。
また、楽天ポイントが貯まったり使えたりするなど、楽天グループのサービスを利用するうえではメリットが大きいため、開設しておいて損はないでしょう。
楽天銀行で新規口座開設をすると、6か月間はATM手数料が月5回まで無料になります。
証拠金取引の取り扱い通貨はいくつですか?
証拠金取引の取り扱い通貨は5種類です。ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュのほかに、ライトコイン、リップルが加わります。
楽天ポイントを仮想通貨にする際の手数料はいくらですか?
楽天ポイントを仮想通貨へ交換する際や、楽天キャッシュにチャージする手数料は無料です。
サービスを利用する際に手数料がかかると想像以上の出費になることがありますが、楽天ウォレットは基本的に各種手数料が無料のため、気軽に利用できます。
まとめ

楽天ウォレットは難しい価格設定や手続きが不要なため、仮想通貨取引を初めて行うという方でもチャレンジしやすいことがメリットです。
普段から楽天サービスを利用している方はもちろん、これまで利用していなかった方でも楽天ウォレットの理由をきっかけにさまざまな楽天サービスを活用してみるのもおすすめです。
仮想通貨を買い物で使えることは大きなメリットのため、投資を始めたい方は楽天ウォレットの口座開設を検討しましょう。
※2022年6月時点の情報です。
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<参考>
楽天ウォレット