債務整理の手続きにかかる期間・流れは？返済期間や債務整理に強い弁護士・司法書士を紹介

債務整理は借金問題を解決するための手段です。

借金問題に悩んでおり、債務整理で解決したいと考えている方も多いでしょう。

本記事では債務整理の手続きにかかる期間や流れ、返済期間について詳しく解説します。さらに記事後半では、債務整理に強い弁護士や司法書士4選をピックアップし、それぞれの特徴や強みを紹介します。

借金問題で困っている方や、債務整理を得意とする弁護士や司法書士を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

債務整理の手続きにかかる期間・流れ

債務整理の方法は次の3種類です。

• 任意整理
• 個人再生
• 自己破綻

それぞれ手続きにかかる期間や流れが異なります。

債務整理について、3つのパターンごとに手続きの期間と流れを解説します。

任意整理の手続き期間・流れ

任意整理は債務者が自ら債権者と交渉し、返済計画を立てる手続きです。

任意整理で必要な手続きは次のとおりです。

任意整理の手続きにかかる期間は、一般的に3か月から6か月です。

個人再生の手続き期間・流れ

個人再生は裁判所を通じて行われる債務整理です。

一定の収入がある債務者が自身の返済能力に応じた返済計画を立て、計画に基づいて債務を整理します。

自己破産とは異なり、債務者が財産を失わずに済む点がメリットです。

個人再生の手続きは次のとおりです。

個人再生は手続きが複雑であるため、6か月から1年程度の期間を要します。

実際の期間は手続きごとの進行状況や債権者との交渉、裁判所の審理スケジュールなどによって変動します。

自己破産の手続き期間・流れ

自己破産は借金の返済が困難になった場合に、裁判所を通じて借金を全額免除する手続きです。

借金をすべて清算できるため、新たな人生をスタートできます。

自己破産の手続きは次のとおりです。

自己破産の手続きにかかる期間は、同時廃止事件の場合は3か月から6か月程度、管財事件の場合は6か月から1年程度です。

債務整理の返済期間

債務整理の方法に応じて、手続き後の返済にかかる期間は異なります。

任意整理、個人再生、自己破産のそれぞれについて、返済期間の目安を紹介します。

任意整理の返済期間

任意整理の返済期間は、一般的に3年から5年程度です。

ただし、債務者の返済能力や収入状況、債権者との交渉結果によっては返済が長引くケースもあります。

個人再生の返済期間

個人再生の返済期間は、裁判所が認めた再生計画に基づいて決まります。

一般的には3年から5年が目安とされており、債務者の収入状況や生活費、再生計画の内容により、最長で10年までの返済期間が設定されるケースもあります。

自己破産の返済期間

自己破産はすべての債務を免除する手続きであるため、具体的な返済期間は存在しません。

自己破産を申し立て、裁判所から破産宣告を受けると、その時点ですべての債務が免除されます。

したがって自己破産は、返済が完全に不可能な状況にある方にとって、最後の手段とも言える債務整理手続きです。

債務整理後の信用情報が回復するまでの期間

債務整理をおこなうと、自身の信用情報に記録が残ります。

ここでは債務整理をしたあと、信用情報が回復するまでの期間と、信用情報に傷がつくとかかる制限について解説します。

信用情報が回復するまでの期間

債務整理をしたあと信用情報が完全に回復するまでの期間は、5年から10年が一般的です。

実際の期間は、債務整理の方法や内容によって異なります。

任意整理の場合、最終的な返済が終わった日から5年間にわたり信用情報に記録されます。

任意整理は債務者と債権者の合意による手続きであるため、比較的早く信用情報が回復する点が特徴です。

一方で個人再生や自己破産の場合、手続きが完了した日から5年間、または免責が認められた日から7年間にわたり信用情報に記録されます。

個人再生や自己破産は裁判所を通じて債務を整理するため、信用情報の回復には長い時間が必要です。

信用情報に傷がつくとかかる制限は？

信用情報に傷がつくと、金融機関からの借り入れやクレジットカードの取得、携帯電話の新規契約などが困難になります。

金融サービスや通信サービスを提供する企業は、顧客の信用情報を確認し、返済能力や信用度を判断したうえで契約の可否を判断するためです。

債務整理をおこなった場合、任意整理の場合は5年、個人再生や自己破産の場合は5年から7年にわたって履歴が信用情報機関に保管されます。

期間が満了すると信用情報は自動的に消去され、新たな信用取引が可能になります。

債務整理は信用情報の回復に時間を要するものの、経済的に自立したい方には便利な制度です。

債務整理を弁護士・司法書士に依頼するメリット

債務整理の手続きを弁護士や司法書士に依頼すると、次のようなメリットがあります。

• 依頼者に適した問題解決の提案
• 債務整理に関する手続きを代理で対応
• 豊富な知識と経験でスムーズに進む

ここでは債務整理を弁護士を司法書士に依頼するメリットについて解説します。

依頼者に適した問題解決の提案

弁護士や司法書士は法律の専門家であり、債務整理の手続きや法律に関する深い知識と経験を持っています。

依頼者の借金の状況、返済能力、生活状況などを考慮したうえで、任意整理、個人再生、自己破産のうち最も適した方法を提案できる点が専門家の強みです。

債務整理に関する手続きを代理で対応

債務整理を弁護士や司法書士に依頼すると、債務整理に関する手続きを代行してもらえます。

債務整理に関する主な手続きは次のとおりです。

• 債権者との交渉
• 裁判所への申立て
• 必要書類の作成

債務整理手続きには専門的な知識や経験が求められるため、一般の方々にとっては難易度が高く、手間と時間がかかります。

専門家の助けを借りれば、依頼者は精神的および時間的な負担を軽減し、借金問題を効率的に解決できます。

豊富な知識と経験でスムーズに進む

務整理の支援実績が多い弁護士や司法書士は、さまざまシチュエーションでの債務整理を経験しています。

経験豊富で、法律や手続きに関する専門知識を有する弁護士や司法書士であれば、依頼者の状況に適した解決策を提案し、手続きを迅速かつ適切に進められます。

債権者との交渉や裁判所への申立てなど専門的なスキルを要する手続きも、専門家であればスムーズに対応可能です。

安心かつ効率的に債務整理のプロセスを進めたい方は、専門家に相談してみましょう。

債務整理に強いおすすめの弁護士・司法書士4選

本記事では債務整理に強いおすすめの弁護士および司法書士として、次の4社をピックアップしました。

• 弁護士法人・響
• 東京ロータス法律事務所
• はたの法務事務所
• ひばり法律事務所

おすすめの弁護士および司法書士について、それぞれの特徴や強みを紹介します。

弁護士法人・響

弁護士法人・響は全国6箇所に支店を構える大型の弁護士法人で、34名の弁護士が所属しています。

税理士・行政書士・社会保険労務士法人や、調査会社を擁する総合的な事務所であり、テレビでのコメントや、テレビやドラマの法律監修など、メディアでの活躍実績が豊富です。

全国6か所に事務所を展開しており、債務整理の他にも交通事故や相続問題などさまざまな法律分野で支援実績を持ちます。

債務整理の相談については、無料で法律相談を実施しています。

依頼費用は任意整理、個人再生、自己破産のいずれも日本弁護士連合会が定める報酬規定の範囲内で、信頼性の高い弁護士法人です。

東京ロータス法律事務所

東京ロータス法律事務所は7000件以上の債務整理の受任実績を持つ法律事務所です。

借金問題や債務整理に関する専門知識が深く、過払い金請求や任意整理、個人再生、自己破産手続きを検討中の方にとっては非常に信頼できるパートナーといえます。

東京ロータス法律事務所には受付専門のスタッフがいないため、弁護士と直接話せます。

その他、無理なく返済プランを立てられる点、最後まで丁寧にサポートする点などが特徴です。相談料は何度でも無料で、任意整理の着手金は22,000円（税込）から設定されています。

はたの法務事務所

はたの法務事務所は借金や債務整理に関する問題を専門的に取り扱う、40年以上の実績を持つ法務事務所です。

相談は電話およびメールで随時対応しており、相談料は何度でも無料です。

さらにはたの法務事務所は他の弁護士や司法書士と異なり、着手金無料で債務整理に対応しています。

全国出張も無料で実施しているため、地方に住んでいるかたでも安心して依頼可能です。

債務整理や過払い金請求の相談実績は20万件以上を超えており、95％以上の方から満足の声が寄せられています。

ひばり法律事務所

ひばり法律事務所は3名の弁護士が所属する、少数精鋭の弁護士事務所です。

所属弁護士はそれぞれが豊富な経験と知識を持ち、任意整理、自己破産、個人再生、過払い金請求などさまざまな債務整理に対応しています。

費用面では、任意整理の着手金が1社あたり22,000円（税込）に設定されています。

一般的な任意整理の場合、1社あたり50,000円程度の着手金が相場であるため、非常に良心的な費用です。

実際に依頼した方々からは、話を丁寧に聞いてくれる、対応が素早いなど高い評価が寄せられています。

債務整理に悩む方々にとって、ひばり法律事務所は信頼できるパートナーといえるでしょう。

債務整理に関するよくある質問

務整理に関するよくある質問について、一問一答形式でまとめました。

弁護士・司法書士に依頼すると借金の取り立てはなくなる？

弁護士や司法書士に債務整理を依頼すると、借金の取り立てがなくなる可能性が高まります。

弁護士や司法書士が債権者との間で交渉をおこない、返済計画を立てることで、債権者が取り立てを停止するケースが多いためです。

とくに任意整理をおこなう場合、弁護士や司法書士が債権者と直接交渉をおこない、返済計画に合意して取り立てがなくなるケースが一般的です。

ただし、すべての事例で取り立てが完全になくなる訳ではありません。

具体的な状況については、弁護士や司法書士に相談しましょう。

弁護士・司法書士に依頼する費用の相場は？

弁護士や司法書士に債務整理を依頼する場合、費用相場は裁判所費用や印紙代などの諸費用込みで数十万円程度です。

任意整理の場合、弁護士費用は約20万円から30万円、司法書士費用は約15万円から25万円が相場です。

個人再生の場合、相場は弁護士費用が30万円から40万円、司法書士費用が20万円から30万円といわれています。

自己破産の場合、弁護士費用は20万円から30万円、司法書士費用は15万円から25万円で依頼できるケースが一般的です。

ただし、上記はあくまでも一般的な相場であり、実際の費用は依頼する手続きの種類や依頼する弁護士によって変動します。

弁護士・司法書士を選ぶ際のポイントは？

弁護士や司法書士を選ぶ際は、債務整理に関する専支援実績が豊富な事務所を選びましょう。

また、依頼者の状況を理解し、適切なアドバイスを提供できるかどうかも重要です。

依頼者の立場から最適な解決策を提案できるかどうかを確かめるためにも、無料相談を実施している場合は積極的に利用しましょう。

さらに、費用も重要な選定基準です。同じ内容の債務整理を依頼する場合でも、弁護士や司法書士の評価によって費用総額は大きく変動します。

費用とサービス内容を比較し、自身の状況に最も適した弁護士や司法書士への依頼を検討しましょう。

信用情報が回復してもクレジットカードが利用できない理由は？

クレジットカードは会社ごとに新規カード発行に対して独自の審査基準を設けているため、信用情報が回復したあとでもクレジットカードが利用できない可能性があります。

新規カード発行の審査基準には信用情報機関の情報のみでなく、過去の返済履歴や現在の収入状況などさまざまです。

したがって、過去に債務整理をおこなった履歴があると、クレジットカード会社から信用リスクが高いと判断され、カードの新規発行が拒否されるケースがあります。

まとめ

本記事では債務整理を検討している人に向けて、任意整理、個人再生、自己破産それぞれの手続きや返済にかかる期間を解説しました。

さらに記事後半では、債務整理に強いおすすめ弁護士および司法書士4選をピックアップし、それぞれの特徴を紹介しました。

債務整理は借金の返済に追われる人々が経済的に自立し、人生をリスタートするうえで非常に便利な制度です。

一方で、債務整理をおこなうと信用情報に履歴が残るため、一定期間にわたってクレジットカードや携帯の新規契約が困難になります。

返済に苦しんでいる方は、債務整理のメリットとデメリットの両方を正しく理解したうえで、債務整理の実績が豊富な弁護士や司法書士に相談しましょう。

※本記事の情報は2023年8月時点のものです。
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＜参考＞
弁護士法人・響
東京ロータス法律事務所
はたの法務事務所