「債務整理が何かわからない」「おすすめの弁護士や司法書士が知りたい」などの悩みを抱える方は多いでしょう。
借金の返済が困難な場合は、債務整理により利息が免除されたり返済額を減額できたりします。債務整理をするのであれば、自身で判断をせずに弁護士や司法書士への依頼がおすすめです。
本記事では、債務整理の種類やメリット、デメリット、債務整理におすすめの弁護士や司法書士事務所を詳しく解説します。
債務整理について相談できる窓口についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも債務整理とは

債務整理とは、借金の元本の金額を減らしたり、利息をカットしたりして、借金の返済が困難な方が無理なく返済できるようにする手続きです。
対象となる借金は、銀行や消費者金融での借金やキャッシングやカードローンによる借入、クレジットカードの利用における借金などです。
債務整理は借金額を減らせるため、メリットが多いように感じられますが、保有資産を失ったりやブラックリストに登録されたりなど、デメリットも存在します。
そのため、債務整理の内容についてよく理解したうえで、自身に最適な返済方法を選択する必要があるでしょう。
債務整理の種類
債務整理は、大きく次の4種類に分けられます。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
- 過払い金請求
それぞれ特徴やメリット、デメリットについて詳しく解説します。
任意整理
任意整理とは、債権者と交渉をおこない、利息のカットや返済期間の見直しで支払いの負担を減らし、3〜5年で借金の完済を目指す手続きです。
任意整理では、裁判所をとおさずに債権者との和解交渉や法的手続きを進めます。
そのため、自身で手続きを進められますが、債権者に相手にしてもらえないことが多いため、弁護士や司法書士への依頼が一般的です。
また、任意整理をおこなうためには、次の条件を満たす必要があります。
- 安定した収入がある
- 3~5年間で返済できる見込みがある
- 継続して返済する意志がある
任意整理は、元本との完済を目的とした手続きです。
そのため、3〜5年間返済し続けられる安定した収入と継続して返済する意志が、求められます。
フリーターやフリーランスとして活動している場合は、収入が不安定と判断されてしまうことも多いため、注意が必要です。
任意整理をおこなうメリットは、次のとおりです。
- 毎月の返済額を減額できる可能性がある
- 債権者からの取り立てが停止する
- 家族や会社に知られることなく手続きできる
任意整理では、返済額を減額できる可能性があるほか、債権者からの取り立てが止まることや家族や会社に知られることなく手続きが進められます。
任意整理をおこなうデメリットは、次のとおりです。
- ブラックリストに登録される
- クレジットカードが停止される
- 各種ローンやクレジットカードの審査に通りにくくなる
任意整理では、ブラックリストに経歴が登録されてしまい、利用中のクレジットカードの停止や各種ローン、クレジットカードの審査に通過しにくくなります。
そのため、任意整理のまえに、よく検討する必要があるでしょう。
個人再生
個人再生は、債務者が裁判所に申し立てをおこない、大幅に減額された借金を3〜5年間で分割で支払い、残りの債務を免除してもらう手続きです。
借金が多額であり、すべての返済は難しいが、保有する高価な財産を処分されたくない方や職業を継続できなくなる方には、個人再生が適しています。
個人再生をおこなうための条件は、次のとおりです。
- 住宅ローンを除く借金総額が5,000万円以下
- 将来的に借金を返済できない可能性がある
- 毎月安定した収入がある
個人再生は、さまざまな機関から借入している状態で住宅ローンを除く総額が5,000万円を超過する場合や毎月安定した収入がない場合は、利用できません。
個人再生のメリットは、次のとおりです。
- 借金を約5分の1に圧縮できる
- 住宅ローン特則により、住宅を残せる
個人再生は、借金を大幅に減額できるほか、住宅ローン特則により在住している住宅を残せます。
個人再生のデメリットは、次のとおりです。
- ブラックリスト登録される
- 個人再生歴が官報に掲載される
- 保証人が借金を肩代わりする場合がある
個人再生は、ブラックリスト登録のほかに、個人再生歴が官報に登録されることや保証人を立てる必要があるなど一部デメリットが存在します。
個人再生をおこなうまえに、他の債務整理方法とよく検討したうえで、おこなうか決めるとよいでしょう。
自己破産
自己破産とは、減収や失業、介護離婚などさまざまな要因から借金の返済が困難な方が裁判所に申し立てをおこない、一定の価値のある財産を清算し、債権者に配当する手続きです。
自己破産の場合は、借金額にかかわらず、自身の資力では返済できない場合に可能となります。
自己破産のメリットは、次のとおりです。
- 借金の支払い義務が免除される
- 一定の財産は手元に残る
己破産すると、税金のような一部の借金を除き、すべての借金が免除されます。
また、裁判所で定める基準を超えない財産であれば、手元に残せる点が大きな特徴です。
自己破産のデメリットは、次のとおりです。
- 財産を処分する必要がある
- クレジットカードやローンを5年以上利用できない
- 官報に掲載される
自己破産では、車やバイクなど一定の価値のある財産を処分する必要があります。
また、クレジットカードやローンを5年以上利用できなくなるほか、官報に掲載されるなどのデメリットも存在します。
過払い金請求
過払い金請求とは、利息制限法の上限を超過して支払ったお金を賃金業者や銀行から返金してもらう手続きです。
過払い金請求には、借金返済で支払いすぎたお金が戻ってくるメリットがある一方で、次のようなデメリットがあります。
- 信用情報機関に登録される
- 家族に知られるリスクがある
- 自力での手続きが困難
過払い金請求により、信用情報機関に登録されてしまいます。信用情報機関に登録されると、クレジットカードの発行や各種ローンの契約ができなくなるため、注意が必要です。
また、家族に知られるリスクがあるほか、手続きが煩雑であるため、素人には難しい特徴があります。
債権者側に言い分を打ち切られずに、可能な限り多くの過払い金を回収するためには、弁護士や司法書士などの専門家に相談しましょう。
債務整理のメリット
債務整理のメリットは、種類により異なりますが、基本的には次のようなものが挙げられます。
- 借金の減額や返済義務の免除ができる
- 一時的に督促や取り立てを停止できる
任意整理や個人再生などの債務整理により、借金の減額や返済義務を免除できる可能性があります。
借金が減額されたり、免除されたりすれば、現状よりも金銭的に余裕のある生活が送れるほか、生活の立て直しが可能です。
また、任意整理を弁護士や司法書士を介せば、債権者からの督促や取り立てを一時的に止められます。
弁護士や司法書士が債務者の代理人として、債務整理を債権者に通知する受任通知を債権者が受け取った時点で督促や取り立てが止まります。
債務整理のデメリット
債務整理による最大のデメリットは、信用情報機関に事故情報が登録される可能性があることです。
たとえば、任意整理をおこなった場合、約5年間ブラックリスト登録されてしまい、新規でのクレジットカードやローンの契約が難しくなります。
また、債務整理の手続きには費用が発生します。そのため、債務整理をおこなう場合は、自身の経済状況や現状に適した方法を採用するようにしましょう。
債務整理におすすめの弁護士・司法書士事務所12選!

債務整理におすすめの弁護士、司法書士事務所は、次のとおりです。
- ベリーベスト法律事務所
- アース法律事務所
- 東京ロータス法律事務所
- はたの法務事務所
- 弁護士法人サンク総合法律事務所
- グリーン司法書士法人
- ライズ綜合法律事務所
- ML司法書士事務所
- 弁護士法人ひばり法律事務所
- アヴァンス法律事務所
- 司法書士法人ライタス綜合事務所
- 司法書士法人 赤瀬事務所
それぞれの特徴について詳しく解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
ベリーベスト法律事務所

対応エリア | 全国 |
相談料金 | 無料 |
任意整理 | ■基本報酬 1社22,000円〜 ■減額報酬 11%〜 ■事務手数料 1社44,000円※1 |
個人再生 | 495,000円〜 |
自己破産 | 385,000円〜 |
- Zoomで気軽に相談可能
- 秘密厳守のため安心できる
- 何度でも相談が無料
ベリーベスト法律事務所は、過払い金請求回収実績が1,067億円(2022年12月末時点)の実績を誇る法律事務所です。
債務整理に関する相談を何度でも無料でできるほか、電話での受付は、24時間365日対応しているため、相談しやすい特徴があります。
また、ベリーベスト法律事務所は北海道から沖縄まで全国70か所にあり、自宅付近で相談したい方や仕事帰りに相談したい方におすすめです。
専門知識を保有した弁護士が、債務者の現状に適した債務整理を提案するため、安心して利用できるでしょう。
債務整理の支払いは、分割払いに対応していることから、費用に不安のある方もおすすめです。
アース法律事務所

対応エリア | 全国 |
相談料金 | 無料※1 |
任意整理 | ■着手金 1社22,000円〜 ■基本報酬 1社22,000円〜 ■減額報酬 11%相当 |
個人再生 | 330,000円〜 |
自己破産 | 330,000円〜 |
- 元裁判官の弁護士がサポート
- Web相談は24時間365日受付
- 借金問題に関する相談費用が無料
アース法律事務所は、借金問題をはじめとするさまざまな法律問題に対応する東京都港区に位置する法律事務所です。
代表弁護士の河東宗文氏は元裁判官であり、弁護士歴も30年を超える経験と知識を持つ専門家です。
アース法律事務所は個々の法律問題に対して丁寧に対応し、借金問題に苦しむ方の生活再生をサポートします。
また、相続や労働問題、詐欺被害など幅広い業務に対応しており、メールであれば24時間いつでも相談可能です。
アース法律事務所は、借金の催促や取り立てをストップさせることができ、債務者の心身の負担軽減もしてもらえます。
借金問題の相談は無料で対応しているため、自身の借金について不安のある方は、相談してみてください。
東京ロータス法律事務所

対応エリア | 全国 |
相談料金 | 無料 |
任意整理 | ■着手金 1社22,000円〜 ■基本報酬 1社22,000円〜 ■減額報酬 11%相当 |
個人再生 | 330,000円〜 |
自己破産 | 220,000円〜 |
- 受任実績が7,000件以上と豊富
- 土日祝日も電話・メール相談可能
- 何度でも相談費用が無料
東京ロータス法律事務所は、東京都台東区に位置する債務整理の実績が豊富な法律事務所です。
借金問題は、専門家に相談すれば必ず解決できるという信念をもち、個々の事情に寄り添いながら解決を目指します。
借金問題の無料相談に対応しているため、弁護士に頼むお金がないと考える方もおすすめです。
また、債務整理のほかにも、交通事故、労働問題、債権回収、離婚相談、相続問題、不動産トラブルなど、幅広い法律問題に対応しています。
さらに、法人の債務者に対しても、顧問弁護士の契約に柔軟に対応してもらえます。
東京ロータス法律事務所は、過去の債務整理の経験から信頼できる事務所であり、自身に適した無理のない返済プランが立てられるでしょう。
債務整理の交渉が成立したあとも、弁護士が代理返済をおこなってくれるため、債務者が安心して依頼できる法律事務所です。
はたの法務事務所

対応エリア | 全国 |
相談料金 | 無料 |
任意整理 | ■着手金 無料 ■基本報酬 1社22,000円〜 ■減額報酬 11%相当 |
個人再生 | 385,000円〜 |
自己破産 | 330,000円〜 |
- 全国出張費用が無料
- 司法書士歴27年の信頼実績
- 過払い報酬が業界最安値クラス
はたの法務事務所は、24時間Webで無料相談を受け付けている法律事務所です。平日のみではなく土日祝の電話相談にも対応しており、依頼主の都合にあわせて相談できる点がポイントになります。
また、債務整理に関する解説記事も公開しており、メリットやデメリットを知ることができます。
はたの法務事務所は、相談費と着手金が無料で、取り戻したい過払い金が10万円以下の場合は過払い報酬は14%のみです。
全国の無料出張に対応しているため、忙しくて事務所訪問が難しい方も相談できます。
弁護士法人サンク総合法律事務所

対応エリア | 全国 |
相談料金 | 無料 |
任意整理 | ■着手金 1社55,000円〜 ■基本報酬 1社11,000円〜 ■減額報酬 11%相当 ■過払い金報酬 22%相当 |
個人再生 | 要相談 |
自己破産 | 要相談 |
- 相談費用・初期費用が無料
- 365日24時間いつでも受付
- 手元資金がなくても分割払いOK
弁護士法人サンク総合法律事務所は、借金問題の解決を得意としている法律事務所です。月600件以上の相談実績があり、借金の督促をストップしたい方の相談にも対応しています。
初期費用は無料で費用分割も可能であるため、借金返済を優先的におこないたい方におすすめです。サンク総合法律事務所は、借金問題専用の無料相談窓口があり、電話またはメールで相談ができます。
借金の督促を止めたい方や実績のある弁護士に相談したい方は、弁護士法人サンク総合法律事務所へぜひ相談してみてください。
グリーン司法書士法人
グリーン司法書士法人は、相続や登記、債務整理を得意とする法律事務所です。
各法律事務所の中の写真を複数掲載しており、どのような雰囲気なのかがわかりやすいです。法律事務所の雰囲気が知りたいと感じている方にとって、安心できる要素といえるでしょう。
また、代表司法書士を中心に在籍している司法書士の挨拶動画も用意されています。
挨拶動画を確認して、自身が相談しやすそうな司法書士を見つけられます。
グリーン司法書士法人は債務整理に関する細かな情報を解説しており、Q&Aも充実しているため、債務整理の知識がない方でも安心です。
実際に担当した事例紹介もおこなっており、結果的に借金がどの程度減らせたのかについて知れる点もメリットです。
司法書士に債務整理を依頼する場合は、対応できる範囲が限られる場合もあります。グリーン司法書士法人で、どのような案件まで対応してもらえるか相談することをおすすめします。
ライズ綜合法律事務所
ライズ綜合法律事務所は、相談を何度おこなっても無料で対応してもらえる法律事務所です。
債務整理をおこなうか悩んでいる段階の方におすすめの法律事務所になります。公式サイトでは債務整理を条件ごとに詳しく解説しており、どのような場合に債務整理をおこなえるかを理解しやすいです。
債務整理をおこなうと一時的に日常生活に制限がかかりますが、具体的な制限の内容を知りたい方は要チェックです。
また、ライズ綜合法律事務所に在籍する弁護士の詳しい経歴も記されています。堅実な法律事務所を探している方におすすめの法律事務所といえるでしょう。
ML司法書所士事務
ML司法書士事務所は、依頼主に対してわかりやすい説明を心がけている法律事務所です。
専門的な法律用語を素人でもわかりやすいように説明しながら、最善の解決方法を提案してもらえる点が特徴になります。
メインの取り扱い業務が債務整理であり、任意整理、個人再生、自己破産に対応可能な法律事務所です。
Web相談も受け付けているため、直接相談するまえに気になることを聞けるのも嬉しいポイントといえます。
大手の法律事務所と比較して、コンパクトで一人一人に真摯に対応してもらえる法律事務所を探している場合は、ML司法書士に相談してみましょう。
弁護士法人ひばり法律事務所

対応エリア | 全国 |
相談料金 | 無料 |
任意整理 | ■着手金 1社22,000円〜 ■基本報酬 1社22,000円〜 ■減額報酬 11%相当 |
個人再生 | 330,000円〜 |
自己破産 | 220,000円〜 |
- 女性専用の相談窓口あり
- 何度でも相談料が無料
- 秘密厳守の相談だから安心
弁護士法人ひばり法律事務所は、相談者の目線に立ち、親身となり業務に取り組むことを理念に掲げている法律事務所です。
少しでも借金を早く返済できるように、スピーディーな対応を心がけているところが特徴です。
債務整理における代理人としての手続きを丁寧におこない、債権者との和解も代行してもらえます。
家族に債務整理が知られたくない場合におすすめで、知られないように手続きを進める相談にも応じてもらえるでしょう。
たとえば、事務所から送る郵便物に事務所名を入れないような対応もしてもらえます。
任意整理や個人再生など以外に、過払い請求にも対応しているため、相談したい方は弁護士法人ひばり法律事務所に連絡してみてください。
アヴァンス法律事務所
アヴァンス法務事務所は、アヴァンス・ネクストと呼ばれる独自システムを導入する法律事務所です。
アヴァンス・ネクストは、スマートフォンアプリケーションを利用し、24時間いつでも進捗確認がおこなえるサービスになります。
各金融会社の債務整理の進捗状況を確認できるため、わざわざ連絡を取る必要がありません。
また、月々の支払額がわかり、返済予定日も確認可能です。そのため、債務整理を借金問題の解決のために前向きに取り組めるサービスになります。
アヴァンス法務事務所は、債務整理をおこなううえで借金を返済するのみではなく、生活の再建についてもサポートする点を理念に掲げています。
2023年3月の段階で、34万件以上の相談実績を誇る点も検討すべきポイントといえるでしょう。相談実績の充実した法律事務所を探している場合は、アヴァンス法務事務所がおすすめです。
司法書士法人ライタス綜合事務所
司法書士法人ライタス綜合事務所は、司法書士歴30年以上の司法書士が在籍する法律事務所です。
司法書士法人ライタス綜合事務所は着手金の後払いが可能であり、少しでも早く債務整理の手続きを開始したい方におすすめです。
相談は24時間365日受け付けており、早朝や深夜にしか時間が取れない方も連絡できます。
また、スピーディーな手続きを得意としており、最短で当日着手もおこなえます。信頼できるベテラン司法書士に依頼したい場合は、ぜひ活用してみてください。
司法書士法人 赤瀬事務所

対応エリア | 全国 |
相談料金 | 無料 |
任意整理 | ■着手金 1社22,000円〜 ■基本報酬 無料 ■減額報酬 要相談 |
個人再生 | 440,000円〜 |
自己破産 | 440,000円〜 |
- 無料・匿名0Kの減額診断あり
- 相続・不動産の法律相談も可能
- オンラインは24時間受付
司法書士法人赤瀬事務所は、早期解決を得意とする法律事務所です。
公式サイトでは債務整理に関する詳しい情報が掲載されているのみではなく、よく検索されるキーワードという項目が用意されています。
Googleのサジェストキーワードは検索キーワードの候補として表れるものであり、公式サイト内にある関連したページを見つけやすいです。
また、司法書士法人赤瀬事務所では、依頼主の債務状況に応じて適切な方法を提案してもらえる点が特徴になります。
赤瀬事務所ではスタッフが適切な債務整理を提案し、交渉や訴訟のサポートをおこなってもらえます。自身がどのような債務整理を選択するべきか悩んでいる方は、ぜひ相談してみてください。
債務整理の相談をする弁護士・司法書士事務所の選び方

任意整理や個人再生、自己破産などの債務整理は個人でおこなうことは難しいです。
債務整理は個人でおこなうよりも弁護士や司法書士事務所に相談して、手続きをおこないましょう。
債務整理の相談をする際の弁護士や司法書士事務所の選び方について解説します。
債務整理の実績が豊富
債務整理の相談をする際は、債務整理の実績が豊富なところを選びましょう。
法律事務所の公式サイトでは、いままでにどのような案件を扱ってきたのかを掲載するところが多いです。
在籍している弁護士や司法書士の得意な案件もチェックし、債務整理の実績が豊富か確認してみましょう。
無料相談に対応している
多くの方が債務整理をおこなうことは、初めての経験になるでしょう。
債務整理に関する基本的な知識が無く、どのような手続きで債務整理がおこなわれるのかわからないことも珍しくありません。
債務整理を依頼する場合、さまざまな悩みを無料で相談できる法律事務所を選びましょう。債務整理をするかはっきりと決めていない段階で、相談費用がかかることを避けたい方も多いです。
無料相談を受け付けている法律事務所であれば、金銭的な負担を軽減でき、気軽に相談できます。
料金体系がわかりやすい
法律に関する相談をおこなう場合、具体的な料金がわからないと相談しにくい方も多いでしょう。
法律事務所の公式サイトを確認すると、料金体系を丁寧に記載している事務所があります。
また、直接相談した際に、債務整理にかかる費用を具体的に説明してもらえるところは信頼できる法律事務所といえるでしょう。
債務整理は、相談料や着手金、基本報酬や成功報酬の支払いが一般的です。また、扱う案件の内容により金額が数十万円変わることもあります。
そのため、相談した際にどの程度料金が変わるか具体的に伝えてもらえる法律事務所がおすすめです。
口コミや評判がよい
債務整理を依頼する場合、事前に法律事務所の口コミや評判をチェックしておきましょう。
たとえば、Googleレビューで相談する予定の法律事務所を調べてみてください。口コミの内容をチェックして、あまり評判が良くない場合は別のところに依頼するのも一つの選択肢です。
ただし、Googleレビューは嫌がらせや逆恨みで口コミを書き込んでいるものがあります。
すべての口コミ内容が正しいわけではないため、実際に相談して受けた印象とレビューの両方から相談するかを決めるようにしましょう。
弁護士・司法書士の人柄が信頼できる
法律事務所で相談をした際に、弁護士や司法書士の人柄を信頼できると感じたかについても選定基準です。
片手間に仕事をしていたり、こちら側の話を真剣に聞いていなかったりする場合は、他のところで相談したほうがよいでしょう。
また、弁護士や司法書士のみではなく、事務スタッフや電話対応をするスタッフも注目ポイントです。
電話相談をした際に対応したスタッフが雑な対応で、弁護士に話が引き継がれていないケースもあります。
債務整理のような深刻な相談に対して真面目に対応してもらえる弁護士に依頼すれば、借金問題をスムーズに解決できます。
弁護士や司法書士と話してみた印象から、信頼できる人柄か考えてみてください。
通いやすい・オンラインで相談できる
債務整理をおこなう場合、依頼から最終的な和解手続きが完了するまで約3~6か月程度かかります。
手続きが長期間にわたるため、依頼する法律事務所は通いやすいところがおすすめです。
通いやすいところであれば相談がしやすくなるほか、必要書類を忘れて取り替えるときも負担が少なくて済みます。
法律事務所の一部は、オンライン相談を受け付けているところがあります。Webから相談したい事柄を伝えたり、質問に答えたりするとメールや電話で返事をくれるシステムです。
また、債務整理の場合は減額シミュレーターを設置されているところもおすすめします。
自身の借金額や返済状況などを打ち込み、質問に答えていくと、どの程度減額されるのかを教えてもらえるシミュレーターです。
また、債務整理のなかで任意整理、個人再生、自己破産のどの方法が適しているかについても答えてもらえるため、相談するまえの参考になるでしょう。
債務整理にかかる費用

債務整理にかかる費用を確認しましょう。
債務整理にかかる費用は法律事務所により異なるため、無料相談や公式サイト閲覧のタイミングでかかる費用を確認することが大切です。
たとえば、グリーン司法書士法人では次のような費用がかかります。
任意整理 | 個人再生 | 自己破産(同時廃止事件) | 自己破産(管財事件) | |
---|---|---|---|---|
着手金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
基本料金 | 2万1,780円/1社 | 33万円 (2社以降1社毎2万2,000円) | 26万4,000円 (2社以降1社毎2万9,000円) | 42万9,000円 (2社以降1社2万9,000円) |
過払い返還成功報酬 | 取り返した額の税込み22%、 裁判による回収は税込み27.5% | 不要 | 不要 | 不要 |
減額成功報酬 | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 |
住宅ローン特例計画案付 | 5万5,000円 |
※2023年8月時点の料金です。
グリーン司法書士法人では着手金は、無料となります。また、基本料金と2社以降1社毎に料金がかかるシステムを採用しています。
次にアヴァンス法務事務所で債務整理を依頼した場合の費用を確認してみましょう。
任意整理の費用 | 個人再生 | 自己破産 | |
---|---|---|---|
相談料 | 0円 | 不要 | 不要 |
着手金(1社あたり) | 1万1,000円~ | 不要 | 3万5,2000円 (管財事件の場合は別途費用がかかる) |
解決報奨金(1社あたり) | 1万1,000円 | 不要 | 不要 |
過払い返還成功報酬 | 過払い金に対して22% | 不要 | 不要 |
減額報酬金 | 減額または免除できた金額の11% | 不要 | 不要 |
費用 | 不要 | 41万8,000円 | 不要 |
住宅ローン特例計画案付 | 不要 | 5万5,000円 | 不要 |
予納金や申立印紙代など | 不要 | 4万円 |
※2023年8月時点の料金です。
アヴァンス法務事務所では、相談料は不要ですが着手金として通常料金を支払う必要があります。
相談の内容や現在の借金額に応じてかかる費用が変動すると考えておきましょう。
債務整理について相談できる窓口

債務整理をおこなう場合、最初から法律事務所に行く必要はありません。
インターネット上で法律事務所について調べても、相談する場所がわからない場合もあるでしょう。
債務整理の相談先がわからない場合は、法律相談センターや法テラスなどの窓口を利用してみてください。
それぞれ詳しく解説します。
弁護士会の法律相談センター
たとえば、東京であれば東京弁護士会が存在しており、法律に関する相談を受け付けています。
債務整理ではどのようなことをするのか、弁護士を紹介して欲しいなどの相談に対応してもらえるでしょう。
また、自身が依頼中の弁護士に対して不満がある場合、セカンドオピニオン的に相談する方法もおすすめです。
一部は有料ですが無料相談も提供されているため、最初の窓口として検討してみてください。
法テラス
法テラスは、無料で法律相談ができる場所です。
2004年6月に総合法律支援法が公布されて、日本司法センターが設立されています。法律に関する情報提供のみではなく、弁護士や司法書士の費用立て替えなどもおこなってもらえます。
債務整理を検討しているけれど弁護士費用を工面できない場合に相談してみるとよいでしょう。
国により設立された法的トラブル解決の総合案内所であるため、安心して相談できます。
消費生活センター
消費者生活センターでは、消費生活全般に関する苦情をダイヤル番号188で受け付けています。
債務整理に関する相談も受け付けており、多重債務で悩む方が連絡しても問題ありません。また、リボ払いの返済に苦しんでいる場合に連絡し、どのような対応方法があるのかを相談できます。
法律事務所に出向いての相談は、ハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。そのため、気軽に電話相談を受け付けている消費生活センターであれば、自身の悩みを伝えやすいといえるでしょう。
相談料などは無料で、かかる費用は通話料のみです。無料で相談できる法律事務所も多いですが、消費生活センターであれば一律費用がかからないため、相談しやすいといえるでしょう。
債務整理に関するよくある質問

債務整理に関するよくある質問についてまとめました。法律事務所に相談するまえに気になる部分を解説します。
債務整理をしたことは会社や家族に知られる?
債務整理をする際、会社や家族に知られる可能性はゼロではありません。
債務整理のなかでも、任意整理の場合は比較的知られにくいと考えられます。
発覚する可能性があるのは、借入先が関係するといえるでしょう。
たとえば、保証人付きや会社から借入している借金を任意整理すると、弁護士と債権者が話し合いをおこなうため、知られてしまう原因になります。
また、個人再生や自己破産の場合は、官報に掲載されることや財産を処分する必要があります。
そのため、債務整理により会社や家族に知られる可能性はあるといえるでしょう。
弁護士への依頼と司法書士への依頼に違いはある?
弁護士と司法書士に依頼する場合の大きな違いは、担当できる案件が異なる点です。債務整理に関する点としては、司法書士は債権額が140万円以下の案件のみ担当できます。
弁護士であれば、債権額の上限を気にせず依頼可能です。また、司法書士は簡易裁判所までしか依頼を請け負うことができません。
弁護士と司法書士で債務整理にかかる費用は、大差ないことも覚えておきましょう。
債務整理にはどのくらいの期間がかかる?
債務整理にかかる期間は、相談から実際に返済が開始されるまで3~6か月程度です。
期間が伸びる原因は、法律事務所がスムーズに手続きをおこなってもらえるかが関係します。
また、債権者が債務整理に応じるかも重要な要素です。返済先が複数ある場合は、その数分話し合いをする必要があり、債務整理が始まるまで期間がかかります。
少しでも早く返済がはじめられるように、まずは法律事務所への相談をおすすめします。
まとめ

債務整理の相談をする場合は、実績が豊富で無料相談をおこなっているところを選びましょう。
また、料金体系がわかりやすく、専門用語をわかりやすく噛み砕いて説明してもらえる法律事務所がおすすめです。
相談するまえに各法律事務所の公式サイトをチェックして、どのような弁護士や司法書士が在籍しているか確認しましょう。
公式サイトの雰囲気や掲載されている事務所の写真も重要な判断材料になります。債務整理をおこなうための優秀な弁護士や司法書士を味方につけ、借金の負担を減らしましょう。
※本記事の情報は2023年8月時点のものです。
※本記事は公開・修正時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。キャンペーンを含む最新情報は各サービスの公式サイトよりご確認ください。
※本記事で紹介しているサービス・商品に関するお問い合わせは、サービス・商品元に直接お問い合わせください。