FXの勉強方法は?初心者がはじめる際の勉強方法を4つのステップで紹介

物価上昇や増税などが要因で資産を増やしたいと考え、FXに興味を持つ方も多いでしょう。

しかし初心者にとって難しいのは、なにから始めればよいのか、どのように勉強すればよいのかです。

FXはお金を失うリスクがあり、最初の一歩を踏み出すのは簡単ではありません。

一方、FXで稼げる可能性を高めるために、勉強をするのはゼロリスクでできます。

そこで本記事では、FX初心者に向けた勉強方法を4つのステップで解説します。

FXはリスクとリターンが隣り合わせですが、リスクをできるだけ抑えて稼げるようになるために、まずは勉強方法から把握しましょう。

目次

FXの勉強方法について

FXを勉強する方法は次の4つで、それぞれメリットとデメリットがあります。

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勉強方法メリットデメリット
【読書】・情報の信用度が高い・読むのに時間がかかる
・活字のみで理解が難しい
【動画視聴】・目や耳で学べ理解しやすい
・再生速度をかえられる
・通信環境が必要
【セミナー参加】・直接話しを聞ける
・質問できるケースもある
・有料商材を勧められることがある
【SNS・ニュースサイト】・最新情報を入手しやすい
・スキマ時間で勉強できる
・発信者の実績
・信用性が不明瞭

勉強方法によって情報の新鮮さや信用度、理解しやすさなどがかわります。

しかし本が苦手な方や直接話しを聞きに行きたい方など、人によって得手不得手はさまざまです。

まずは自身にあった勉強方法を見つけ、実行しやすいものから手をつけてみましょう。

FXを勉強する順番

FXで勉強すべきこと、勉強する順番は次のとおりです。

  • 基礎知識
  • 取引スタイル
  • 注文の種類
  • 分析方法

まずはFXとは何か、どのようにして利益や損失が出るのかなど、基礎知識について勉強しましょう。

仕組みや基礎知識を理解しない状態だと、FXで稼げる可能性は低いためです。

基礎知識を理解したあとは、取引スタイル、注文の種類へと続きます。

取引スタイルや注文の種類は、トレードに関する期間や手法のことです。

数秒から数分で細かくトレードしたい、数日ごとにトレードしたいなど、自身にあったスタイルを見つけられます。

次に必要な勉強は、分析方法です。

なにも考えずトレードしていると、FXに対する知識やスキルが身につかず、成長しません。

過去どのような状況で相場が下がり、反対に上がったのか、世界情勢が為替レートにどのような影響を及ぼすかなど、分析方法を勉強しFXで稼げる可能性を高めます。

FXとは何かを理解したあとに取引期間や手法を学び、稼げる可能性を高めるために分析方法を把握するのがFXを勉強する順番です。

【ステップ1】FXの基礎知識を勉強する

まずはFXの基礎知識を理解するために、次の5つを勉強しましょう。

  • FXとは?
  • FXで利益を出す仕組み
  • FXでの専門用語
  • FXの注文方法
  • FXのチャートの見方

上記の5つを勉強すると、FXの基礎知識を理解できます。

FXとは?

FXは外国為替証拠金取引の略称で、通貨の価格差を利用してお金を稼ぐ方法です。

通貨ペアと呼ばれる2つの通貨を取引し、価値の上昇、下落により利益や損失が発生します。

たとえば1ドル100円のときに、日本円でドルを買ったとしましょう。

このとき1ドル110円に上がると10円の利益、1ドル90円に下がると10円の損失が出ます。

実際はもっと複雑ですが、上記のように価格の変動で利益と損失が出るのがFXのイメージです。

ドルと円のみではなく、ユーロやポンドなど世界各国の通貨を売買できます。

FXで利益を出す仕組み

FXで利益を得る方法には、キャピタルゲインとインカムゲインの2つがあります。

キャピタルゲインは、通貨価格の変動による利益、インカムゲインは金利差による利益です。

たとえば1ドル100円のときに日本円でドルを買った場合、1ドル110円に上がると10円の売買差益(キャピタルゲイン)が出ます。

そして金利が高い通貨を買い、金利が低い通貨を売って得られるのが、資産の保有により得られる利益(インカムゲイン)です。

たとえば日本よりオーストラリアの金利が1.5%高い場合、1万オーストラリアドルを買って1日保有すると、150円の利益が生じます。

キャピタルゲインは、通貨の価格変動が要因なため短期思考の方、インカムゲインは金利差が要因なため長期思考の方に向いています。

FXでの専門用語

FXの基礎知識を理解するためには、次の7つの専門用語を意味とセットで覚えておくことが必須です。

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【専門用語】【意味】
証拠金FXの取引口座に預け入れるお金
レバレッジ元手以上のお金を動かせる仕組(※)
スプレッド売値と買値の差額
ロスカット損失が出た場合、損失の拡大を防ぐために強制的に決済する仕組み
通貨ペア異なる通貨の組み合わせ
スワップポイント金利差で得られる利益
スリッページ注文時と約定時のレートの差
※日本では証拠金の最大25倍まで可能

FXの理解や分析のために、上記の専門用語をトレード前に理解しておきましょう。

FXの注文方法

FXの注文方法は次のとおりです。

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【注文方法】【内容】
成行注文リアルタイムの為替レートで売買する方法
指値注文設定した価格になったら自動で売買がおこなわれる方法
マーケット注文スリッページの許容範囲を設定できる方法
ストップ注文
(逆指値注文)       
価格が上昇したら売り、下落したら買いをおこなう方法
IFD注文注文と決済を同時にできる方法
OCO注文注文と決済を同時に出して、どちらかが成立すれば成立していないほうの注文をキャンセルする方法
IFO注文利益確定と損切りの注文を同時に発注する方法

利益の目標やリスクの許容範囲など、自身のスタイルや相場状況にあわせて注文方法を選びましょう

FXのチャートの見方

チャートを見ると、過去の値動きから相場の状況を分析できます。

たとえばローソク足の色や形によって値動きの幅や、上昇傾向か下降傾向かなどがわかります

ローソク足とは、ある期間の値動きを色や形で表した線です。

ローソク足の並び方によって、相場の転換点や継続点、長期的なトレンドや短期的な変動などがわかります。

【ステップ2】取引スタイルを勉強する

FXの取引には数時間から数日の短期間、数週間から数か月の長期間など、さまざまなスタイルがあります。

  • スキャルピング
  • デイトレード
  • スイングトレード
  • ポジショントレード

それぞれについて勉強して、自身に合ったスタイルを見つけてください

スキャルピング

スキャルピングとは、数秒から数分で売買をおこなう超短期の取引スタイルです。

細かいチャートの動きを分析したり、経済に関するニュース発表前後の相場の変動をチェックしたりと、短期間での取引になります。

短期間で取引回数を増やすことで、リスクを最小限におさえながら利益を出せるため、安定しやすいことが特徴です。

一方で1回の取引で大きい利益を出すのは難しく、取引回数が多くなるため手数料が増えたり、判断の回数が多くなったりと、精神的な疲労が大きくなるケースがあります。

リスクを最小限におさえたい方や、チャートの動きを見ながら瞬時に判断して取引したい方におすすめの手法です。

デイトレード

デイトレードとは、数時間から1日の間で日付を越えずに売買し取引するスタイルです。

為替レートや金利差の影響を受けにくいため、ある程度のリスクを軽減できます。

一方でスキャルピングよりも損失が出るリスクが高まるため、高い知識や経験が必要です。

常にチャートの動きや相場をチェックし、コストも考えながら取引しなくてはいけません。

損失を許容できる方、判断力がある方に向いている取引スタイルです。

スイングトレード

スイングトレードとは、数日から数週間の期間で売買する取引スタイルです。

短期的な相場の変動の影響を受けにくく、中期的な価格の変動を狙うため大きな利益が期待できます。

スキャルピングやデイトレードのように、頻繁に売買する必要がないため、手数料や時間的な負担も少なくなります。

一方で売買の期間が長くなると、損失が大きくなる可能性もあるため注意が必要です。

頻繫にチャートを見る時間がない方、細かい分析が苦手な方におすすめです。

ポジショントレード

ポジショントレードとは、数週間から数か月、場合によっては年単位と長期間で売買する取引スタイルです。

長期的な相場の変動やトレンドに沿って投資するため、大きな利益を得られる可能性が高くなります。

ただしリスクも同じだけ高くなり、大きな損失を出す可能性も高くなる点がデメリットです。

短期の値動きに左右されず、手数料や時間の負担がなくなるメリットはありますが、豊富な知識や高い分析技術が必要であり、初心者にはおすすめできません。

基礎知識や分析方法などの勉強が得意な方、長期的に見て大きく利益を得たい方に向いています。

【ステップ3】相場分析の方法を勉強する

稼げる確率を上げるために、相場分析の方法を勉強しましょう。

相場分析には次の2つの方法があります

  • テクニカル分析
  • ファンダメンタルズ分析

それぞれ解説します。

テクニカル分析

テクニカル分析とは、過去のチャートの変動を分析して将来の価格を予測する手法のことです。

主に流れや方向性を分析するトレンド系と、売買の頻度を分析するオシレーター系の2種類があります。

チャートの変動を分析し、相場の流れや反転のタイミング、売買のタイミングを判断できるようになります。

テクニカル分析は、価格変動の傾向を掴めるため、FXで利益をあげるために有効な手法です。

しかし勉強しても、100%正確な予測ができるわけではないため注意しましょう。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析とは、為替相場に影響を与えるニュースや社会的な要因を分析し、価格変動の動向を予測する方法です。

中長期的な流れや方向性を予測できますが、短期的な相場には反映されにくい特徴があります。

世界各国の経済指標や金融政策、要人発言などがファンダメンタルズ分析の材料となります。

たとえば、米国の利上げ発表はドルの需給に大きく影響しました。

他にもコロナウイルスの感染状況も、通貨の価格変動に影響を及ぼします。

このように世界的なニュースや金融政策の分析が、ファンダメンタルズ分析です。

難しそうに感じるかもしれませんが、世界の動きやニュースに目を向けることで、相場への理解が深まります。

【ステップ4】FX取引をおこなう

基礎的な勉強を終えたら、実際にFX取引をおこないましょう。

初心者の方は次のどちらかの取引がおすすめです。

  • デモトレードを体験する
  • 最初は少額でFX取引をおこなう

リスクを最小限におさえて、FX取引をはじめられます。

デモトレードを体験する

デモトレードとは、現実のお金ではなく仮想のお金で、実際の取引と同じようにFXの体験ができるサービスです。

仮想のお金ではあるものの、リアルタイムのレートで取引するため、実際のFX取引を経験しながら勉強できます。

無料で利用でき損失が出ることもないため、初心者でも安心です。

一方で損失が出ないぶん、緊張感なく適当な取引にならないよう注意する必要があります。

本番と同様の緊張感を持たないと、いざ本番になったときに感情のコントロールができず失敗する可能性があるためです。

またデモトレードができないFX口座もあるため、事前に確認しておきましょう。

最初は少額でFX取引をおこなう

初心者がはじめてFX取引をおこなう場合は、少額からはじめましょう。

初心者は知識や経験が乏しく、損失を出す可能性が高いためです。

また、FXはレバレッジという、自己資金以上の取引にも注意しなくてはいけません。

稼ぐことよりも、まずは価格変動に慣れたり自身のスタイルや戦略を見つけたりするのが大切です。

最初の取引では損失が出ることを前提に、許容できる金額でFX取引をおこないましょう。

初心者でも始めやすいおすすめのFX会社3選

FX取引のためには、FX口座の開設が必要です。

そこで初心者でも始めやすい、おすすめのFX会社を3社紹介します。

  • SBI FXトレード
  • 松井証券のFX
  • GMOクリック証券

メリットやデメリットなどの特徴について詳しく解説します。

SBI FXトレード

SBI FXトレードは少額から取引ができ、積立機能もある初心者におすすめのFX会社です。

10,000通貨や1,000通貨が最低取引数量の会社が多い中、SBI FXトレードでは1通貨から取引でき、約4円と少額からFXを始められるのが大きなメリットです。

積立FX機能もあり、毎月一定の金額を自動で取引して、短期の価格変動に左右されず長期売買できます。

最低取引数量が低く少額から取引できるため、リスクを最小限におさえたい方はSBI FXトレードで口座開設を検討しましょう。

松井証券のFX

松井証券のFXでは、取引手数料が無料でコストを安くおさえられます。

取引手数料とは、FX取引をおこなう際に発生する費用のことです。

また、SBI FXトレードと同様に1通貨から取引を始められるメリットもあります。

自身の取引スタイルや目的にあわせて、松井証券FXを利用するかどうか判断してください。

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GMOクリック証券

GMOクリック証券は、初心者におすすめのデモトレードが用意されています。

FX取引を無料で体験でき、仮想のお金なため損失が出ることもありません。

しかし実際に取引をする際は、最低取引単位が1,000通貨以上と、1通貨からはじめられるFX口座よりも初期費用が高くなる点に注意しましょう。

必要な金額が高いため、損失が出た場合のリスクが大きくなります。

本番の取引と同じように練習してみたい方は、デモトレードができるGMOクリック証券がおすすめです。

FXの勉強方法に関するよくある質問

FXの勉強方法に関するよくある質問に回答します。

  • FX初心者は取引をするまでにどのくらい勉強すればよい?
  • FXをはじめるために必要なものは?

これからFXで稼ごうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

FX初心者は取引をするまでにどのくらい勉強すればいい?

明確な期間はありませんが、目安として1か月から2か月ほど勉強するのをおすすめします。

FXで利益を出し続けるためには、知識のインプットとアウトプットが大切です。

取引方法や分析方法などの応用的な知識も重要ですが、それ以上に基礎知識が大切です。

FXは基礎知識でも難しい言葉が多いため、初心者は1か月から2か月ほど時間をかけて勉強しましょう。

FXを始めるために必要なものは?

FXをはじめるためには、FX口座が必要です。

証券会社で口座開設をして、取引をおこないます。

本記事内でおすすめのFX会社を3社紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

また、FX口座開設には運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類が必要なため、申し込み前に準備しておきましょう。

まとめ

本記事では、FXの勉強方法について解説しました。

初心者の方は、次の4つのステップでFXについて勉強しましょう。

  • 基礎知識
  • 取引スタイル
  • 注文の種類
  • 分析方法

いきなり取引をせず、どのような取引スタイルや注文方法があるのか、どのようにチャートを分析するのかの勉強が大切です。

FXの取引には損失が出るリスクはありますが、勉強にはリスクがありません。

FXが向いているのか、反対にやるべきではないのか判断するためにも、基礎知識の勉強からはじめてみましょう。

〈参考〉
金融庁「いわゆる外国為替証金取引について」
GMOクリック証券 公式サイト
SBI FXトレード 公式サイト

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