ビットコインキャッシュは、ビットコインのハードフォーク（仕様変更による分岐）により誕生した暗号資産です。
取引をしてみたいと気になっているものの「今後価格は上がる？下がる？」「価格に関係する要因が知りたい」このような疑問を抱いている方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、ビットコインキャッシュの将来性は、誰にもわかりません。
しかし、今後の価格の動向に関連する要因はいくつかあるため、事前に確認して自身で予想を立てることは可能です。
この記事では、ビットコインキャッシュの特徴や過去、現在の価格動向、価格に関係する要因などをまとめました。
ビットコインキャッシュの取引で利益を得たい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ビットコインキャッシュ（BCH）はビットコインから誕生した暗号資産（仮想通貨）
2017年8月に、ビットコインから新しい暗号資産であるビットコインキャッシュが生まれました。
ビットコインの取引が増えて、送金が遅くなったり、手数料が高くなったりする問題を解決するために作られたのが、ビットコインキャッシュの誕生経緯です。
そのためビットコインキャッシュは、ビットコインの仕様変更により分岐した「ハードフォーク」に該当します。
2023年9月時点での価格は2万8,450.48円（税込）であり、暗号資産の中で18位にランクインしています。
ビットコインキャッシュ（BCH）の3つの特徴
ビットコインの特徴は、次の3つです。
- ブロックサイズが大きい
- 取引をオンチェーンで処理する
- スマートコントラクト機能を搭載
一つずつ解説します。
ブロックサイズが大きい
ビットコインキャッシュは、ビットコインと比較してブロックサイズが大きいです。
ビットコインのブロックサイズが1MBであるのに対し、ビットコインキャッシュのブロックサイズは32MBまで大きくなりました。
ブロックサイズが大きい主なメリットは、次のとおりです。
- 取引の待ち時間が短くなる
- 手数料を抑えられる
ブロックサイズが大きくなったことで、取引の処理速度が向上し、上記のような恩恵を受けられるようになりました。
取引をオンチェーンで処理する
ビットコインキャッシュは、一つのブロックチェーン上で直接情報を処理する、オンチェーンを採用しています。
オンチェーンでの取引処理は、ブロックチェーン上にリアルタイムで情報を残し、取引の透明性を保てることから、セキュリティを高められます。
一方、オフチェーンでの取引は、ブロックチェーン外で処理されるため、結果のみブロックチェーンに記録される仕組みです。
ビットコインキャッシュは、オンチェーンのセキュリティの低さを克服し、取引の改ざんや二重支払いのリスクを回避した暗号資産となります。
スマートコントラクト機能を搭載
ビットコインキャッシュは、スマートコントラクト機能を搭載した暗号資産です。
スマートコントラクトとは、取引を自動化させ、中間者を排除することで、取引の効率とセキュリティを向上する技術です。
スマートコントラクトを取り入れている企業が活用しており、ビットコインキャッシュの注目とあわせて、さらに多くの方が利用しはじめる可能性があります。
ビットコインキャッシュ（BCH）の過去・現在の価格動向
ビットコインキャッシュの今後を予想するためには、過去や現在の価格動向の分析も重要です。
過去と現在のビットコインキャッシュの価格動向を解説するので、将来性を予想してみてください。
過去の価格動向
ビットコインキャッシュの過去の価格動向として、2021年から現在のチャートを確認しましょう。
2021年の4月頃から上昇トレンドに入り、価格が上昇していき、2021年5月に最高値になりました。
しかし、ビットコインの暴落を受け、ビットコインキャッシュの価格も暴落しています。
上記のように、ビットコインキャッシュはビットコインの価格につられる形で変動する場合があるため、今後の動向を予想する際は、両方の価格を確認する必要があります。
現在の価格動向
2023年9月時点のビットコインキャッシュの価格は2万8,450.48円（税込）です。
過去1年間の価格の動向を確認すると、2023年6月までは、長期間価格の停滞が起こっていました。
しかし、2023年6月の後半には、1万5千円台から4万4千円台まで価格が上がり、多くの方から注目されています。
さらに価格が上がる可能性もあるため、今後の動きに注目しておきましょう。
【ビットコインキャッシュ（BCH）の将来性】今後の価格上昇が期待できる要因
ビットコインキャッシュの価格上昇が期待できる要因は、次の5つです。
- 決済サービスへの導入
- 取引通貨ペアの採用
- 半減期の到来
- BDIPの拡大
- 基軸通貨としての導入
一つずつ解説します。
決済サービスへの導入
ビットコインキャッシュの価格上昇の要因として、多くの決済サービスへの導入が挙げられます。
決済サービスへの導入が進むと、実用性や流動性が高まり、より多くの方々がビットコインキャッシュを利用する機会が増えます。
すると、ビットコインキャッシュの需要が増加し、価格が上昇する可能性が高いです。
たとえば、大手オンラインショップやレストランチェーンなどがビットコインキャッシュを決済方法として採用すれば、多くの消費者が認知し、利用率が高まります。
決済サービスへの導入は、価格上昇の大きな要因です。
取引通貨ペアの採用
取引所でのビットコインキャッシュの取引通貨ペアの増加も、価格上昇の要因です。
多くの取引所で、ビットコインキャッシュの取引通貨ペアが増加すると、流動性が向上し、多くの方が取引するようになります。
決済サービスへの導入と同様の仕組みで、多くの方が取引するほど、将来の価値が高まると推測できます。
今後、さらに取引通貨ペアが増加するのかを確認しておきましょう。
半減期の到来
ビットコインキャッシュには、4年に一度の半減期が設定されています。
半減期が到来すると、注目されやすくなり、価格上昇が起こる可能性が高いです。
前回は、2020年4月に半減期を迎えているため、次回は2024年に起こります。
半減期とは、マイニングの報酬として受け取る暗号資産の量が半分になる時期であり、多くの方が注目するタイミングです。
半減期が到来すると、供給量が減少することから、需要が一定であれば価格が上昇します。
過去のビットコインの半減期後の価格を確認すると、上昇している時期もあります。
ビットコインキャッシュの半減期に注目し、価格が上昇するのかを確認してみてください。
BDIPの拡大
ビットコインキャッシュの将来性を考えるうえで、BDIPの拡大は大きな要因です。
ビットコインキャッシュは、2018年11月のアップデートで、新たなプラットフォームであるBDIPを公開しました。
BDIPとは、分散型アプリであるDappsのための新規格です。
BDIPがDappsの開発をおこなうようになれば、ビットコインキャッシュの価格が上昇する可能性が高いでしょう。
基軸通貨としての導入
ビットコインキャッシュは、海外の取引所で、基軸通貨としての導入を増やしています。
さらに多くの取引所で基軸通貨として採用されれば、信頼性や認知度が一気に高まり、価値が上がる可能性が高いです。
今後の動きが気になる方は、海外取引所の情報を収集してみてください。
【ビットコインキャッシュ（BCH）の将来性】今後の価格上昇が期待できない要因
ビットコインキャッシュの価格上昇が見込める要因を紹介してきましたが、次のとおり価格上昇が期待できない要因もあります。
- 各国による規制強化
- ハッキングによる不正アクセス
- 競合通貨のアップデート
一つずつ解説します。
各国による規制強化
各国による暗号資産に対する規制の強化は、ビットコインキャッシュの価格上昇を阻害する要因の一つです。
規制が強化されると、ビットコインキャッシュの取引や保有が難しくなり、投資家や一般ユーザーからの需要が減少したり、取引所での取り扱いが困難になったりする可能性があります。
たとえば、中国人民銀行は暗号資産の取引を取り締まっています。
今後さらに規制が強化されると、将来の価値は下がる可能性があると理解しておいてください。
ハッキングによる不正アクセス
ハッキングによる不正アクセスは、ビットコインキャッシュの信頼性を損なう要因となります。
ハッキングが発生すると、ユーザーの資産が盗まれるリスクが高まり、ビットコインキャッシュを安全に保管、取引できないと判断され、投資家からの信頼が失われる可能性があります。
たとえば、2018年9月、2019年7月にビットコインキャッシュを含むいくつかの暗号資産がハッキングされ、数十億円の被害を受けました。
今後もハッキングを受けると、ビットコインキャッシュへの信頼が失われ、流動性が低くなり価格が下がると予想されます。
競合通貨のアップデート
競合通貨の技術的なアップデートも、ビットコインキャッシュの価格上昇を阻む要因です。
他の暗号資産が技術的に進化すると、ビットコインキャッシュの優位性が薄れ、投資家やユーザーが他の通貨に移行する可能性が高まります。
取引する方が少なくなると、流動性が低くなり、価値も下がります。
また、新たな高性能ブロックチェーンが登場すると、利用する方が減る可能性も高いです。
ビットコインキャッシュ自体が、他の暗号資産との優位性を確立できなければ、将来の価格は下がるでしょう。
ビットコインキャッシュ（BCH）のおすすめ取引所5選
ここでは、ビットコインキャッシュにおすすめの取引所を5つ紹介します。
自身に最適な取引所を見つけてみてください。
Coincheck（コインチェック）
コインチェックは、2014年8月からサービスを提供している取引所で、コインチェック株式会社が運営しています。
アプリダウンロード数No1（※）の実績があり、取り扱い通過数も国内最大級です。
※対象：国内の暗号資産取引アプリ、期間：2019年〜2021年、データ協力：AppTweak、2022年5月金融庁暗号資産交換業者登録対象
具体的には、23種類の暗号資産を取り扱っており、ビットコインやイーサリアムなどの主要なものはもちろん、マイナーな通貨まであります。
また、500円程度から投資できるため、暗号資産投資初心者の方も安心です。
多くの利用者に使われている、安全な取引所を利用したい方は、ぜひ利用してみてください。
bitFlyer（ビットフライヤー）
ビットフライヤーは、ビットコイン取引量6年連続No.1（※）の取引所です。
※ Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における2016年〜2021年の年間出来高（差金決済/先物取引を含む）
販売所の売買手数料やビットコインFXの取引手数料、三井住友銀行からの振込手数料などの各種手数料が無料のため、余計なコストを抑えつつ取引できます。
また、業界最長の7年以上、ハッキングの被害を受けていない強固なセキュリティもビットフライヤーの強みです。
セキュリティ面で安心して取引したい方におすすめできます。
さらに、ビットコインやリップル、イーサリアム、ビットコインキャッシュなど、合計22種類の暗号資産を取り扱っています。
取引は1円程度から開始できるため、コストを抑えて少額から取引したい方は口座を開設してみましょう。
DMM Bitcoin（DMMビットコイン）
DMM Bitcoinは、最短1時間で取引を開始できる取引所です。
口座の登録が面倒な方や、できるだけ早く取引をはじめたい方などにおすすめできます。
DMM Bitcoinの最大の特徴は、取引できる暗号資産の種類が豊富な点です。
33種類の暗号資産を取り扱っており、レバレッジ取引の取り扱い暗号資産種類は国内No.1（※）です。
※2023年8月現在、国内暗号資産交換業者WEBサイト調べ
ビットコインキャッシュはもちろん、ビットコインやイーサリアム、クアンタム、シンボルなど、幅広い銘柄を取り扱っているため、ビットコインキャッシュ以外の取引を検討している方も満足できるでしょう。
また、使いやすいツールを提供している点も特徴です。
なかでも、スマートフォン版取引システムアプリは、初心者から経験者まで幅広く利用できる設計であり、多くの方が利用しています。
口座をすぐに開設したい方は、DMM Bitcoinを選びましょう。
GMOコイン
GMOコインは、利用者の利便性を考慮し、次の各種手数料が無料で取引できます。
- 口座開設手数料無料
- 即時入金手数料無料
- 暗号資産送付手数料無料
- 出金手数料
また、GMOコインは実績があるGMOインターネットグループが提供しているサービスです。
金融サービスの提供に関する豊富な経験とノウハウにより、安心できる環境で取引できます。
具体的には、システムへの侵入対策やコールドウォレット管理の採用などが挙げられます。
利用者のことを考え、シンプルで操作しやすい画面を提供しているため、暗号資産取引初心者の方も、積極的に口座開設を検討してみてください。
LINE BITMAX（ラインビットマックス）
LINE BITMAXは、LINEアプリ上で取引でき、専用のアプリをダウンロードする必要がありません。
LINEのアプリ上で手軽に暗号資産取引をはじめられる点は、LINE BITMAXの独自の特徴です。
また、LINEを通じた友人チャットサポートが提供されており、取引に関する疑問や問題が生じた際に、迅速に解決できます。
さらに、GMOインターネットグループが提供するサービスであることから、強固なセキュリティのもと、安心して取引を実行できます。
余ったLINE Pay残高で取引もできるため、LINE Pay利用の取引であれば、最短1分から可能です。
LINE BITMAX独自のメリットが魅力的に感じる方は、口座を開設してみましょう。
ビットコインキャッシュ（BCH）の買い方
ビットコインキャッシュの買い方は、次のとおりです。
- 口座を開設して入金する
- 値動きを細かく分析する
- 取引の種類を選んで注文する
順番に解説します。
1：口座を開設して入金する
ビットコインキャッシュの取引をはじめるためには、口座を開設する必要があります。
口座開設の方法は取引所によって異なりますが、大まかな手順は次のとおりです。
- 基本情報の入力
- 本人確認
- 口座開設の審査
また、口座を開設したら、お金を入金する必要があります。
銀行口座やATM、インターネットバンキングなど、さまざまな方法で入金できるため、好みの方法を選択しましょう。
口座を開設する取引所によって特徴は大きく異なることから、入金方法は慎重に選んでみてください。
2：値動きを細かく分析する
ビットコインキャッシュへの投資で利益を得るためには、過去の値動きや市場のトレンドを細かく分析する必要があります。
取引所が提供しているツールの中には、高性能で細かく分析できるようなものが多くあるため、値動きを分析しましょう。
3：取引の種類を選んで注文する
暗号資産の取引の種類には、現物取引とレバレッジ取引があります。
現物取引は、資金の中でビットコインキャッシュを取引しますが、レバレッジの場合は、資金以上の金額の取引が可能です。
どちらにもメリットとデメリットがあるため、自身の投資目的やリスクの許容範囲などにあわせて、適切な取引の種類を選んでみてください。
ビットコインキャッシュ（BCH）に関するよくある質問
ここでは、ビットコインキャッシュに関するよくある質問に回答します。
ビットコインとビットコインキャッシュどちらに投資するべき？
どちらに投資するべきなのかは断言できません。
しかし、ビットコインキャッシュは、企業への導入件数が増えているため、将来的に価値が上がる可能性は高いです。
また、将来的に通貨ペアも増えれば、さらに流動性が高まり、価値の上昇が見込めます。
ビットコインキャッシュの値動きは今後どうなる？
ビットコインキャッシュに限りませんが、暗号資産が今後どのような値動きになるのかは、誰にもわかりません。
しかし、ビットコインキャッシュにはいくつかの優位性があるため、さらに多くの方から注目されて、将来値上がりする可能性があります。
値動きが気になる方は、過去や現状を分析して、自身なりの予想を立ててみてください。
日本国内でビットコインキャッシュを利用できるお店は？
ビットコインキャッシュは、次のような店で利用できます。
- ビックカメラ
- コジマ
- DMM.com
- メガネスーパー
上記のとおり、チェーン店でも利用できることから、人によっては使い勝手がよいでしょう。
今後さらに利用できる店が増える可能性もあるため、状況に応じて自身で予想してみてください。
まとめ
今回は、ビットコインキャッシュの将来性や今後の価格上昇が期待できる要因、価格上昇が期待できない要因などを解説しました。
ビットコインキャッシュは、決済サービスや基軸通貨としての導入が増えており、将来注目を集め、価格が上がる可能性があります。
反対に、各国による規制の強化によって流動性が失われ、価格が下がる可能性もあります。
将来のことは誰にも分からないため、今後の価格の動向が気になる方は、上記のような価格が上下する要因を確認しておきましょう。
ビットコインキャッシュの取引を検討している方は、記事内で紹介したおすすめの取引所の中から、手数料や取り扱い通貨の多さなどを比較して、口座開設する取引所を選んでみてください。
