2022年4月に初上場を果たし、国内での取引量も増えてきているドージコイン(DOGE)への投資を検討している方も多いのではないでしょうか。
現在ではメジャーな仮想通貨に成長しましたが、元々はミームコインとして開発された経緯を持つため、投資するうえで今後の先行きは気になるポイントでしょう。
そこで今回は、ドージコインの今後の見通しや購入のメリットを詳しく解説します。
ドージコインの基本的な概要や現在の価格も紹介するため、あまりよく知らない方も本記事の内容をぜひ参考にしてください。
ドージコイン(DOGE)とは?
はじめに、ドージコインの概要を解説します。
ドージコインは2013年12月に開発された仮想通貨であり、現在の運営元はドージコイン財団です。
元々は仮想通貨業界への風刺の意味を込めて作られたジョークのようなコインであり、当時人気を博していた柴犬のミーム画像がモチーフとされています。
しかし、現在ではメジャーな仮想通貨に成長しており、2023年4月時点では時価総額ランキング7位を獲得しました。
国内では2022年4月に初上場を果たし、取引量も増加している注目の仮想通貨といえるでしょう。
ドージコイン(DOGE)の特徴
ドージコインの生まれた背景や概要を理解したところで、仮想通貨としての特徴を紹介します。
ドージコインへの投資を検討している方は、十分に理解しておきましょう。
ミームコインである
ドージコインは、ミームコインと呼ばれる種類の仮想通貨です。
ミームとは、海外のネットスラングの一種であり、インターネット上で拡散されて流行していく「ネタ」を表しています。
ドージコインが開発された2013年には、当時話題となったビットコインに代わる次世代仮想通貨が次々と生まれるものの、差別化ができない現状がありました。
上記のような状況を風刺する意味合いで開発された仮想通貨が、ドージコインです。
ドージコインは、ライトコインをベースとして開発されました。ライトコイン自体も、ビットコインをベースに開発された背景があるため、3者の仮想通貨には共通点が数多く存在します。
発行枚数の上限がない
ドージコインの特徴のひとつとして、発行枚数の上限がない点が挙げられます。
一般的に、仮想通貨は発行枚数の上限が定められるケースが多く、たとえばドージコインのベースとなったビットコインは2,100万枚、ライトコインは8,400万枚が発行枚数の上限です。
多くの仮想通貨が発行枚数の上限を定める理由として、流通量が増えることで希少性が下がるリスクを防ぐ目的があります。
一方、ドージコインは発行枚数の上限が定められていないため、理論上は価格が上昇しづらく、価値が下落するおそれがある仮想通貨といえるでしょう。
ただし、話題性から、ドージコインの価値が高騰する場面はこれまでに何度かみられました。そのため、一概に将来価値が下がるとは言えない状況も理解しておくことをおすすめします。
決済スピードが早い
決済スピードが早い点は、ドージコインの特徴のひとつといえるでしょう。
ドージコインの決済スピードは、ベースとなるビットコインの約10倍です。
決済スピードがはやい理由として、ビットコインほど複雑な計算を必要としない点が挙げられます。
決済スピードのはやさは、取引のしやすさに直結します。決済スピードのはやいドージコインは、素早く取引が可能な扱いやすい仮想通貨といえるでしょう。
利用可能なオンラインショップがある
利用可能なオンラインショップがある点も、ドージコインの特徴です。
ドージコインは独自のオンラインショップ「DogeMarke」を運営しており、ビットコインやAmazonギフト券へ交換できます。
また、米テスラ社の決済手段にも利用されるなど、ドージコインを決済手段として利用できるオンラインショップは増えてきました。
簡単に換金できる仮想通貨として、ドージコインは今後も注目が集まるでしょう。
ドージコイン(DOGE)の現在の価格
ドージコインの現在の価格は、1ドージ約9円です。
参考までに、ドージコインとほかの主要な仮想通貨の現在の価格を次の表にまとめました。
ドージコイン | 1ドージ=約9円 |
ビットコイン | 1ビットコイン=約380万円 |
イーサリアム | 1イーサリアム=約24万円 |
上の表の価格は、2023年9月時点での数値を表しています。ほかの主要な仮想通貨と比較して、ドージコインの価格が低いことがわかるでしょう。
ドージコインは、これまでに何度か急激な値動きがありました。一時は1ドージ約80円近くまで高騰しましたが、そのあとは値下がりし現在の価格に落ち着いています。
ドージコインのこれまでに起きた値動きの背景として、社会情勢や影響力の高い人物の発言などが考えられます。次の項目で詳しく解説するため、参考にしてください。
ドージコイン(DOGE)の過去の値動き
ここでは、ドージコインの過去の値動きを時系列に従い解説します。
ドージコインの今後を見通すうえで、過去の値動きの傾向は非常に重要なデータであるため、次の解説を読んで参考にしましょう。
リリース直後
2013年にリリースされたドージコインは、1ドージ=約0.025円からスタートしました。
多少の乱高下を経験しながら1ドージ=約0.2円まで値上がりしましたが、そのあとまた下落し、2017年ごろまで1ドージ=約0.03円で推移しています。
あくまでミームコインとして誕生した仮想通貨であるため、リリースからしばらくの間は、価値が上がらなかった点も納得です。
むしろ現在のドージコインの価値は、予想に反して大きく上昇したといえるでしょう。
仮想通貨ブーム
2017年は世界中で仮想通貨が注目された「仮想通貨元年」と呼ばれる年です。
仮想通貨市場全体が大きな盛り上がりをみせ、数多くの投資家たちが仮想通貨業界に参入しました。
ドージコインも仮想通貨ブームの影響を受け、1ドージ=約1円以上にまで価格が高騰しています。
しかし、仮想通貨ブームによる値上がりは長くは続かず、ブームが落ち着いたあとは仮想通貨市場全体の価値が大きく下落し、ドージコインも値上がり前の価格に落ち着いた印象です。
イーサリアムとの接続テスト
2018年9月、ドージコインとイーサリアムの接続テストがおこなわれました。
ドージコインとイーサリアムの相互運用が可能となるのではないかと期待が高まり、ドージコインの価格は再び1ドージ=約0.8円にまで高騰しています。
しかし、イーサリアム自体の価値が下落したことや、アップデートが保留になったことを受け、ドージコインの価格は再び0.2円程度にまで下落しました。
そのあと2021年ごろまでは、多少の値動きはあるものの、ドージコインの価値は大きく動いていません。
イーロン・マスクの発言
2021年は、ドージコインの価値が大きく上昇した年として知られています。
2021年1月、イーロン・マスク氏がTwitter上でドージコインについて言及したことで、ドージコインの価値は1ドージ=約5円にまで高騰しました。
そのあともイーロン・マスク氏は度々ドージコインについて言及しており、続く2021年5月の同氏のツイートにより、ドージコインの価値は最高値である1ドージ=79.44円を記録しています。
仮想通貨市場の冷え込み
イーロン・マスク氏による発言の影響を受け急高騰したドージコインですが、2022年に突入してからは仮想通貨市場全体の冷え込みの影響を受け、価格が大きく下落します。
一時は1ドージ=79.44円まで高騰した価格も、2022年頭には1ドージ=約20円まで下落し、同年末には1ドージ=約9円まで落ち込みました。
そのあとは多少の乱高下はあるものの、現在まで1ドージ=約9円で推移しています。
ドージコイン(DOGE)の今後を見通すポイント
これまでのドージコインの値動きを理解したところで、ここからは今後を見通すためのポイントを解説します。
これからドージコインへ投資を検討する方は、次に解説するポイントを参考にしましょう。
著名人の発言
著名人の発言は、ドージコインの今後を見通すうえで重要なポイントです。
上で解説したように、これまでで最もドージコインの価値が高騰したのは、世界的な著名人であるイーロン・マスク氏の言及のタイミングでした。
イーロン・マスク氏が持つ影響力は計り知れないため、今後もイーロン・マスク氏のドージコインに関する発言により価値が大きく変動する可能性を秘めています。
もちろん、イーロン・マスク氏以外の著名人による影響で値動きがある可能性も否定できません。
社会情勢やトレンドのみならず、TwitterやInstagramなどのSNSにも目を向け、著名人の発信にはとくに注意を払いましょう。
仮想通貨市場の動向
ドージコインの今後を見通すためには、仮想通貨市場全体の動向にも気を配る必要があります。
社会情勢や法律の整備などで、仮想通貨市場全体が影響を受け、価値が大きく変動する場合があります。
たとえば、2021年には中国政府が仮想通貨サービスを制限したことで、仮想通貨市場全体の価値が暴落しました。
まだまだ安定している市場とはいえないため、今後も上記のようなケースが起こると想定できます。
そのため、仮想通貨市場全体の動向には常に注意が必要です。
ドージコイン・トレイルマップ
ドージコインを運営するドージコイン財団は、2021年12月に「ドージコイン・トレイルマップ」を発表し、今後の目的や方針を明確にしました。
リリースされた2013年から2021年までの8年間、ドージコインは明確な方針が示されないまま運営されてきましたが、上記のように明確なロードマップを打ち出したことで、今後さらなる発展が見込めるでしょう。
また、ドージコイン・トレイルマップに書かれた内容が実現されれば、通貨としての利便性やユーザー満足度の向上にも期待できます。
今後も、ドージコイン・トレイルマップの内容には注目が必要です。
企業での導入状況
決済手段としての企業での導入状況も、ドージコインの今後を見通す重要なポイントとなるでしょう。
上で解説したように、ドージコインには高速かつ低コストで決済が可能なメリットが存在するため、企業への導入実績も増えてきています。
たとえば、ドージコインを導入している企業は次のとおりです。
- Nexon America
- SpaceX
- Gucci
- Tesla
上記のような認知度の高い企業でも、ドージコインはすでに導入されています。今後も多くの企業に導入されれば、さらなる需要の高まりが期待できるでしょう。
価格が0円になる恐れは低い
今後ドージコインの価格が0円になる恐れは低いといえます。
上で解説したイーロン・マスク氏の事例を含め、ドージコインは現在世界中にファンが存在します。そのため、いきなり需要がなくなる事態は考えにくいでしょう。
また、過去に1ドージ=約80円まで急高騰した背景はありますが、ドージコインは比較的値動きが少ない安定した仮想通貨です。
決済手段として導入する企業が増えてきていることからも、ドージコインは今後の発展が見込まれるため、いきなり価値がなくなる恐れは低い仮想通貨といえるでしょう。
ドージコイン(DOGE)のメリット
ここでは、ドージコインのメリットを解説します。
ドージコインには特筆すべきメリットがいくつか存在するため、ほかの仮想通貨と比較する際の参考にしてください。
少額での購入が可能
少額での購入が可能な点は、ドージコインのメリットといえるでしょう。
ドージコインは現時点で1ドージ=約9円で取引が可能であるため、ほかの仮想通貨と比較して少額から取引しやすい特徴があります。
上で解説したように、たとえば2023年9月時点でのビットコインの価格は1ビットコイン=約380万円、イーサリアムの価格は1イーサリアム=約24万円です。
上記の主要な仮想通貨と比較すると、ドージコインの価格は極めて低いことがわかります。
加えて、ドージコインは取引時の手数料もほかの仮想通貨と比較して安く済むため、低コストで利用できる初心者向きの仮想通貨といえるでしょう。
値動きが予想しやすい
値動きが予想しやすい点も、ドージコインのメリットのひとつです。
上で解説したように、ドージコインには発行枚数の上限が定められていません。
そのため、需要と供給のバランスが保たれやすく、値動きが比較的予想しやすい仮想通貨といえるでしょう。
大きな利益を生める可能性がある
値動きが少ない一方で、大きな利益が生まれる可能性があることは、ドージコインのメリットです。
上で解説したイーロン・マスク氏の発言時のように、ドージコインはこれまでに何度も価値が急高騰しました。
Twitterでの著名人の発言など、なかなか予測が難しい要因ではありますが、広くアンテナを張り上手く取引できれば、大きな利益が見込める仮想通貨といえるでしょう。
ドージコイン(DOGE)のデメリット
ここでは反対に、ドージコインのデメリットを解説します。
投資したあとに後悔しないよう、次の解説を読んで十分に理解しておきましょう。
国内の取引所での取り扱いが少ない
国内取引所での取り扱いが少ない点は、ドージコインのデメリットです。
ビットコインやイーサリアムなどの主要な仮想通貨は、国内でも手軽に購入が可能ですが、ドージコインはまだまだ国内取引所での取り扱いが少ない傾向があります。
購入ルートが限られているため、不便を感じる機会は少なくないでしょう。
とはいえ、ドージコインが国内市場にはじめて上場したのは2022年4月です。国内における取り扱いは、これから益々増えていくことが期待されます。
機能性に欠ける
ほかの仮想通貨と比較して機能性に欠ける点は、ドージコインのデメリットです。
ドージコインには、特筆すべき機能が存在しません。特定の分野やプラットフォームに特化している訳でもないため、実用性を見出しにくい特徴があります。
ドージコインへの投資を検討する際には、考慮すべきポイントといえるでしょう。
ドージコイン(DOGE)の購入方法
ここでは、ドージコインを購入する方法を解説します。
ドージコインは2022年から国内の市場に上場しているため、国内の取引所や販売所で購入が可能です。
この記事では、取引所で購入する方法を紹介します。詳しい手順や流れは、次の解説で確認してください。
1:仮想通貨取引所で口座開設
ドージコインを購入する際は、まずは仮想通貨取引所で口座開設しましょう。
GMOコインやbitbank、SBI VCトレードなど、ドージコインを取り扱う国内取引所は複数存在します。
それぞれ特徴やメリット、デメリットが存在するため、自身の使い方に合った取引所を選びましょう。
口座開設の方法は、それぞれの取引所の公式サイトを確認してください。
2:購入資金を入金
ドージコインに対応した取引所で口座開設が完了したら、購入資金を入金します。
入金方法は利用する取引所により異なりますが、多くの場合銀行振込やインターネットバンキングを利用して入金が可能です。
手数料が発生する場合もあるため、可能な限り負担の少ない方法を検討しましょう。
入金方法の詳細は、利用する取引所の公式サイトをチェックしてください。
3:ドージコインを購入
購入資金を口座に入金できたら、実際にドージコインを購入しましょう。
各取引所で定める必要な手続きをおこない、購入ページに移動したら、購入する数量や購入金額を指定して決済を完了させます。
以上が、ドージコインの購入までの一般的な流れです。
取引所によっては直接日本円で購入できず、送金用通貨に換金する必要があるケースも存在します。
取引所ごとにドージコインの詳細な購入方法は異なるため、公式サイトで事前にチェックしたうえで、利用する取引所を選択しましょう。
ドージコイン(DOGE)を購入するのにおすすめの取引所3選
ここでは、ドージコインを購入するのにおすすめの取引所を紹介します。
それぞれ特徴が異なるため、自身に合った取引所を探す際の参考にしてください。
なお、ここで紹介する取引所は、国内取引所に限定します。
SBI VCトレード
SBI VCトレードは、ドージコインを取り扱うおすすめの国内取引所のひとつです。
2017年に設立され比較的新しく、小額から取引できる初心者向けの取引所といえるでしょう。
SBI VCトレードでは、ドージコインを1ドージから購入可能です。土日、祝日含む365日24時間対応しており、取引しやすい特徴があります。
また、口座開設手数料、取引所を除く取引手数料、ロスカット手数料などをはじめ、多くの手数料が無料で利用できるため、低コストの運用を希望する方にはおすすめです。
GMOコイン
GMOコインは、東証プライム上場のGMOインターネットグループにより運営される国内取引所です。
大手GMOインターネットグループのノウハウを活かしているため安心感が高く、初心者にもおすすめできます。
国内最大級の取扱銘柄数は、GMOコインの最大の特徴といえるでしょう。ドージコインをはじめ26銘柄を取り扱い、幅広い取引が可能です。
GMOコインでは、GMOコインとユーザーの間で取引できる「販売所」と、ユーザー同士で取引できる「取引所」の2種類の取引が利用できます。
ドージコインは販売所のみの取り扱いでしたが、2023年8月から取引所での取り扱いがスタートしました。
販売所でドージコインを購入する場合、最小注文数量は10ドージであり、小額から購入が可能です。
bitbank(ビットバンク)
ビットバンクは2021年2月に仮想通貨の取引量国内第1位を記録した、非常に人気の高い国内取引所です。
取扱仮想通貨は国内最大級の30種類を誇り、ドージコインを含め人気のビットコインやイーサリアム、アルトコインにも対応しています。
取引画面は見やすく使いやすいと評価を得ており、ワンタッチで簡単に仮想通貨の取引が可能です。初心者も使いやすい設計といえるでしょう。
ドージコインの最小注文数量は0.0001ドージであり、小額からの注文に対応しています。
また、ビットバンクのセキュリティ対策は第三者機関に国内No.1と認められた実績があるため、安心してドージコインを運用したい方には非常におすすめの取引所です。
まとめ
今回は、ドージコインの今後の見通しや将来性、購入のメリットを解説しました。
高速かつ低コストで取引できる点など、ドージコインには特筆すべきメリットが数多く存在します。
2022年に国内の市場へ上場してから取り扱いを開始する取引所も増えてきたため、今後もますます注目が集まる仮想通貨といえるでしょう。
これからドージコインへの投資を検討する方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。