債務整理は、借金を完済しやすくする公的制度です。
手続きを考えている方の中には「債務整理後にローンの審査に通るのか」「ローンの審査に通るコツが知りたい」このような疑問や悩みを抱いている方も多いのではないでしょうか。
債務整理後も、5〜10年経過すれば信用情報が回復して、審査に通るようになります。
この記事では、債務整理後にローン審査に通るまでの期間やコツなどをまとめました。
債務整理を実行した後も、ローンを組んで自動車や住宅を購入したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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減額報酬 | 返還額の11% | 返還額の11% | 返還額の11% | 返還額の11% | 返還額の22% | 返還額の11% | 返還額の11% |
個人再生 | 495,000円〜 | 385,000円〜 | 385,000円〜 | 330,000円〜 | 要相談 | 330,000円〜 | 住宅なしの場合 330,000円〜※1 |
自己破産 | 385,000円〜 | 330,000円〜 | 330,000円〜 | 220,000円〜 | 要相談 | 220,000円〜 | 330,000円〜 |
過払い報酬 | 返還額の22%〜27.5% | 返還額の14%〜22% | 返還額の14%〜22% | 返還額の22%〜27.5% | 返還額の22%〜27.5% | 返還額の22%〜27.5% | |
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債務整理後にローン審査が通るのはいつ?
債務整理を実行すると、基本的に5〜10年ほどは審査に通過できません。
ローンの審査に通過できるタイミングは、実行する債務整理の種類によって異なります。
また、ローンの種類によっても異なるため、一概に断言できません。
しかし、信用情報の傷は早いと5年、遅くても10年で回復することから、一定期間をあければ審査に通過できると把握しておきましょう。
【債務整理の方法】審査に通る目安の期間
債務整理後にローンの審査に通る目安の期間は、債務整理の種類によって異なります。
債務整理の種類ごとに目安の期間を解説するので、審査に通るまでの期間を知りたい方は確認してみてください。
任意整理の場合
任意整理の場合は、信用情報が登録される信用情報機関によって次のように異なります。
審査に通る目安の期間 | |
---|---|
CIC | 5〜10年後 |
JICC | 5〜10年後 |
KSC | 5年後以降 |
任意整理は、将来利息のカットをおこない、借金の完済を目指す債務整理です。
どの信用情報機関に記録されても、5年以上は信用情報の傷が残り、審査に通りません。
5年経過したら、信用情報機関に情報の開示請求をおこない、信用情報に傷がついていないのかを確認してみてください。
開示請求の方法や手順は、それぞれの信用情報機関の公式サイトに記載されています。
自己破産や個人再生の場合
自己破産や個人再生の場合は、次の期間を経過しないと審査に通過できません。
自己破産 | 個人再生 | |
---|---|---|
CIC | 5年後 | 5年後 |
JICC | 5年後 | 5年後 |
KSC | 10年後 | 5〜10年後 |
自己破産は借金の支払い義務が免除され、個人再生は元本の大幅な減額をおこない、完済を目指す債務整理です。
自己破産や個人再生の場合も、最大10年程度は信用情報に傷が残ります。
記録される期間は前後する可能性があるため、自己破産や個人再生の場合も信用情報機関に情報の開示請求をおこない、回復しているのかを確認しましょう。
過払い金請求で借金完済する場合
過払い金請求で借金を完済する場合は、5年程度信用情報に傷がつき、審査に通過できません。
ただし借金を完済するためではなく、完済した後に過払い金請求をした場合は、信用情報に傷がつかない場合もあります。
また、過払い金請求した業者には、社内ブラックとして履歴が残るため、5年が経過したあとも借入はできません。
社内ブラックとは、信用情報機関に記録される情報ではなく、貸金業者の社内で共有される状態を指します。
信用情報機関からは情報が削除されるものの、社内ブラックとして過払い金請求の履歴は永久的に残るため、別の業者からの借り入れを検討しましょう。
【ローンの種類】審査に通る目安の期間
債務整理後に審査に通る目安の期間は、ローンの種類によっても大きく異なります。
ここでは、次の4つのローンにおいて、審査に通る目安の期間を解説します。
- 住宅ローン
- カーローン
- 不動産の賃貸借契約
- 携帯電話端末の分割払い
なかには、債務整理後も期間をあけずに利用できるローンもあるため、それぞれの目安の期間を確認してみてください。
住宅ローンやカーローン
住宅ローンやカーローンは、信用情報に傷がある状態では審査に通過できません。
先ほどお伝えした、任意整理や自己破産、個人再生の信用情報の傷が残る期間を参考に、申し込む時期を検討してみてください。
また、信用情報の傷が回復しているのか判断したい場合は、信用情報機関に開示請求をおこないましょう。
情報開示請求の方法は、信用情報機関によって異なり、Webや郵便などがあるため、公式サイトを参考に開示請求してみてください。
不動産の賃貸借契約
不動産の賃貸借契約は、信用情報の影響を受けません。
不動産の賃貸借契約をおこなう際は、個人の信用情報を確認し、審査するわけではないため、過去に債務整理を実行している方も期間を気にせずに申し込みましょう。
しかし、契約において保証会社を利用する場合、信用情報を確認され、審査に落ちる可能性があります。
とくに、信販系の保証会社を利用する場合は、信用情報を確認される可能性が高いため、保証会社なしで契約できる物件か、信販系以外の保証会社を利用できる物件を探してみましょう。
携帯電話端末の分割払い
債務整理後、信用情報に傷が残っている期間は携帯電話端末の分割払いを利用できません。
携帯電話端末の分割払いもローンの一種のため、信用情報が重視されます。
先ほど紹介した、任意整理や自己破産、個人再生の信用情報の傷が残る期間を過ぎてから申し込みましょう。
今すぐに携帯電話を利用したい場合は、端末を一括購入し、SIMのみ契約すれば、今日からでも問題なく利用できます。
中古端末であれば、数千円から数万円で購入できるため、債務整理を実行した方は参考にしてみてください。
債務整理後にローン審査が通りにくい原因
債務整理後にローンの審査に通りにくい原因は、信用情報に傷がつくためです。
自己破産や個人再生などの債務整理を実行すると、信用情報に履歴として記録されます。
債務整理を実行する方は、借金が返済できない方のため、信用情報に債務整理の記録がある方は返済能力がないと判断されます。
ローン審査の際、債務整理の履歴があるとほぼ審査に通らなくなると把握しておきましょう。
しかし、一生信用情報に傷が残り、ローンの審査に通過できないわけではありません。
実行する債務整理の種類や記録される信用情報機関によって異なりますが、5〜10年程度記録され、それ以降は問題なく審査に通過できるようになります。
債務整理を実行した方は、信用情報が回復するまで期間をあけてからローンへ申し込みましょう。
債務整理後にローン審査を通りやすくする9つのコツ
債務整理後にローンの審査に通りやすくするコツは、次の9つです。
- 事故情報が消えてからローン申請する
- 別の金融機関にローン申請する
- 他社の借入額を完済後にローン申請する
- 短期間で複数のローン審査に申し込まない
- 家族名義または共同名義とする
- 収入に見合った借入額にする
- 頭金を準備する
- 債務整理後に滞納せずに返済する
- 転職はできるだけ避ける
一つずつ解説します。
事故情報が消えてからローン申請する
債務整理後にローン審査に通りたい方は、事故情報が消えてからローンへ申し込みましょう。
債務整理を実行すると、5〜10年間は信用情報機関に記録され、ローンの審査に通過できません。
しかし、5〜10年の期間をあければ、信用情報機関の記録が削除され、債務整理前と同じ状態で申し込めるようになります。
一例として、債務整理ごとに信用情報機関に記録される期間を紹介すると、次のとおりです。
自己破産 | 個人再生 | 任意整理 | |
---|---|---|---|
CIC | 5年後 | 5年後 | 5〜10年後 |
JICC | 5年後 | 5年後 | 5〜10年後 |
KSC | 10年後 | 5〜10年後 | 5年後以降 |
債務整理の種類だけでなく、記録される信用情報機関の種類によっても、期間は異なります。
また、あくまでも目安であり、表に記載されている期間よりも前後する場合があるため、自身の信用情報が回復したのかが気になる方は、情報開示請求してみてください。
情報開示請求の方法は、信用情報機関の公式サイトに記載されています。
別の金融機関にローン申請する
債務整理後にローン審査に通りたい方は、債務整理していない金融機関にローン申請しましょう。
債務整理を実行した後、信用情報に傷がついている期間が過ぎても、審査に通過できない可能性があります。
信用情報機関に記録されている信用情報が回復しても、社内ブラックとして共有されている場合、審査に通過できない可能性が高いためです。
しかし社内ブラックは、債務整理したローン会社の社内で共有されるものであり、別の金融機関に申し込めば審査に通過できる可能性があります。
債務整理を実行した方は、別の金融機関にローンを申し込んでみてください。
他社の借入額を完済後にローン申請する
債務整理後にローン審査に通りたい方は、他社の借入額を完済したあとにローンを申請しましょう。
さまざまな金融機関とローンを組んでいると、お金に困っていると判断され、返済能力がないという理由から、審査に通過できなくなる可能性が高まります。
金融機関の立場からすると、複数のローンを組んでいる方よりも、借入していない方に貸し付けたいと考えます。
そのため、他社からの借入がある場合は、完済してから申し込み、審査に通過できる可能性を高めましょう。
短期間で複数のローン審査に申し込まない
債務整理後にローン審査に通りたい方は、短期間で複数のローン審査に申し込まないようにしましょう。
信用情報機関には、申し込み履歴も記録されるため、審査の際にどれほどローン審査に申し込んでいるかを確認されます。
短期間に複数のローン審査に申し込んでいる方は、お金に困っており返済能力が低いと判断され、審査に通りにくくなります。
審査の通過率を高めようと、同時に複数のローン審査に申し込む方も多いですが、逆効果になるため避けましょう。
家族名義または共同名義とする
債務整理後にローン審査に通りたい方は、家族名義か共同名義の利用がおすすめです。
家族名義や共同名義を利用すると、家族の名義や一緒に申し込む方の信用情報での申し込みが可能です。
そのため、過去に自身が債務整理を実行している場合でも、一緒に申し込む方の信用情報に傷がついていない場合であれば、審査に通過しやすくなります。
たとえば、自身が過去に債務整理を実行している場合でも、妻の名義で自動車ローンを申し込めば、信用情報が原因で審査に落ちる可能性は低いです。
過去に債務整理を実行した方は、家族名義や共同名義で申し込んでみてください。
収入に見合った借入額にする
債務整理後にローン審査に通りたい方は、収入に見合った金額を希望しましょう。
ローン審査の際は、借主の年収を確認したうえで、希望された金額を返済できる能力があるのかを判断します。
そのため、年収に見合った金額を希望すれば、審査に通過しやすくなると把握しておきましょう。
たとえば、年収300万円の方が1億円のローンを希望しても、年収に見合わず、返済能力がないと判断され、審査に落ちる可能性が高いです。
あくまでも目安ではありますが、住宅ローンの場合は1年間の返済額が年収の25%以下であれば借りやすいとされています。
ローンによって目安を確認し、年収に見合った借入額を希望するようにしてみてください。
頭金を準備する
債務整理後にローン審査に通りたい方は、頭金を準備しましょう。
頭金とは、ローンとして借りる金額を商品の金額から引いた金額であり、頭金が多いほどローンの借入額が少なくて済みます。
基本的に、ローンの借入額が低いほど審査に通る可能性が高いです。
借入額が少ないほど、審査に通過できる返済能力の基準が低くなるため、審査が不安な方は頭金を準備して申し込みましょう。
債務整理後に滞納せずに返済する
債務整理後にローン審査に通りたい方は、滞納せずに返済しましょう。
任意整理や個人再生は、債務整理後に決められた金額を返済する必要があります。
債務整理を実行しても、一定期間過ぎれば信用情報が回復し、ローン審査に通るようになるとお伝えしましたが、完済が前提の話です。
完済せずにいると信用情報が回復せず、いつまでも信用情報の傷が回復しないため、滞納せずに返済することが重要となります。
転職はできるだけ避ける
債務整理後にローン審査に通りたい方は、できるだけ転職しないようにしてください。
ローン審査の際は、年収だけでなく勤続年数を重視している場合が多いです。
債務整理後に転職すると、勤続年数が短いという理由で審査に落ちる可能性があります。
ローンを組んでも短期間で転職し、返済できない状況になる可能性があると判断されるため、できるだけ転職せずに申し込んでみてください。
債務整理のローンに関するよくある質問
ここでは、債務整理のローンに関するよくある質問に回答します。
債務整理をするメリットは?
任意整理のメリットは、次の2つです。
- 将来利息をカットできる
- 官報に記載されずに債務整理を実行できる
任意整理を実行すると、将来利息をカットして、返済額を減らせます。
元本は減額できませんが、利息が高額になり返済できなくなっている方によっては、利息をカットできるだけでも完済しやすくなるのではないでしょうか。
また、任意整理は官報に記載されません。
官報に記載されると、周りの方に発覚する可能性がありますが、任意整理の場合は発覚せずに実行できます。
債務整理中でもローン申請はできる?
ローンの種類によっては、債務整理中でもローンを組めるかもしれません。
たとえば、自動車ローンの中でも自社で提供しているローンの場合、信用情報を確認せずに独自の基準で審査します。
そのため、債務整理を実行した方もローンを組める可能性があります。
しかし、基本的に債務整理中は、ローンを組めない場合が多いと把握しておきましょう。
債務整理後にローンを組まずに車を持てる?
債務整理後でも、ローンを組まずに車を持つ方法はあります。
たとえば、毎月料金を支払って車に乗るカーリースであれば、信用情報を審査しないため、債務整理後でも車を持てます。
また、車を一括で購入する場合も信用情報が邪魔になる心配はありません。
まとめ
今回は、債務整理後にローン審査が通る期間や、ローン審査に通りやすくなるコツについて解説しました。
債務整理後も、5〜10年ほど期間をあければ信用情報が回復するので、審査に通るようになります。
また、債務整理していない別の金融機関に申し込む、または他社の借入額を完済してから申し込むと、審査に通過しやすくなります。
債務整理を実行しても、期間をあけてポイントを押さえれば審査に通過できるため、本記事を参考にしてローンに申し込んでみましょう。