IPO投資におすすめの証券会社10選!ネット証券と総合証券で当たりやすいのは?

IPO投資は、新規公開株を一般投資家が手に入れる絶好の機会です。

IPO投資をする際に証券会社を選ぶポイントはIPO実績や手数料の有無、事前入金が必要かどうかなど、チェックする項目が多く悩んでいる方も多いでしょう

はじめてIPO投資をする際は、IPOに強い証券会社を選びたいところです。

本記事では、IPO投資におすすめの証券会社10選を紹介します。

これからIPO投資を始めようと検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

IPO投資とは

IPO投資とは、新たに上場する企業の株を初公開価格で購入する投資方法を指します。

一般的な株式取引とは異なり、各証券会社で申し込みをおこない購入する投資手法です。

まずはIPO投資の概要を紹介します。

  • 上場予定の株を公開価格で購入する
  • 購入には抽選に当選する必要がある
  • IPO投資をはじめるためにまずは口座を開設

詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

上場予定の株を公開価格で購入する

IPO投資の一連の流れを説明します。

  1. IPO(新規公開株)の発表
    上場を予定している企業がIPOを発表する
  2. 抽選申し込み期間
    一定の期間内に抽選申し込みをおこなう
  3. 当選発表
    当選すると、IPO株を購入する権利が与えられる
  4. 入金
    当選した場合、指定された期限内に証券会社に対して必要な資金を入金する
  5. 公開日
    IPO株の公開日になると、株式を市場で売買できる
  6. 売却
    購入価格よりも高い株価で売却できれば利益を得られる

IPO株を保有している期間や売却のタイミングは、投資家の判断に委ねられます。

購入には抽選に当選する必要がある

IPO投資をするためには、まず購入時に抽選に当選しなければなりません。

IPOは上場初値が公募価格を上回ることが多いため、比較的利益を出しやすい投資手法です。

2021年は125社がIPOをおこない、公募価格よりも初値の方が高くなったのは104社(83.2%)です。

投資家の間でも人気があり、発行される株式は有限であるため、応募が殺到すると抽選となります。

上場予定の企業の株を購入したい投資家全員が購入できるわけではありません。

IPO投資をはじめるためにまずは口座を開設

IPO投資は証券会社を通じておこないます。IPO投資をはじめるためには、まず口座を開設しましょう。

身分証明書や住民票など必要な書類はあるものの、手続き自体は非常にシンプルです。

とくにネット証券であれば、スマートフォンから数タップで手続きが完了します。

口座の開設の申し込みをおこなえば、あとは待つだけです。IPO投資の申し込みもおこない、当選を待ちましょう。

以上がIPO投資の基本的な流れとなります。

しかし、どの証券会社を選べばよいのか分からず悩んでいる方もいるでしょう。

そこで次の見出しでは、IPO投資におすすめの証券会社を10社紹介します。

IPO投資におすすめの証券会社10選

ここではIPO投資におすすめの証券会社を10社紹介します。

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • 楽天証券
  • SMBC日興証券
  • 野村証券
  • 大和証券
  • 松井証券
  • みずほ証券
  • 大和コネクト証券
  • 岡三オンライン

IPO投資を考える際、証券会社選びは重要な要素となります。それぞれの証券会社には独自の特性があるためです。

それぞれの特徴を詳しく解説します。

SBI証券

SBI証券は、IPO取扱数が豊富で知られる証券会社です。

2022年に新規上場した91社のうち89社もの取扱いがあり、全体の98%を占めるなど圧倒的な存在感があります。

IPO抽選で当選しなかった場合に得られる「IPOチャレンジポイント」が大きな魅力です。

次回以降のIPOでポイントを活用すると当たりやすくなるため、一度でもチャレンジしたことが報われる仕組みとなり、多くの投資家から支持を得ています。

また、SBI証券ではIPO抽選に当選したあとでも、ペナルティを受けることなくキャンセルが可能です。

市況が急変したり、企業の評判が下がったりした場合でも問題なくキャンセルできます。

マネックス証券

マネックス証券のIPOは2021年の取扱実績が72社と極めて高く、主幹事数も1社あります。

マネックス証券では100%完全平等抽選を採用しており、すべての参加者に公平な機会を提供しています。

そのため、頻繁にIPOに応募したい方や、公正な抽選を望む方にはとくに適しているでしょう。

また、NISA口座を通じたIPO投資を希望する方にも強くおすすめできます。

しかし、マネックス証券のIPOは事前入金が必要なため、避けたい方はほかの証券会社を検討してみるとよいでしょう。

資金の流動性を重視する方や、短期間での投資回転を望む方は、事前入金不要の証券会社を探すことをおすすめします。

楽天証券

楽天証券のIPO取扱数は年々増加しており、2022年には65社と、全証券会社中で堂々の2位に躍り出ました。

すべてのIPO株が抽選に回される点は、個人投資家には大きな利点となります。

1単元=1票の抽選方式であるため、多くの資金を用意して多くの単元を申し込めば、その分当選確率が上がります。

また、楽天証券の特筆すべきポイントは、手数料0円の株売買サービスです。

1日100万円までの取引なら手数料が発生しないため、IPO当選後の売却も安心です。

2022年10月のみずほ証券との業務提携により、みずほ証券が引き受けるIPOの一部を楽天証券が販売する計画も進行中で、今後さらなる銘柄数の増加が期待できます。

SMBC日興証券

SMBC日興証券は大手総合証券の一角であり、少額投資ができる日興フロッギーを提供しています。

主幹事としての豊富な実績と、利用度に応じて当選確率が高まる点が特徴です。

IPOの取扱数や主幹事数が多く、投資家には非常に魅力的だと言えるでしょう。SBI証券と並び、多くの人々がSMBC日興証券の口座も持つほどの人気ぶりです。

他社とは一線を画す制度が、ステージ優遇特典の独自制度です。

一度目のIPO応募で落選した際、二度目の抽選にて投資家の資産残高に応じて当選確率が上昇します。

SMBC日興証券を主な利用先とすると、当選確率が向上しやすくなるのは魅力的な要素といえるでしょう。

野村証券

野村證券は国内最大の証券会社であり、業界トップクラスの主幹事数を誇ります。

特徴の一つは、前受金なしでIPOの抽選に参加できることです。多くの企業のIPO抽選に申し込め、当選確率を高めることが期待できるでしょう。

また、ネット抽選ではすべての投資家が同じ当選確率である完全平等抽選制を採用しているため、初心者でも容易に参加できるメリットがあります。

口座開設は無料であるため、IPO投資をおこなう上で、保有しておくと便利です。

ほかの証券会社と比較して、取引手数料が若干高めな点はデメリットです。

しかし野村證券は前受金なしで抽選に参加できるため、IPO投資をする際には選択肢に上がる証券会社といえるでしょう。

大和証券

大和証券は、2022年の主幹事数で全証券会社の頂点に立っており、IPO分野に強い意気込みを示しています。

大手五社の一角として、日本郵政グループ3社、JR九州、SoftBankといった超大型IPOの主幹事となることも多くあります。

注目すべきは、10%分の同率抽選の公平性です。一人1単元しか申し込めないため、資金量による当選確率の偏りがなく、誰もが平等にチャンスがあります。

また、2019年2月から始まった「ステージ別抽選」も大和証券の魅力です。

預かり資産の量に応じて当選確率が変動し、平等抽選から漏れた方を対象に追加抽選をおこないます。

とくに「プラチナランク」では一人当たり25票が与えられ、当選確率が大きく向上します。

松井証券

松井証券は2021年に56社のIPOを取り扱いました。

主幹事こそないものの、70%以上が完全平等抽選で、事前入金も不要です。

資金の柔軟性を重視する方や公平なチャンスを求める方に、非常に魅力的な証券会社だといえるでしょう。

また、松井証券ではNISA口座でのIPO投資も可能です。

平等な抽選と事前入金の不要さが魅力的ですが、その特性があなたの投資スタイルに適しているかどうかを見極めることが重要です。

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みずほ証券

みずほ証券は、業界内でもトップクラスの幹事数を誇ります。

全体の6割から7割の大規模な幹事数は、みずほ証券が多くのIPOに関与していることを示しており、投資家に多くの投資機会を提供します。

また、みずほ証券のIPOはネット分が公平抽選であるため、すべての投資家が公平な条件で投資機会を得られます。

公平抽選制度は、口座残高や取引頻度に関係なく、一人一人の投資家が平等にチャンスを得られるシステムです。

初心者から経験豊富な投資家まで、幅広い層に対して魅力的な選択肢となります。

auカブコム証券

auカブコム証券は、完全平等抽選100%を採用している証券会社です。

すべての投資家が公平な抽選チャンスを享受できます。

口座開設数が比較的少なく、一定のIPO取扱実績があるため、穴場として注目されているサービスです。

抽選スケジュールが後期型であることから、抽選のライバルが減る可能性があります。

また、auカブコム証券は三菱UFJフィナンシャル・グループに属しており、その中心的な役割は、三菱UFJモルガンスタンレー証券からのIPO委託販売です。

IPOの取扱件数自体は多いものの、あくまで委託販売であるため、目論見書に名前が表記されることは少ないです。

三菱UFJモルガンスタンレー証券が主幹事を務めるIPOの際には、auカブコム証券の公式サイトをチェックし、最新の情報を得ましょう。

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岡三オンライン

岡三オンラインは、口座開設数が約40万口座の証券会社です。競争率は比較的低めで、2021年には49社のIPOを取り扱うなど一定の実績があります

事前に資金を入れておく必要がなく、当選したあとで入金で対応可能です。無駄なく効率的に資金を利用できます。

また、取引量に連動して当選確率が上がるステージ制度も導入しています。定期的に岡三オンラインで取引をおこなうことで、IPOに当選しやすくなるでしょう。

口座開設数は多くないもののIPOの取扱数が多かったり、事前入金が不要であったりする点で岡三オンラインは穴場といえます。

IPO投資のための証券会社を選ぶ際のポイント

IPO投資のための証券会社を選ぶ際のポイントは次の6つです。

  • IPO株の取扱数
  • 口座数
  • 抽選方法
  • 売却時の手数料
  • 事前入金が必要か
  • 主幹事かどうか

詳しく解説します。

IPO株の取扱数

IPO株はどの証券会社でも取り扱いしているわけではありません

証券会社に応じて取り扱うIPO株の数は異なるため、より多くのIPO株を取り扱う証券会社の方が有利です。

たとえば、大手の証券会社は多くのIPO株を取り扱いしており、小規模な証券会社は取扱数が少ない場合もあります。

口座数

当選確率に直結するため、口座数も重要な選択基準です。

口座数が多い証券会社では、その分競争率が高くなります。口座数が多い証券会社でIPOに申し込むと、当選確率は相対的に下がるでしょう。

たとえば、口座数が100万件の証券会社と10万件の証券会社で同じ数のIPO株を扱う場合、口座数が少ない方が当選しやすくなります。

しかし、口座開設数が少なくてもIPO株の取り扱いをしていなければ意味がありません。

口座数が多い証券会社は一般的に多くのIPO株を取り扱う傾向にあるため、バランスを見つけることも大切です。

抽選方法

各サービスごとの抽選方法も非常に重要です。

証券会社では、口座の残高や取引量で抽選の優遇措置をおこなう場合もあります。

一方、完全平等抽選を採用している会社もあります。

どちらがよいかは自身の投資スタイルによりますが、基本的に資産が少ない場合は、完全平等抽選が採用されている証券会社で口座開設しておきましょう。

一方で現在大口投資家であるなら、優遇措置のある証券会社がおすすめです。

売却時の手数料

売却時の手数料が高いと、得られる利益が減少します。

手数料は証券会社ごとに異なり、一部の証券会社では一定の条件を満たすと手数料が無料です。

たとえば、楽天証券は1日の売買代金が100万円までなら手数料が無料になります。このような情報を活用すると、手数料を抑えて投資できます。

また、ネット証券は比較的手数料が低い会社もあるため、コストの部分はチェックしておきましょう。

事前入金が必要か

事前入金が必要か否かは、IPO投資の初期費用を考える際に重要な要素となります。

事前入金が必要な証券会社では、抽選に申し込む前に資金を預けなければなりません。

資金力が少ない方には、ハードルが高くなるでしょう。

一方、事前入金不要な証券会社では、抽選に申し込むための資金負担が軽減されます

たとえば、野村證券やSBI証券では、IPO抽選申し込み時に事前入金が不要です。

事前入金が不要な証券会社を選べば、初期費用を抑えつつIPO投資に参加できます。

主幹事かどうか

証券会社がIPOの主幹事になるかどうかも大切なポイントです。

主幹事になる証券会社は、新規公開株の大部分を取り扱うため、当選確率が高くなる可能性があります。

そのため、主幹事になりやすい証券会社を選ぶとよいでしょう

たとえば、大手のみずほ証券や野村證券は、多くのIPOで主幹事を務めています。このような証券会社を選ぶことで、より多くのチャンスをつかめます。

IPO投資に関するよくある質問

IPO投資に関するよくある質問は次のとおりです。

  • IPO投資に必要な初期費用は?
  • 当選確率を上げる方法は?
  • ネット証券と一般的な証券会社の異なる点は?

詳しく解説します。

IPO投資に必要な初期費用は?

IPO投資にかかる初期費用は、証券会社により異なります。多くの場合、口座開設自体の費用は無料です。

しかし、IPOの申し込みに当選した際には、当選した株式の購入資金が必要となります

株式の購入資金は、IPOの公開価格と申し込んだ株数によります。

具体例を挙げると、一株が1,500円の企業がIPOをおこない、100株申し込み当選した場合、必要な初期費用は15万円です。

当選確率を上げる方法は?

IPO投資の当選確率を上げる方法として一般的なのは、複数の証券会社に口座を開設し、IPO申し込みをおこなうことです。

IPOの抽選は各証券会社ごとにおこなわれるため、口座を開設する証券会社が多ければ当選のチャンスが増えます。

また、各証券会社の優遇制度を理解し、条件を満たす取引をおこなうのも有効です。

たとえばSBI証券ではチャレンジポイント制度を採用しています。

IPO投資に応募して外れるとポイントが貯まり、次回以降そのポイントを使うと当たりやすくなるものです。

ネット証券と一般的な証券会社の異なる点は?

ネット証券と一般的な証券会社の最大の違いは、取引の手続きがすべてネット上で完結する点です。

取引時間や場所の制約が少なく、手数料も一般的な証券会社に比べて安価になります。

一方、ネット証券の多くは店舗を持たないため、直接相談する場がない点がデメリットとして挙げられます。

まとめ

IPO投資のおすすめ証券会社や選び方を解説しました。

IPO投資をはじめるためには、まずは証券会社で口座を開設する必要があります。

口座開設をする際に重要なのは、証券会社が取り扱うIPO株の数と、口座数です。

大手証券会社は多くのIPO株を取り扱うため、多様な投資機会を提供しています

しかし、口座数が多いため競争率は高く、当選確率は相対的に下がるでしょう。

口座数が少ない証券会社は競争率が低く当選確率は上がりますが、取り扱うIPO株の数は限られている可能性があります。

そのため、あなたの投資スタイルに最も合った証券会社を選ぶことが大切です。

本記事で紹介したおすすめ証券会社を参考にして、IPO投資で資産を増やしましょう。

<参考>
SBI証券
マネックス証券
楽天証券

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