冠婚葬祭やイベント、就職や引っ越しなどでお金が必要になるケースは少なくありません。
現金の融資を受けたいとき、候補に挙がるのが銀行カードローンと消費者金融です。
しかし銀行カードローンと消費者金融にどのような違いがあるのか、どちらを選べばよいのかわからず悩む方は多いでしょう。
銀行カードローンと消費者金融では、適用される法律や金利、融資までのスピードが異なります。
本記事では銀行カードローンと消費者金融の違いやそれぞれのメリットとデメリットについて、わかりやすく解説します。
融資を受けようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【借入方法別】サービス比較表
大手消費者金融 | 中小消費者金融 | 銀行カードローン | |
---|---|---|---|
特徴 | Web完結で手軽に借り入れ バレにくいサービスが豊富 | 大手よりも審査が柔軟 無利息期間ありのサービスも | 大手よりもお得な金利 総量規制の対象外 |
おすすめの方 | 初めて借り入れをする方 | 審査通過が不安な方 | 安心の金利で借り入れしたい方 |
おすすめ サービス | \30日間の無利息期間あり/公式サイト | \全国展開で安心/ 公式サイト | \安心の金利/ 公式サイト |
\スピード融資に対応/ 公式サイト | \無利息期間が長い/ 公式サイト | \少額からの返済OK/ 公式サイト | |
\Tポイントが貯まる/ 公式サイト | \複数の他社借り入れOK/ 公式サイト | \金利優遇あり/ 公式サイト |
- 中小消費者金融は大手に落ちた方が主な対象…
- 銀行カードローンは審査の通過が難しい場合あり…
まずは大手消費者金融への申し込みを検討しよう!
銀行カードローンと消費者金融の違い
銀行カードローンと消費者金融は、主に次の点において異なります。
- 適用される法律が銀行法か貸金業法か
- 金利の上限が異なる
- 融資までの時間が異なる
それぞれの違いを把握して、自身の希望に適したサービスを選びましょう。
適用される法律が銀行法か貸金業法か
銀行カードローンと消費者金融では、適用される法律が異なります。
銀行カードローンを提供している銀行には、銀行法が適用されています。
銀行法とは、銀行業務に関わる諸事項を定めた法律です。
一方、消費者金融に適用されているのは貸金業法です。
貸金業法とは、消費者金融をはじめとする貸金業者の運営や、貸金業者からお金を借りる際のルールについて定められた法律です。
適用される法律が異なることから、銀行と消費者金融では貸付の基準やルールも変わります。
金利の上限が異なる
銀行カードローンと消費者金融では、金利の上限も異なります。
一般的な銀行カードローンの場合、金利の上限は14%〜15%ほどです。
一方、消費者金融の上限金利は18%前後です。
金利をできる限り抑えたい方、借り入れが少額のみの方は、銀行カードローンを検討するとよいでしょう。
融資までの時間が異なる
融資までのスピードも、銀行カードローンと消費者金融の大きな違いです。
銀行カードローンは安全性が高く、金利も低めに設定されているものの融資までのスピードは遅めです。
なかには口座開設を含めて、1週間以上の時間が必要なケースもあります。
しかし多くの消費者金融では、最短即日に融資を受けられます。
短いところでは数十分で融資を受けられることもあり、非常にスピーディです。
そのためすぐに現金が必要な方には、消費者金融が向いているでしょう。
銀行カードローンのメリット
消費者金融と比較した場合の銀行カードローンのメリットは、次のとおりです。
- 金利が低い
- 年収の1/3を超える貸付ができる
- 銀行口座があると金利や審査を優遇される場合がある
銀行カードローンを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
金利が低い
銀行カードローンは消費者金融と比較して金利が全体的に低く、返済の負担を抑えることができます。
代表的な銀行カードローンの金利は、次のとおりです。
銀行カードローン名 | 最低金利 | 最高金利 |
---|---|---|
三井住友銀行カードローン | 年1.5% | 年14.5% |
イオン銀行カードローン | 年3.8% | 年13.8% |
楽天銀行カードローン | 年1.9% | 年14.5% |
セブン銀行カードローン | 年12.0% | 年15.0% |
金利が低いほど返済額の合計は減少するため、なるべく金利が低い金融機関を選べば、借り入れ時も安心でしょう。
年収の1/3を超える貸付ができる
銀行法に従い運営されている銀行カードローンでは、総量規制を超えた貸付も可能です。
総量規制とは、貸金業者からの借り入れ合計額を年収の3分の1までとする決まりです。
消費者金融には総量規制が適用されており、どれほど優良な顧客でも年収の3分の1以下の借り入れしかできません。
一方、銀行は総量規制の対象外であり、年収の1/3を超える貸付ができます。
ただし借り入れのまえには審査が実施されるため、銀行カードローンでも年収の1/3以下の融資しか受けられない可能性もあります。
融資額を増やしたい場合は、返済期日を守り実績を積んでみてください。
銀行口座があると金利や審査を優遇される場合がある
銀行カードローンのサービスを提供している銀行に口座を保有していると、金利や審査で優遇されることもあります。
たとえばみずほ銀行で住宅ローンの契約をしている場合、みずほ銀行カードローンの金利が年0.5%下がります。
また楽天銀行カードローンでは、楽天会員ランクに応じて審査が優遇されます。
金利をさらに下げたい方、審査が不安な方は優遇制度がある銀行カードローンを選びましょう。
銀行カードローンのデメリット
銀行カードローンには、次のようなデメリットもあります。
- 融資まで時間がかかる
- 口座開設をしないといけない場合がある
後悔のないよう、利用のまえに確認しておきましょう。
融資まで時間がかかる
銀行カードローンは融資審査をより慎重におこなうため、実際にお金を受け取るまでには時間がかかります。
審査期間が長い銀行カードローンでは融資までに1週間以上かかる場合もあるため、すぐにお金が必要な方には不向きです。
どうしても銀行で早く融資を受けたい場合は、審査期間が短い銀行を探してみてください。
口座開設をしないといけない場合がある
銀行カードローンの多くは、対象の銀行で口座開設をしなければ利用できません。
口座がない場合、口座開設の手続きも必要となるため融資までにかかる時間はさらに伸びるでしょう。
しかし一度口座を開設すれば、繰り返し融資を受けることも可能です。
また口座を開設すると、審査や金利で優遇される可能性もあります。
継続して利用したい銀行カードローンであれば、指定の口座を開設しておくとよいでしょう。
消費者金融のメリット
消費者金融ならではのメリットは、次のとおりです。
- 最短で即日の融資が可能
- 返済日が決めやすい
- 簡単に申し込める
消費者金融の特徴もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
最短で即日の融資が可能
消費者金融の融資スピードは早く、最短即日に融資が受けられます。
審査の状況により融資が翌日以降となるケースもありますが、銀行カードローンと比較してスピーディに融資を受けられるでしょう。
また申し込みも手軽で、すぐに結果を確認したい場合は簡易審査も利用できます。
少しでも早く融資を受けたい方には、消費者金融が向いているでしょう。
返済日が決めやすい
消費者金融の返済日は柔軟に設定されており、返済日を自身の都合にあわせて決めることができます。
たとえばアコムでは、返済日をいつにするのか利用者側が指定できます。
また一度返済日を決めたあと、変更が可能な消費者金融も少なくありません。
給料日のあと、月末などわかりやすい日付で返済日を設定してみてください。
簡単に申し込める
消費者金融の申し込み手続きは簡単であり、口座の開設は不要です。
最短20分で申し込める消費者金融もあることから、誰でも気軽に利用できるでしょう。
消費者金融のデメリット
消費者金融のデメリットは、次のとおりです。
- 金利が高い
- 借りられる額の上限が年収の1/3以下
- 違法な闇金業者もある
銀行カードローンと比較したうえで、慎重に検討してみてください。
金利が高い
消費者金融の金利は、銀行カードローンと比べて高めに設定されています。
たとえば業界大手のプロミスでは、最大金利が17.8%です。
またアコムでも最大金利は18.0%であり、銀行カードローンと比較すると最大金利が高めです。
金利の低さにこだわる方は、銀行カードローンを検討してみてください。
借りられる額の上限が年収の1/3以下
消費者金融は貸金業法に従い運営されているため、総量規制の対象となります。
そのため借りられる金額の上限は、他社と合計して年収の1/3以下です。
すでにほかの消費者金融で年収の1/3のお金を借りている場合、新規の申し込みはできません。
年収の3分の1以上の借り入れが必要なときは、銀行カードローンに相談してみてください。
違法な闇金業者もある
消費者金融のなかには、貸金業法に従わず運営をおこなう違法な闇金業者も紛れています。
違法な闇金業者を一度でも利用すると、情報が複数の悪質な業者間で共有されさまざまなトラブルにつながります。
闇金は決して利用しないようにしましょう。
合法な貸金業者と闇金を見分けたいときは、登録貸金業者情報検索入力ページを確認してみてください。
検索しても登録貸金業者情報に情報がない場合、その業者は闇金といえます。
各金融機関の借入の流れ
ここからは銀行カードローン、消費者金融それぞれで借り入れの流れを解説します。
スムーズに申し込めるよう、基本的な流れをおさえておきましょう。
銀行のカードローンの場合
銀行カードローンの借り入れ手順は、次のとおりです。
- 申し込みフォームで必要事項を入力する
- 必要書類を準備して提出する
- 審査の結果を待つ
- ローンカードを受け取る
対象の銀行口座がない場合、カードローンの手続きをおこなうまえに銀行口座の開設手続きが必要です。
Webから銀行口座を開設する手順は、次のとおりです。
- 口座開設ページで必要な情報を入力する
- 本人確認書類の写真をアップロードする
- キャッシュカードを受け取る
銀行口座開設に関わる書類は、自宅に届く可能性があります。
家族に内緒でカードローンを利用したい場合は、十分注意してください。
消費者金融の場合
消費者金融で融資を受けるまでの基本的な手順は、次のとおりです。
- Webフォームから必要事項を伝えて申し込む
- 審査の結果を待つ
- 審査完了後、ATMまたは指定の銀行口座で融資を受ける
消費者金融のローンの申し込みは短時間で完了します。
あらかじめ必要書類を用意し、よりスムーズに申し込みを進められるよう準備しておきましょう。
銀行カードローンや消費者金融の返済が遅れたらどうなる?
銀行カードローンや消費者金融の返済が遅れた場合、次のトラブルが発生する可能性があります。
- 遅延損害金が発生する
- 信用情報に残る
- 銀行のカードローンが強制停止される
- 強制執行される可能性がある
返済延滞のリスクを理解したうえで、計画的に利用しましょう。
遅延損害金が発生する
返済が遅れると、遅れた日数に応じて遅延損害金が発生します。
遅延損害金の金額は金融機関により異なりますが、アコムで年20%、三井住友銀行カードローンの場合で年19.94%です。
返済が遅れるほど遅延損害金の金額は大きくなり、金銭的な負担も増加します。
遅延損害金は1日単位で計算されるため、支払額を減らすには1日でも早く返済を完了させることが大切です。
信用情報に残る
返済が遅れると信用情報に返済遅延の記録が残り、今後カードローンやクレジットカードの申し込みをする際に不利となります。
信用情報とは、クレジットカードやローンの契約に関わる情報のことです。
これまでの申し込み履歴や契約状況、返済の状況などが細かく記録されています。
もしカードローンの返済に一定期間遅れると、信用情報に残り今後の審査に落ちる原因となります。
返済延滞の記録は最大5年程度残るとされているため、返済日は必ず守りましょう。
銀行のカードローンが強制停止される
長期間返済をせず放置した場合、悪質な利用者と判断されてカードローンの利用が強制停止されます。
カードローンが強制停止されると、追加の借り入れができなくなります。
さらに残高を一括で返済するよう要求されるため、まとまったお金がないと非常に厳しい状況となるでしょう。
相談すれば分割払いもできますが、返済を完了させてもカードローンの契約は難しくなるでしょう。
強制執行される可能性がある
返済をせず、銀行や消費者金融からの通知を長期間無視すると、法律にしたがい強制執行がおこなわれる可能性があります。
強制執行とは、借りたお金を返済するために給与や預金などの財産が差し押さえられることです。
一度裁判所から債権差押命令が出ると、差し押さえに応じる以外の選択肢はなくなります。
強制執行になるまえに、返済をおこなうまたは債務整理をおこない、差し押さえを回避してください。
銀行カードローンや消費者金融に関するよくある質問
銀行カードローン、消費者金融についてのよくある質問は次のとおりです。
- 審査基準に違いはありますか?
- 職場や家族に借りていることがバレますか?
- 消費者金融で借りても大丈夫ですか?
気になる質問をチェックして、疑問を解消しておきましょう。
審査基準に違いはありますか?
消費者金融や銀行カードローンの審査基準は、明かされていません。
しかし一般的に銀行カードローンの方が審査が厳しく、消費者金融の審査は比較的簡単とされています。
ただし審査が甘いとされる消費者金融でも、必ずお金を借りられるわけではありません。
申し込みの際は安定した収入を得たうえで、正しい情報を入力しましょう。
職場や家族に借りていることがバレますか?
多くの消費者金融、銀行カードローンでは、周りにローンの利用がバレないよう配慮を実施しています。
具体的な配慮には、次のものがあります。
- 郵送物に会社名を明記しない
- 融資の申し込みについてほかの方に聞かれても口外しない
- 職場や自宅に電話をかける際には担当者の個人名を名乗る
上記の配慮により、審査や契約の過程でローンに申し込んでいると知られる可能性は低いでしょう。
ただし銀行カードローンを利用する際、口座を開設すると口座開設に関する書類が家に届く可能性はあります。
新しく口座を開設する際は、十分注意しましょう。
家族や会社に借入がバレたくない方は、周囲にバレにくい消費者金融カードローン5選をチェックしてみてください。
消費者金融で借りても大丈夫ですか?
貸金業法を遵守し、安定した運営を続けている消費者金融であれば利用しても問題ありません。
ただし数ある消費者金融のなかには、違法な闇金業者も存在します。
違法な闇金業者を一度でも利用すると情報がほかの違法な業者に広がり、繰り返し勧誘が来るようになります。
また高額な金利を支払うよう要求され、自宅や職場に対する嫌がらせが続く可能性もあるでしょう。
お金を借りる際は、法律に基づいて運営をしている消費者金融または銀行カードローンを利用してください。
まとめ
今回は銀行カードローンと消費者金融の違い、それぞれのサービスのメリットやデメリット、利用手順などについて解説しました。
銀行カードローンは金利が安く、限度額も高めに設定されているため長期の利用に向いています。
しかし融資までのスピードは早くないため、すぐに現金が必要な方は最短即日融資の消費者金融を利用してみてください。
消費者金融は金利が銀行と比べて高いものの、口座なしで手軽に申し込める点が魅力です。
それぞれの強みを理解して、状況に適したサービスを選びましょう。