カードローンを選ぶうえで、金利の低さを重視する方は多いのではないでしょうか。
支払う利息を抑えるためには、カードローンの金利の相場を知り、平均より低いサービスへ申し込みたいところです。
結論からお伝えすると、金利相場は消費者金融系カードローンが15.0%〜18.0%程度、銀行系カードローンが15.0%程度です。
本記事ではカードローンの種類ごとの詳しい金利相場と、利息を抑えるコツについて解説します。
金利が低くても利息総額が多くなることもあるため、借り入れの返済金額をなるべく少なくしたい方は、本記事を読んで利息の負担が少ないカードローンに申し込みましょう。
【目的別】大手カードローン会社比較表
大手会社 | 注目ポイント | 融資時間 | 審査時間 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
プロミス | 最短3分※2の スピード融資 簡単診断する | 最短3分※2 | 最短3分※2 | 詳細を見る |
SMBCモビット | が運営 独自の審査が 期待できる 簡単診断する | クレカ会社最短60分※3 | 10秒簡易審査 | 詳細を見る |
アコム | 新規貸付率が 39.4〜44.7%と 他社より高め※4 簡単診断する | 最短20分※1 | 最短30分 | 詳細を見る |
アイフル | 独立した業者 他社より柔軟な審査が期待できる 簡単診断する | 銀行傘下でない最短18分※1 | 最短18分※1 | 詳細を見る |
カードローンの金利とは?
はじめに、カードローンの金利について解説します。
「そもそもカードローンの金利とは何か」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
借入金額に対して発生する利息の割合
金利とは、借り入れ金額に対して発生する利息の割合のことです。
15.0%と表示されている場合は、融資を受けた金額に対して15.0%の利息が上乗せされます。
1か月に発生する割合を表す際は月利、1年間に発生する割合を表す際は年利と呼びます。
カードローンの金利で表示されるのは、基本的には年利です。
金利の割合が低い方が、利息が少なくなり返済の負担が軽減されます。
金利から利息を計算する方法
金利から利息を計算する方法は次のとおりです。
借入残高×金利÷365日×借入日数
一例として、50万円を金利18.0%で借りた場合と、金利15.0%で借りた場合の利息がどうなるのかを紹介します。
金利 | 1か月でかかる利息 | 1年でかかる利息 |
---|---|---|
年利18.0%の場合 | 7,500円(30日で計算すると約7,397円) | 9万円 |
年利15.0%の場合 | 6,250円(30日で計算すると約6,164円) | 7万5,000円 |
金利18.0%で借りた場合と金利15.0%で借りた場合で、利息に大きな差が出ることがわかります。
カードローンには上限金利がある
カードローンの借り入れには、利息制限法という法律により上限金利が設定されています。
上限金利の値は次のとおりです。
借り入れ額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 20.0% |
10万円以上100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
上記の制限内であれば、貸付業者は金利を自由に決めてよいと定められています。
借り入れ額が大きくなるほど、上限金利は下がっていく仕組みです。
20.0%を超える金利が設定されている業者は利息制限法に反した闇金の可能性が高いため、借り入れ先を探す際は注意しましょう。
カードローンの金利は2種類
カードローンの金利は、次の2種類に分けられます。
- 固定金利
- 変動金利
固定金利とは、借り入れをしたときから値の変わらない金利のことです。金利の見直しがされないため、返済計画を立てやすいメリットがあります。
変動金利は、金利が固定される固定金利とは異なり、返済中に金利が見直されます。
金利が低くなれば返済額が少なくなり、金利が高くなれば返済額が上昇する仕組みです。
カードローンの金利相場
カードローンの金利相場を種類ごとに紹介します。
カードローンの種類 | 下限金利の相場(年利) | 上限金利の相場(年利) |
---|---|---|
消費者金融カードローン | 3.0%〜 | 18.0% |
銀行カードローン | 1.5%〜 | 18.0% |
クレジットカードのキャッシング | 15.0%〜 | 18.0% |
消費者金融系や銀行系など、カードローンは種類ごとにある程度の金利相場があります。
詳しく解説するので、カードローンに申し込む予定の方はぜひチェックしておきましょう。
消費者金融カードローンの金利相場
消費者金融系カードローンの金利相場は、15.0%〜18.0%程度です。
参考として、大手消費者金融の金利を次の表にまとめました。
サービス名 | 下限金利(年利) | 上限金利(年利) |
---|---|---|
SMBCモビット | 3.0% | 18.0% |
レイク | 4.5% | 18.0% |
プロミス | 4.5% | 17.8% |
アイフル | 3.0% | 18.0% |
アコム | 3.0% | 18.0% |
上限金利で見ると、大手消費者金融の多くが18.0%になります。
消費者金融系カードローンは、銀行系カードローンと比較すると上限金利が高くなりやすい点がデメリットです。
ただし、銀行系カードローンよりも審査に通過しやすく、無利息期間や即日融資などのサービスが充実している傾向にあります。
銀行カードローンの金利相場
銀行系カードローンの上限金利の相場は、15.0%程度です。
一方、下限金利はカードローンごとに大きく異なります。
主な銀行カードローンの下限金利と上限金利を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
サービス名 | 下限金利(年利) | 上限金利(年利) |
---|---|---|
楽天銀行スーパーローン | 1.9% | 14.5% |
セブン銀行カードローン | 12.0% | 15.0% |
イオン銀行カードローン | 3.8% | 13.8% |
三井住友銀行カードローン | 1.5% | 14.5% |
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | 1.8% | 14.6% |
大手消費者金融よりも金利が低く、はじめて借りる方でも利息の負担が少ないことがわかります。
ただし、銀行系カードローンは消費者金融と比べると、即日融資に対応しているサービスが少ない点がデメリットです。
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クレジットカードローンの金利相場
クレジットカードローンの金利相場は、消費者金融系カードローンと同じく15.0%〜18.0%程度です。
クレジットカードに付帯したキャッシング枠を利用して、借り入れをするサービスのことです。
カード発行の際にキャッシング枠を申請する、発行した後にキャッシング枠に申し込む2通りの加入方法があります。
消費者金融と異なる点には、下限金利が高い点が挙げられます。
クレジットカードローンの金利の一例
サービス名 | 下限金利(年利) | 上限金利(年利) |
---|---|---|
三井住友カード | 15.0% | 18.0% |
JCBカード | 15.0% | 18.0% |
楽天カード | 18.0% | 18.0% |
上記の表からわかるとおり、多くのクレジットカードローンは下限金利が15.0%以上と高く、金利の軽減にはあまり期待できません。
しかしキャッシング枠が付帯したクレジットカードを所持していた場合、今すぐ利用をはじめられる利点があります。
カードローンの金利を比較するときの注意点
カードローンの金利を比較、検討するうえでの注意点は次のとおりです。
- 下限金利ではなく上限金利で比較する
- 銀行カードローンは利息総額が多くなる可能性がある
- 金利が低いとカードローン審査が厳しくなりやすい
詳しく解説します。
下限金利ではなく上限金利で比較する
借り入れをはじめる際は、下限金利ではなく上限金利を見て比較する必要があります。
カードローン、とくに消費者金融をはじめて利用する際は、上限金利が適用される可能性が高いためです。
金利はサービスを継続して利用する、または借り入れ額(利用限度額)が大きくなるほど低くなるよう設定されています。
カードローンの金利相場を比較する際は、上限金利の低いカードローンをチェックしましょう。
銀行カードローンは利息総額が多くなる可能性がある
銀行カードローンは、金利が低くても利息総額が多くなる可能性があります。
銀行カードローンは消費者金融と比べて、毎月返済する金額を少なく設定できるサービスが多いためです。
例を挙げると、楽天銀行スーパーローンは毎月2,000円(税込)、イオン銀行カードローンは毎月1,000円(税込)から返済できます。
月々の返済金額が少ないと毎月の返済負担は減るものの、利息がかかる元本がなかなか減らず、結果的に利息の負担は大きくなります。
返済期間が長引くほど利息は増えるため、銀行カードローンを利用する際は返済ペースが遅れないように気をつけなければなりません。
金利が低いとカードローン審査が厳しくなりやすい
金利が低いカードローンは、その分審査が厳しくなりやすい傾向にあります。
カードローンは金利により収益を得ているため、低金利でお金を融資して貸し倒れが起きると経営が難しくなります。
そのため低金利のカードローンは、金利の高いカードローンよりも厳しく審査をおこない、貸し倒れを防がなくてはなりません。
これまでカードローンやクレジットカードの支払いに延滞がなく、安定した仕事についているのであれば金利の低いカードローンに申し込んでみましょう。
信用情報や収入に自信のない方は、比較的審査が甘い消費者金融がおすすめです。
カードローンの金利や利息を抑える方法
カードローンの金利や利息を抑える方法は次のとおりです。
- 無利息期間サービスを利用する
- 給料日に近い返済日を設定する
- 随時返済(追加返済)で返済を早める
- 借入や返済に手数料が発生しないものを選ぶ
- 利用限度額を増枠して金利を低くする
利息を抑えるためには、金利のみならず提供サービスや手数料についてもチェックしておく必要があります。
お得なカードローンを選ぶコツや、利息を抑える具体的なコツを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
無利息期間サービスを利用する
無利息期間サービスを利用すると、カードローンの利息を抑えられます。
無利息期間サービスとは、一部のカードローンが提供している一定期間金利が0になるサービスのことです。
基本的には、はじめて申し込みをする方向けのサービスであり、すでにサービスを提供しているカードローンで借り入れをしている方は対象外となります。
2023年6月時点で、無利息期間サービスを実施しているカードローンは次のとおりです。
サービス名 | 無利息期間 | 適用条件 |
---|---|---|
アコム | 最大30日間 | はじめて申し込む方 |
プロミス | 最大30日間 | はじめて申し込む方 |
アイフル | 最大30日間 | はじめて申し込む方 |
レイク | 最大180日間(※1) | はじめて申し込む方 |
フタバ | 最大30日間 | はじめて申し込む方 |
セントラル | 最大30日間 | はじめて申し込む方 |
楽天銀行スーパーローン | ー | ー |
アコムやプロミスなど、大手消費者金融が主に提供しています。
利息の負担をなるべく減らしたい方は、無利息期間が設定されているカードローンに申し込みましょう。
給料日に近い返済日を設定する
給料日に近い日に返済を設定しておくと、利息の負担を軽減できます。
毎月忘れずに返済をして、借り入れ残高を減らせるためです。
給料日から遠い日に返済日を設定すると、つい使いすぎてしまい毎月返済するお金を用意できない可能性があります。
期日までの返済ができない状態が続くと、ペナルティとして遅延損害金が発生し、さらに利息が膨らんでしまいます。
大手消費者金融では、利息制限法の上限である20.0%が上乗せされる場合が多いです。
早めに返済するほど利息を抑えられるため、支払いが遅れないよう給料日近くに返済日を設定しておきましょう。
随時返済(追加返済)で返済を早める
ボーナス(賞与)や宝くじ、副業などでお金が入ってきたら、随時返済(追加返済)で返済を早めましょう。
随時返済(追加返済)とは、毎月の返済とは別に、追加で借り入れの返済をする方法です。
借り入れ残高が減り、利息の負担を抑えられる点がメリットです。
利息は融資を受けた金額に上乗せされるため、借り入れ残高が大きいほど利息がかかります。
お金に余裕が出てきた方は、追加で返済をして利息の負担を減らしましょう。
お金が入り次第、随時返済(追加返済)しようと考えている方には、Web上でいつでも返済手続き可能か、もしくは提携ATMが多くいつでも取引できるカードローンがおすすめです。
借入や返済に手数料が発生しないものを選ぶ
取引にかかるコストを抑えたい方は、借り入れや返済に手数料が発生しないカードローンを選びましょう。
カードローンの借り入れや返済を提携ATMでおこなう際は、手数料がかかる場合もあります。
たとえばプロミスでは、提携金融機関、ATM利用時に110円〜220円(税込)の手数料が必要です。
ただし、Web上のサービスや特定の方法を利用すれば、取引手数料を抑えられます。
大手消費者金融で手数料が発生しない方法を次の表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
サービス名 | 手数料無料の取引方法 |
---|---|
アイフル | ・金融機関への振り込み ・インターネット返済 ・口座振替返済 |
レイク | ・SBI新生銀行カードローンATM ・Web返済サービス |
プロミス | ・プロミスATM ・三井住友銀行ATM ・インターネット返済 ・口座振替返済 |
アコム | ・アコムATM |
SMBCモビット | ・三井住友銀行 ・三井住友銀行ATM |
お住まいの近くに手数料が無料になるATMがあるカードローンや、Web上から無料で手続きできるサービスがおすすめです。
利用限度額を増枠して金利を低くする
利用限度額の増枠申請が通ると、金利が低くなる場合があります。
そのため利息の負担を軽減したい方には、限度額の増枠が効果的です。
ただし消費者金融を利用する場合は、他社からの借り入れ含めて年収の3分の1以上の借り入れはできません。
総量規制というルールにより、貸金業者は債務者の年収の3分の1までの金額しか貸し出してはいけないためです。
また、利用限度額の増枠審査を通過する必要があります。
継続してカードローンのサービスを利用している方は、増枠申請できないかどうか相談してみましょう。
カードローンや金利に関するよくある質問
カードローンや金利に関するよくある質問を紹介します。
- 金利と利息の違いは?
- 金利が20%以上のカードローンは存在する?
- 金利の引き下げや見直し交渉はできる?
金利や利息について疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
金利と利息の違いは?
利息は借り入れの際、返済に上乗せされる手数料のことで、金利は利息が元本(借り入れした金額)に対してどの程度あるかを示す割合です。
そのため利息が年利18.0%かかるカードローンは、金利が18.0%と表記されます。
金利が20%以上のカードローンは存在する?
金利が20%以上かかるカードローンは、正規の業者には存在しません。
利息制限法により、上限金利は20%以下と定められています。
ただし賃金業者の登録をしないまま営業し、20%以上の金利を提示する違法な業者も存在するため、注意が必要です。
違法業者、いわゆる闇金を利用すると、法外な金利を要求される、犯罪に巻き込まれるなどのリスクがあります。
登録業者であるかどうかは金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で調査可能です。
正規のサービスか不安な方は、金利が利息制限法の範囲内かどうかに加えて、金融庁に登録済みであるかもチェックしておきましょう。
金利の引き下げや見直し交渉はできる?
金利の引き下げや見直し交渉は、カードローンによっては可能です。
カードローンを継続して利用し、期日までに返済を積み上げた実績がある場合は、カードローン会社からの信用を獲得しているため、交渉に応じてくれる可能性があります。
また、返済が苦しい状況を相談すれば、貸し倒れのリスクを考えて金利の見直しがされるケースもあるでしょう。
金利の見直しを考えている方は、他のカードローンを検討する前に現在利用しているカードローンに問い合わせてみてください。
まとめ
カードローンの金利相場は、はじめて借りる場合15.0%〜18.0%になるとわかりました。
借り入れ額が大きくなる、サービスを継続して利用するなどで金利が下がるケースもあるものの、基本的には上限金利が適用されます。
そのため、カードローンを選ぶ際は、下限金利よりも上限金利を比較、検討しましょう。
カードローンの金利、利息を抑える方法としては、無利息期間サービスの活用がおすすめです。
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安定した仕事に就いており、審査に通過する自信がある方は、金利の低い銀行系カードローンに申し込んでみてください。
本記事で紹介した金利相場を参考にして、利息の負担が軽いカードローンに申し込んで返済総額を減らしましょう。