労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)は低金利で借り入れができる?メリットや他社との比較も解説

労働組合や生活協同組合に加入している方で、労金(ろうきん)を利用した経験がある方も多いでしょう。

労金(ろうきん)は預け入れのほかにもカードローンの利用も可能です。

しかし、労金(ろうきん)は預貯金のイメージが強いことから、カードローンの知名度は低く、情報が限られています。

そのため、低金利で借り入れできるのか、自身の審査通過の可能性はどの程度なのか、多くの方が気になることでしょう。

本記事では、労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)の特徴やメリット、デメリットについて解説します。

申し込み手順もあわせて紹介するので、労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)の利用を検討している方は参考にしてください。

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 ※1 保険料を含みます。※2 土日祝日が間に入る場合や申し込み状況により審査時間が数日間かかる場合があります。
※3 ご利用限度額及びお借入利率は審査の結果に応じて決定します。※4 仮審査は最短60分で完了しますが本審査の結果が得られるまで2日かかります。
目次

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)とは

労働金庫の略称である労金(ろうきん)は、労働組合員や国家公務員、地方公務員、生活協同組合(生協)の組合員など、勤労者同士がお互いを助け合うのを目的に資金を出し合って作られた協同組織の金融機関です。

労金(ろうきん)は、銀行と同様に住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなどさまざまなローン商品を提供しており、カードローンも利用できます。

労金(ろうきん)の業務内容は銀行と類似していますが、大きな違いは営利目的ではないことです。

利益の追求を目的としない労金(ろうきん)は、会員の利益と福祉を重視して運営されています。

全国には13の労金組織が存在し、利用できる労金(ろうきん)は、居住地や勤務地によって異なります。

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北海道ろうきん北海道
東北ろうきん青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県
中央ろうきん茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県
新潟ろうきん新潟県
長野ろうきん長野県
静岡ろうきん静岡県
北陸ろうきん富山県・石川県・福井県
東海ろうきん愛知県・岐阜県・三重県
近畿ろうきん滋賀県・奈良県・京都府・大阪府・和歌山県・兵庫県
中国ろうきん鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県
四国ろうきん徳島県・香川県・愛媛県・高知県
九州ろうきん福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県
沖縄ろうきん沖縄県

各地域の労金(ろうきん)は、地域の人々の生活に密着し、さまざまな支援を提供していますが、労金(ろうきん)の対象地域内に在住または勤務していなければ利用できないため注意が必要です。

労金(ろうきん)と銀行の違い

労金(ろうきん)と銀行の違いは次のとおりです。

労金(ろうきん)
  • 会員みずから平等に運営に参加可能
  • 営利目的ではない
  • 勤労者を中心に融資
  • 働く人の生活の役に立つことが目的
  • 預金者から集めたお金は勤労者へ融資
銀行
  • 運営に参加できるのは株式のみ
  • 利益をあげることが目的
  • 企業を中心に融資
  • 企業の発展を手助け
  • 預金者から集めたお金は企業へ融資

最も大きな違いは営利を目的とするか否かと融資先にあります

労金(ろうきん)は営利目的ではなく、組合員の利益と福祉を重視した運営をおこなっています。

銀行と同様に金融機関であるため、総量規制の対象外であり、年収に基づいて借り入れ金額が制限されることはありません。

労金(ろうきん)は労働組合に加入している方に限らず、労金(ろうきん)の対象地域に住んでいる方であれば利用できます。

生協を利用している方やパート、アルバイトの方、未成年の方でも簡単な手続きでサービスの利用が可能です。

労金(ろうきん)は幅広い方が利用できる金融機関であり、多くの方にとって便利な選択肢だといえるでしょう。

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)の申し込み条件

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)を利用するための申し込み条件は、地域によって多少異なる場合があります。

たとえば、中央ろうきんの申し込み条件は次のとおりです。

  • 団体会員の構成員、生協会員の組合員および同一生計家族、または一般勤労者
  • 申し込み時の年齢が満20歳以上かつ契約時の年齢が満65歳未満
  • 同一勤務先に1年以上勤務している(給与所得以外の方は原則として3年以上)
  • 前年度の税込み年収150万円以上で、安定した収入がある
  • 保証協会の保証を受けられる

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)の使い道

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)で受けられる融資額は、最大500万円です。

使い道は自由ですが、ショッピングや旅行、冠婚葬祭、教育資金など、一般的な生活資金に限ります。

事業性資金、投機目的資金、負債整理資金、賃貸の用に供する不動産の取得、リフォームに係る資金(借換資金含む)などは対象外となるため注意しましょう。

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)の特徴やメリット

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)の特徴やメリットは次のとおりです。

  • 利用限度額に関係なく安定した金利
  • 借り換えが便利
  • ATMの手数料が無料
  • 誰でもお金を借りられる
  • 返済方法が豊富

労金(ろうきん)は地域によって条件が異なるため、ここでは中央ろうきんの特徴やメリットをそれぞれくわしく解説します。

利用限度額に関係なく安定した金利

中央ろうきんのカードローン(マイプラン)は、低金利のカードローンで、利率は7.7075%です。

さらに、次の条件を満たすと、金利を最大3.875%まで引き下げられます。

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個人引下げ項目引下げ幅
給与振込指定1.50%
一般財形・エース預金の契約0.30%
財形年金・財形住宅・年金受取エース預金の契約0.60%
年金振込指定1.50%
有担保ローン・金庫扱い住宅金融支援機構融資の契約0.60%
インターネットバンキング(IB)の契約0.60%
公共料金自動支払い(2種目以上)の契約0.30%
ろうきんUCカードの契約0.30%
Web通帳(無通帳預金)の契約0.60%
若年者引下げ(30歳未満)0.60%

上記のとおり低金利で利用可能ですが、年利率3.875%から7.7075%での借り入れが可能なのは、中央ろうきんの団体会員の構成員に限定されている点には注意が必要です。

団体会員の構成員とは、中央ろうきんに出資している会員のことを指します。自身が直接出資していなくても、勤務先の労働組合が中央ろうきんに加入している場合は問題ありません。

勤務先の企業や国家公務員、地方公務員の団体に所属している方が該当します。

借り換えが便利

カードローンの借り換えとは、現在契約しているカードローンを別の会社のカードローンに切り替えることです。

カードローンの借り換えをおこなう際には金利が下がることが前提ですが、中央ろうきんのカードローン(マイプラン)は低金利なため、よりよい条件で借り換えられます。

一般的なカードローンでは、審査によって適用される金利が異なりますが、中央ろうきんのカードローン(マイプラン)は限度額に関係なく一律の金利が適用されます。

中央ろうきんの口座を給与振込の指定口座にするなどの条件を満たすと、金利が引き下げられ、さらに低い利率で借り入れることも可能です。

そのため、現在のカードローンの金利が中央ろうきんのカードローン(マイプラン)の提示金利よりも高い場合、借り換えによって利息の負担を軽減できます。

銀行カードローンも低金利ですが、はじめて契約する場合、年15%程度の金利になることが一般的です。

銀行カードローンからの借り換えでも、現在よりも金利が半分程度になるでしょう。

ATMの手数料が無料

カードローンを契約する際には、ATMの利用手数料も重要な要素となります

カードローンは契約期間中、限度額の範囲内で繰り返し借り入れが可能ですが、ATMの利用回数によっては手数料のみで月に数千円もの出費になる可能性があります。

中央ろうきんのカードローン(マイプラン)では、ATM利用手数料が口座にキャッシュバックされるため、実質手数料が無料です。

そのため、手数料を節約するために特定のATMを探したり、手数料が無料の時間帯を確認したりする必要もありません。

誰でもお金を借りられる

中央ろうきんのカードローン(マイプラン)は、団体会員の構成員や生協の組合員でない方でも利用可能な金融機関です。

一般の勤労者の金利は年5.275%~8.475%に設定されています

一般の勤労者とは、中央ろうきんの対象地域に居住しているか、その地域内の企業で働いている方のことを指し、その中で構成員や生協会員に該当しない場合には、一般勤労者の金利が適用されます。

ただし、一般勤労者が中央ろうきんでお金を借りる場合、条件として「ろうきん友の会」への加入と、個人会員として1000円以上の出資が必要です。

なお、一般勤労者であっても、親や配偶者などが生協の会員であればより低い金利で借り入れられるため、確認してみるとよいでしょう。

返済方法が豊富

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)には、次の2つの返済方法があります。

  • 定例返済
  • 随時返済

中央ろうきんのカードローン(マイプラン)では、返済が自動引き落としによっておこなわれますが、そのような月々の返済を定例返済といいます。

引き落とし日は利用者ごとに異なりますが、希望があれば中央ろうきんの支店で相談可能です。

マイプランの自動引き落としに利用する口座は、中央ろうきんの普通預金口座となります。

申し込み時点では口座を開設していなくても問題ありませんが、仮審査に通過し正式な契約を結ぶ前には口座を開設する必要があります。

一方、随時返済とは、借り入れた金額に対して、返済を都度おこなう方法のことです。

借り入れた金額に対して、返済期限や返済額が定められていないため、返済のタイミングや金額を借り手が自由に選べます。

マイプランの随時返済には、コンビニや銀行などのATMを利用する方法と、労金(ろうきん)のインターネットバンキングである、ろうきんダイレクトを利用する方法があります。

ただし、マイプランの場合、随時返済の有無にかかわらず、返済用口座からの引き落としは必要です。随時返済をおこなっても、通常どおり定例返済はおこなわれることを覚えておきましょう。

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)のデメリット

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)にはメリットのみでなく、デメリットもあります。利用を検討する際には、デメリットについても確認しましょう。

主なデメリットは次のとおりです。

  • パート勤務・自営業者は対象外の場合がある
  • 労金(ろうきん)で口座開設が必要
  • 手続きに来店が必要
  • 審査に時間を要する

それぞれ解説します。

パート勤務・自営業者は対象外の場合がある

契約社員やパート勤務の方、および自営業者は、カードローン(マイプラン)の利用が制限されることがあります。

ただし、特定の条件を満たす場合には、契約社員やパート勤務の方、自営業者でもカードローン(マイプラン)を利用可能です。

労金(ろうきん)によって申し込み条件が異なる場合があるため、最寄りの労金(ろうきん)に問い合わせて確認してみましょう。

労金(ろうきん)で口座開設が必要

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)を利用するためには、労金(ろうきん)の普通預金口座を開設する必要があります。

カードローン(マイプラン)で借り入れや返済をおこなう場合、ほかの銀行口座では利用できない点に注意が必要です。

労金(ろうきん)では、カードローン(マイプラン)の申し込みと同時に普通預金口座を開設できます

手続きに来店が必要

仮審査が承認されたあと、本申し込みの手続きをおこなうためには、店舗に直接来店する必要があります。Web上での正式な手続きは、団体会員の組合員に限定されているからです。

店舗への来店は時間と労力を必要とするため、とくに忙しい方や遠方に店舗がある場合は、交通手段や移動時間の確保に苦労するかもしれません。

審査に時間を要する

一部の消費者金融では、即日融資を強調しており、申し込みからわずか1時間程度で借り入れが可能な場合もあります。

しかし、労金(ろうきん)は容易に貸し出しをおこなうわけではありません。即日融資は不可です。

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)では、申し込みから融資まで2週間~1か月程度の時間を要し、ほかの金融業者と比べて提出する書類も多いです。

そのため、すぐにでもお金がほしい方には、労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)はおすすめできません。

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)を他社と比較!

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)と消費者金融カードローン、銀行カードローンにはどのような違いがあるのか気になる方もいるでしょう。

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貸付利率(実質年率)3.875%~7.7075%
借入限度額500万円以内
審査時間1週間程度
融資までの時間2週間~1か月

ここでは、中央ろうきんのカードローン(マイプラン)と、主な銀行や消費者金融のカードローンを4つの項目で比較してみました。

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SMBCモビットの10秒簡易審査は非常に迅速で、申し込み後すぐに審査結果が表示されます。短時間で借り入れの可否がわかるため便利です。

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)は審査時間に1週間程度、融資までには2週間~1か月程度かかります。

すぐにお金を借りたい方には、労金(ろうきん)での借り入れは向いていないといえるでしょう。

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金利を比べると労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)のほうが低いことがわかります。

ただし、労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)を低金利で利用するのは、団体会員の構成員に限定されているため、利用者に制約があります。

一方、プロミスは一般の方に向けて提供されているため、幅広い方が利用できますが、金利はやや高めです。

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銀行のカードローンは、一般的に消費者金融のカードローンと比較して低い金利で提供されています

しかし、カードローンを初めて利用する方や借り入れ額が低い方は、信用実績がないため、上限金利が適用される可能性が高いです。

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)の場合、銀行や消費者金融のカードローンと比較しても、上限金利が低く設定されているため、上限金利にこだわる方は労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)がよいでしょう。

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)の申し込み手順

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)の申し込み手順は次のとおりです。

  1. 公式サイトから申し込み
  2. 仮審査の申し込み
  3. 仮審査の結果通知
  4. 店舗で本申し込み
  5. 融資の実行

ここでは、中央ろうきんの公式サイトからの申し込みの流れを紹介します。

1:公式サイトから申し込み

中央ろうきん公式サイト内の「カードローン(マイプラン)」へアクセスします。

次に、「カードローン(マイプラン)仮審査申込(新規・極度額増額)」のボタンをクリックしてください。

カードローン(マイプラン)仮審査申込(新規・極度額増額)のページ下部にある「次へ(同意書の確認へ)」のボタンをクリックし、個人情報の収集・保有・利用・提供に関する同意書の画面へ移ります。

2:仮審査の申し込み

個人情報の収集・保有・利用・提供に関する同意書の内容を確認し、「同意して入力フォームへいく」をクリックします。

団体会員、生協会員、会員以外の中から、自身が該当するものを選んでください。

その後、申込内容、お客様情報、勤務先情報、収入情報、借入情報、その他についての項目を入力し、送信しましょう。

3:仮審査の結果通知

申し込み内容をもとに、労金(ろうきん)が仮審査をおこないます。

仮審査では、勤務年数、年収、年齢などの情報に加え、現在の借り入れ状況も審査対象となります。

仮審査の申し込み後、結果が出るまでの期間は1週間程度です。

メール、もしくは最寄りの労金(ろうきん)の営業店から電話にて仮審査の結果が伝えられます。

4:店舗で本申し込み

仮審査に通過したら、本申し込みをおこないましょう。

本申し込みは店舗に来店しておこないます。

5:融資の実行

本申し込みから融資の承認がおりるまでには1週間程度かかります

融資が承認された場合、マイプランのローンカードが発行され、届くまでには1週間程度の時間がかかることが多いです。

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)に関するよくある質問

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)に関するよくある質問について紹介します。

労金(ろうきん)のカードローンで追加の借り入れはできる?

利用の限度額の範囲内であれば、何度でも借り入れ可能です。

労金(ろうきん)の店舗のほか、ATMや主要コンビニATMで、何度でも手数料無料で借り入れできます。

勤務先の在籍確認の方法は指定できる?

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)では、在籍確認の省略はできません

各労金(ろうきん)が独自に審査をおこなっているわけではなく、審査を総括するのは日本労働者信用基金協会だからです。

労金(ろうきん)によっては担当者が勤務先を訪問する場合もあるため、職場の方に知られずに借り入れをおこなうのは難しいでしょう。

まとめ

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)の特徴やメリット、デメリットなどについて解説しました。

労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)は、銀行や消費者金融よりも低金利で利用できることが大きなメリットです。

とくに労働組合や国家公務員、地方公務員などの団体に出資している会員は、中央ろうきんの場合、年3.875%~7.075%(変動金利)の金利で最大500万円までの借り入れが可能です。

労金(ろうきん)は全国に13の組織があり、申し込み条件や審査基準などが異なる場合があるため、自身が利用できる労金(ろうきん)の詳細を確認してください。

低金利でお金を借りたい方は、本記事を参考にして、労金(ろうきん)のカードローン(マイプラン)を検討してみましょう。

<参考>
労金(ろうきん)カードローン
SMBCモビット
プロミス

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